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  • ネオ居酒屋が流行?飲食トレンドから見た「売れる」マーケティング
      飲食業界の中でも、新型コロナウイルスの打撃を大きく受けているのが「居酒屋」ではないでしょうか。居酒屋は、利用客の減少と営業時間の短縮によって、売り上げが著しく低迷しています。店舗によっては、売り上げが例年の50%以下というところも珍しくありません。 しかし、そうした中でも、利用客が絶えないのが「ネオ居酒屋」です。ネオ居酒屋はこれまでの居酒屋と異なった「新しいコンセプトの居酒屋」として、若い世代を中心に注目が集まっています。本記事では、ネオ居酒屋とはなにか、ネオ居酒屋がなぜ人気なのかを徹底的に解説していきます。 飲食業界でトレンドのネオ居酒屋とは そもそもネオ居酒屋とは「ネオ(neo)=新しい」という意味のとおり、いままでにないコンセプトの居酒屋です。大衆居酒屋らしいカジュアル感を残しつつも、現代らしいモダンでお洒落な雰囲気が人気となっています。 例えば、ネオ居酒屋を牽引したといわれる「大衆酒場BEETLE」は、老舗酒場を現代風にリフォームしたような洗礼された雰囲気を醸し出しています。   (参考:業界最注目の大衆酒場「BEETLE」が2号店をオープンし、2017年はさらなる拡大を狙う。(東京・五反田/大衆酒場))   事実、大衆酒場BEETLEの親会社であるプロダクトオブタイムの千倫義代表は、「親の世代に人気の大衆酒場の良さを受け継ぎつつ、若者世代にも受け入れられる工夫をした」と話しています。  従来の居酒屋との違い 従来の大衆居酒屋といえば、赤提灯にのれんが定番で、メニューには刺身やモツ煮といった和風のイメージがある方も多いでしょう。ところがネオ居酒屋は、和風のイメージを残しつつも、ネオン管を使ったり、カラフルな内装だったりとテイストが異なります。もちろんメニューも今の時代に合わせ、カクテルにパスタや餃子など、ジャンルを超えたものとなっているのです。 また従来の居酒屋といえば、飲み会で使われることが一般的でした。しかしネオ居酒屋は、飲み会だけでなく、デートや女子会といったシーンでもよく利用されています。普段居酒屋を利用しないという客層を、あえてターゲットとしているのです。 メニューや利用シーンからも分かるとおり、ネオ居酒屋は若年層の女性客が中心です。そのためSNSマーケティングに特化した仕組みづくりが採用されています。     数字で見えるネオ居酒屋の波 飲食店経営者の方の中には、ネオ居酒屋が本当に流行っているのかと疑問に思う方もいるはずです。 実はネオ居酒屋は、2020年下期のトレンドワード5選にランクインしており、若者からの注目が高さが分かります。またインスタグラムで「#ネオ居酒屋」の投稿件数は、7,900件を超えており(2021年1月時点)、投稿のほとんどが女性によるものです。 (参考:コロナ禍での一年を振り返って見えてきた 「2020年トレンドワード5選」と「2020年下半期トレンドワード10選」)   ネオ居酒屋は居酒屋ながらも、オシャレで入りやすい店構えが特徴です。そのため友人とカフェに入るような気軽さで、お酒を楽しめる空間として認知されてきています。 コロナ禍でもネオ居酒屋の利益が生まれる理由 ネオ居酒屋は、これまでにないコンセプトが魅力ですが「なぜコロナ禍でも売り上げが伸びるのか」と疑問に思う方もいるはずです。どれだけおいしくて安いメニューを出す飲食店でも、昨今の状況下では次々に閉店となっていますから、そう疑問に思われるのも当然でしょう。実はネオ居酒屋の経営には、利用者が後を絶たない秘訣があるのです。こちらでは、ネオ居酒屋の利益が生まれる構造についてみていきます。 ▶▶コロナ禍の飲食店開業は本当に危険?あえてオープンするメリットは? ▶▶独立開業|ゴーストレストラン経営に飲食店営業許可は必要?注意点やオープンまでの流れ 体験型空間 ネオ居酒屋では、食事だけでなく利用客に「体験」を提供しています。例えば撮影ブースが設けられていたり、調理をしている様子が目の前でみることができるなど、五感で楽しめる空間となっているのです。徹底したコンセプト作りによって、おいしかっただけでなく「楽しかった。」