物件探し

個人経営飲食店の成功と失敗は「物件探し」で決まるって本当?

開店ポータル編集部
2018/09/19
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 飲食店が成功するかどうかは、立地要因が7割であるといわれるように、立地はお客様の来店率に影響を与え、お店の未来を左右します。一般的に“よい立地”と考えられているのは、エリート立地と呼ばれる駅の近くや大通り沿いでしょう。しかし、個人がお店を開く場合、エリート立地を選ぶことが最良の選択とは限りません。

 本記事では、個人事業主として開業をする際に選ぶべき立地についてご説明します。エリート立地でなければ繁盛しないという考えをお持ちの方、必見です。

集客に強い「エリート立地」の落とし穴

 エリート立地のデメリットは、人通りが多く集客に優位な一方、初期費用や家賃が高いことがあげられます。ある程度大きな企業でなければ、出店が難しいのです。確かに駅の近くを歩くと、全国展開の居酒屋や、ファーストフードなどの大手チェーンが目立ちますよね。

 個人店がエリート立地に出店をした場合、チェーン店に相当する利益を出し続けなければ、経営は成り立ちません。家賃の支払いが売上を圧迫し、お店が軌道に乗る前に運転資金が尽きてしまった…ということになりかねないのです。

個人経営のお店を開くなら「お宝立地」を狙おう

 個人店の開業におすすめの立地は、駅やメインストリートから少し離れたお宝立地です。店舗の開業支援をおこなう一級建築士・崎元則也氏は、お宝立地について次のように述べています。
 集客ポイントと集客ポイントの間にあるなど、人通りが見込め、かつ目立つ位置にある立地。
引用:『創業にあたっての立地の見極め方、選び方』https://www.jfc.go.jp/n/service/pdf/keiei_advice_140820.pdf

 集客ポイントとは、駅、ショッピングモール、娯楽施設、大学、広い公園など、多くの人が集まる場所を指します。これを踏まえて、お宝立地を選ぶメリットをみていきましょう。

①視認性が高い

 お宝立地は、前述の集客ポイントと集客ポイントの間にある場合が多く、駅前でなくともある程度の通行量が見込めます。駅とオフィス街の間、住宅街と大型スーパーの間といった生活の動線上にあるため、日常生活の中でお店を知ってもらうことができます。
 多くの人の通勤路となっている道沿いに出店すれば、“新しいお店ができたのか!”とすぐに気づいてもらえますし、出勤前や帰り道に、地域の人が気軽に立ち寄れるお店となる場合も。お客様のライフスタイルに組み込んでもらえることもメリットといえますよね。

②家賃相場が安い

 駅から離れた商店街の入口や大通りから一本入った裏道などは、エリート立地と比べてアクセスのよさは劣りますが、そのぶん初期費用や家賃が安くなります。
 開業時には、内外装の工事をおこなったり、備品を調達したりと、かなりのお金がかかります。そのなかでも特に大きな出費となる物件契約費は、なるべくおさえたいですよね。お宝立地を選べば、初期費用をカットできるほか、家賃の負担も低減されます。お店が軌道に乗るまでのことを考えると、ランニングコストの負担は少ないに越したことはありません。

お宝立地を見つけて繁盛店の土台を築こう

 立地は、お店の経営に大きな影響を与えます。安易にエリート立地を選ぶと、家賃が売上を圧迫し、“お客様は来るのに利益が上がらない”という状況に。そうなれば、“まだまだこれからだ!”というときに運転資金が尽き、閉店を選ばざるを得なくなるかもしれません。とてももったいないことですよね。

 よい立地とは、お店の規模や業態、コンセプトによって変わります。まずは、ターゲットとなるお客様の動線を見つけましょう。隠れたお宝立地に出会えれば、繁盛店への道はすぐそこです。

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2018/09/19