と思わせる仕組みが、ネオ居酒屋に隠れているのでしょう。   実際、近年ではコロナ禍の影響で、食品に限らず日用品等も通販で購入する方が多くなりました。その影響で、製品そのものよりもその製品を使うことで得られる利便性や体験などが企業価値の評価につながっているのだと言います。 飲食店にも同じことが言え、飲食店のブランドよりも、そこで得られる体験のほうが重視されてきているということです。   ネオ居酒屋はSNSとの相性抜群 五感で楽しめるネオ居酒屋は、利用客にいい体験をしてもらえるように、内装やメニューが作りこまれています。そのため利用客は、思わず写真を撮ってSNSにシェアしたくなるのです。 実際にインスタグラムで「#ネオ居酒屋」と検索すると、食事よりもグラスのロゴや、インテリアの写真が多いことに気付くでしょう。とくにグラスはネオ居酒屋の特徴です。店舗のロゴや、ターゲットに刺さるデザインをグラスに載せることで、店舗のPR効果も見込めるでしょう。SNSで有名になることで、SNSからのデリバリー注文や、テイクアウトの注文を受けることも可能になります。 グッズ効果 ネオ居酒屋は、一般的な居酒屋と比較して、インターネットを活用したマーケティングが特徴的です。先ほど紹介した「SNSとの親和性の高さ」に加えて、ネオ居酒屋ではECサイトでグッズを販売している店舗が多いでしょう。 ECサイトでは店内で使っているグラスや、Tシャツ、スマホケースなど食事以外の商品が並んでいます。もし街中でネオ居酒屋のグッズを身に付けている人がいれば、歩く広告塔としてPR効果は絶大です。また、コロナ禍の影響でイートインの売り上げの目途が立たない現在、食事以外にも利益を上げる方法があることは、飲食店にとって画期的ではないでしょうか。 飲食店が参考にしたいネオ居酒屋 飲食店では常日頃、売り上げアップのための施策を講じていることでしょう。たとえばチラシや広告掲載はその手段のひとつです。ところがネオ居酒屋のなかには、販促費を一切かけずに売り上げアップに成功した店舗がありました。そこで同店舗の売り上げアップの秘訣について解説していきます。 トーキョーギョーザクラブ(神田) 日本一メロンソーダを売る餃子屋として知られるのが「トーキョーギョーザクラブ」です。オフィス街に立地するトーキョーギョーザクラブは、販促費を一切かけずに、行列のできる店舗となっています。 ここまで人気店となった背景には、やはり「利用客が自然とSNSに写真を上げたくなる仕組みづくり」がありました。ロゴ入りグラスの写真が撮りやすいよう、全席を壁に面したレイアウトにしているのも仕掛けのひとつです。店舗が紹介されたTwitterの投稿には、2万いいねがつき、SNS集客の成功例といえるでしょう。   神田に出来たばかりのナウい餃子屋さん、トーキョーギョウザクラブ。しかもお店は完全キャッシュレス。お酒の種類も豊富でフードも500円以下のものが多くちょっとずつ色々オーダーできるところもうれしい。ギョウザも肉厚で美味しかった。まだまだ穴場の注目のお店。全体的にちょーかわいくて優勝👏 pic.twitter.com/tpaaC2I0wi — ゆかこ (@yucafe_e) February 4, 2020   現在トーキョーギョーザクラブは、コロナ禍の影響を受けて、ECサイトのみの販売となっています。同店舗は、ECサイト開設1週間で、月の売り上げの6割を達成していますので、ECサイトもぜひチェックしてみてください。 まとめ ネオ居酒屋は、飲食業界にとって苦しい状況が続く中でも、若年層を中心に人気の業態です。ネオ居酒屋は一過性の流行として、売れているのではありません。   コンセプトや、SNSとの連携、ECサイトへの進出など、利益が出る仕組みが詰まっているからこそ人気なのです。飲食店経営者の方も、ぜひネオ居酒屋から、売れるお店作りのヒントにしてはいかがでしょうか。また現在、飲食店がECサイトを始める際に使える補助金として「IT補助金」・「業態転換支援(新型コロナウイルス感染症緊急対策)事業」があります。補助金を活用することで、金銭的な負担を少なくすることが可能ですから、ぜひ活用してみてください。 https://kaiten-portal.jp/biz/food/food-finance/2021_hojyokin2  
    開店ポータル編集部
    2021/11/03
  • レジ締めの時間を短縮する方法!やり方やコツなどを徹底解説
    レジ締めは店舗運営に欠かせない大切な業務の一つですが、店舗スタッフにとって営業後のレジ締め業務は、手間のかかる作業でもあります。売上とレジ金の差額が発生したことでうんざりした経験を持つ方も多いのではないでしょうか。 レジ締め業務をすばやくカンタンに済ますことができれば、閉店後の作業も一気にラクになります。 本記事では、そんなレジ締めの時間を短縮する方法を分かりやすく解説します! レジ締めとは? レジ締めとは、店舗の一日の売上を集計し、伝票上の売上とレジ内にある現金やクレジット伝票などの集計が一致するかを確認する作業です。そもそもレジ締めの目的は、「1日の売上を確認するため」「手元の現金が正しく収納されているか」「翌日の釣銭を確保して残金を金庫・口座など安全な所へ格納する」などのことが挙げられます。 仮に売上と現金のチェックを月に1回にしたとしましょう。そうすると、ミスやズレがあった際に、どこに原因があるのか発見するのが難しくなります。レジ締めを毎日を行うことでこのようなことを早期に、かつカンタンに発見することを重視しているのです。 レジ締めは店舗経営においても必要 レジ締め作業は、釣銭の受け渡しミスを発見したり、売上のチェックを行うためだけではありません。じつは店舗経営のために必要な作業の一つでもあります。レジ締めの際の売上伝票に記載されている売上や売れ筋の商品の状態を確認すると、どのようにすれば今後の売上を上げることができるかが見えてきます。データを分析することで、どの時期にどんな商品が売れるかが分かるのです。 会計の度に顧客の性別や年齢層を記録していくと、さらに細かなデータを取得できます。 ≫飲食店経営に税理士は必須?資金調達、会計、財務の悩みを解決する方法とは? レジ締めのやり方 そもそもレジ締め業務はどのような手順で行われるのでしょうか。レジ締めの手順をカンタンに説明します。スタッフへレジ締めのやり方を説明する際の参考にしてみてくださいね。 ステップ①前日の釣銭の数を確認する レジ締めを行う際は、営業が始まる前にレジ内の釣銭を事前にチェックしておく必要があります。ただし基本的には前日にレジ締め行っており、釣銭のチェックをしているわけなのでその際の記載した記録用紙を見ながら、レジ内の現金を確認するといいでしょう。 ステップ②1日の売上を計算する つづいて、1日の売上金額を計算します。1日分の売上レシートを出力し、売上を計算ましょう。 ステップ③レジ内の釣銭を数える レジ内の釣銭もあわせて数えます。また現金に限らずクレジットや電子マネーなどのキャッシュレス決済を導入している場合は、その分の売上も合算しなければいけません。これを省いてしまうと、レジ内の売上が合わなくなってしまうので注意しましょう。 ステップ④レジ内の釣銭から前日のレジ内の釣銭を引く レジ内の釣銭から前日のレジ内に残った釣銭を引きます。こうすることで、その日一日でいくら現金が増えたのを算出することができます。 ステップ⑤レシートの売上と照合する 1日のレジ内の売上が計算できたら、次にレシートの売上と照合しましょう。とくに差異が出なければ問題ないですが、差異が出た場合はもう一度計算しましょう。ここで何度計算しても合わない場合は、釣銭の受け渡しミスが考えられます。なぜこのようなミスが起こったのかをしっかり分析し、今後の再発防止策を考えましょう。 ステップ⑥レジ内の釣銭を決められた金額にする 最後にレジ内の釣銭は事前に決められた金額にして、それ以上の釣銭に関しては、金庫へ移動したり、銀行口座へ振り込んだりしましょう。売上を確定させるという目的もありますが、防犯の面からみてもレジ内の現金は少ない方が安全です。 レジ締めをラクにする方法とは? ここでは、実際に現場で活用できるレジ締めを一気にラクにする方法をご紹介します。  お札を10枚ずつまとめよう レジ締めをカンタンに済ませるカンタンな方法として、お札をまとめておくと効果的です。レジ業務は、1日を通して忙しい時間帯とそうでない時間帯があります。お客様がひいたタイミングにお札を10枚ずつまとめておくという習慣を持つようにしましょう。こうすることで釣銭の受け渡しやレジ締めを行う際のお札の計算がラクになります。  小銭を50枚ずつまとめよう レジ締めの際は、小銭の計算も大変な作業の一つです。こちらのお札のように可能であれあば、小銭の種類にわけて50枚ずつまとめることができるコインケースに収納しましょう。こうすることで、ほかの小銭と混ざることなく釣銭の受け渡しミスも減り、レジ締め作業もカンタンに終わらせることが可能となります。小銭を収納するコインケースは、オフィス用品店や100円ショップなどでも手に入れることができますが、もし用意できない場合は、紙で包んだり、袋に入れて分けるという方法でも代用可能なのでぜひ活用してみるといいでしょう。  キャッシュドロアの使い方を工夫する 次にキャッシュドロアの使い方を工夫することも効果的です。通常であれば、キャッシュドロアの右側から順に小さな金額のコインを入れていくでしょう。しかし店舗によっては、お札や小銭を入れる順番が異なるケースがあります。小銭と小銭の間には仕切りをつけて小銭同士が混ざらないように気を付けましょう。とくに100円玉や50円玉は色とサイズが似ているため間違えやすいでしょう。混入を防止するためには、あえて話した場所に設置するのも一つの方法としておススメです。 間違えやすい小銭を入れている仕切りには、色が違うシールを貼ったり仕切りの中に色を付けてすぐ見分けやすいように工夫することで小銭やお札の混入を防ぐことができます。 このようなキャッシュドロアの工夫をすることは、レジ締めだけではなく釣銭作業も早くなっていくメリットがあります。 記録用紙を準備しよう レジ締めを行う際は、記録用紙を使用すると作業を効率化することが可能です。ほとんどの店舗ではレジ締め専用の記録用紙を用意しているかと思いますが、まだ店舗で用意していない場合は早めに作成するようにしましょう。なお、記録用紙を作成する場合は、できるだけ保管しやすいようA4サイズの用紙作成することをおススメします。 ≫個人経営飲食店に会計ソフトFreee(フリー)を勧める5つの理由 ≫飲食店にセミセルフレジを導入するメリット・デメリットを詳しく解説 POSレジを利用するとレジ締めもカンタンに! ここまでは、レジ締めのやり方やレジ締め作業をカンタンにする方法などについてお伝えしました。さらにレジ締め業務を効率的に行いたい場合は、売上の精算や注文の集計が自動で行える「POSレジ」を利用することでさらにレジ締めがカンタンになります。 POSレジは、現金だけでなくクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済についても自動計算が可能になります。そのため、レジ内の釣銭とPOSレジの計算した金額が合っているかを確認するだけで済みます。これにより、レジ締め作業の時間短縮とミスなども軽減することができます。 またPOSレジは、会計ソフトとの連携が可能なタイプのものも多く登場しています。会計ソフトと連携させることで、自動的に売上データの取得や仕分けを行ってくれるため、ミスを防止することができます。さらに経理にかかる時間を短縮し、経営の見える化とスムーズな確定申告が実現するのもPOSレジの魅力といえるでしょう。 ▼POSレジに関する記事はこちらをチェック ≫飲食店向けタブレットPOSレジ3社を徹底比較! ≫補助金・助成金が使える?!月額0円の飲食店特化型POS「ブレインレジ」   まとめ 今回は、レジ締めの基本的なやり方をはじめ、レジ締め時間を短縮する方法を分かりやすく解説しました。どの店舗でもレジ締めの際の差異が発生することで時間を取られてしまった・・といった経験をお持ちの方は多いでしょう。また釣銭の受け渡しミスなどもどんなに気を付けていても発生してしまうヒューマンエラーでもあります。このような課題を少しでも解決してくれるのがPOSレジの存在です。レジ締めの時間短縮を行いたい方は、ぜひこの機会にPOSレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか。  
    開店ポータル編集部
    2021/11/03
  • 緊急事態宣言明けの飲食店がやるべき集客対策!売上をV字回復させる方法は?
    新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けた各地域では、飲食店の再開が相次いでいます。しかし売上が元に戻らないと感じている店舗も多いでしょう。 コロナにより消費者のお店選びの基準が変わった現在では、飲食店も従来通りの集客方法では売り上げを回復させることはできません。 本記事では緊急事態宣言が明けた飲食店の売り上げを回復させる集客方法について解説していきます。 GoToトラベル2.0再開はいつ?最新情報をチェック ・2022年1月から再開? ・ワクチン証明書が導入される可能性 ・平日の割引率をアップする可能性   GoToトラベルキャンペーンの再開日は10月26日時点で決定されていません。しかし経済同友会によれば、年明け1月からの再開を提言しているようです。 2022年1月からGoToトラベルを再開を提言した理由としては、年末年始の混雑を避けたいという思惑がみて取れます。 岸田首相によれば、GoToトラベルが再開される際には、ワクチン接種証明・陰性証明の活用を検討しているようです。今後の動向に注目していきましょう。 コロナが明けた飲食店が今やるべき集客対策リスト WEBで営業時間変更のお知らせ 電話予約を自動化 インスタグラムの投稿機能を使う インスタグラム代行を使う LINE公式アカウントを使う ウーバーイーツなどのデリバリーを利用する キャッシュレス決済を導入する WEBで営業時間の変更をお知らせ 緊急事態宣言が明けた飲食店の集客を回復させるためには、まずWEBサイトやGoogleマップの営業時間の変更を行いましょう。 消費者が飲食店を探すときにWEB検索を使うユーザーは6割を超えています。営業時間の更新がされていなければ、ユーザーは店舗にやってきません。 またGoogleマップに登録してある店舗情報の更新をすることで「地域+ジャンル」検索をしたときに上位表示されやすくなるので、営業時間変更は必ず行いましょう。 電話予約を自動化 緊急事態宣言明けの飲食店におすすめなのが電話予約の自動化です。お客様からの電話を24時間365日対応してくれるので、予約率のアップにつながります。 実は飲食店の予約客全体のうち4割が、店舗を予約するときに電話を利用しているというデータがあります。 電話対応を自動化できれば、営業時間外の予約客を獲得できたり、電話が鳴るたびに手を止めるタイムロスを削減できます。 インスタグラムの投稿機能を使う 飲食店の集客を伸ばすためには、インスタグラムを積極的に活用して、新規ユーザーの獲得を狙うことが大切です。 10代が飲食店探しで食べログに次いでよく使うサービスは、Instagram(19.5%)というデータもあり、集客ツールとしてインスタグラムを使わない手はないでしょう。 インスタグラムでは、投稿に位置情報をつけることで地図検索に対応しています。ユーザーの来店行動を促しやすいので、積極的にインスタグラムを使うことをおすすめします。 (飲食店のインスタ徹底活用術② データが語るインスタ、飲食店集客へのインパクト)   インスタグラム代行を使う 飲食店のインスタグラム集客を手間なく効率的に行いたい方には、インスタグラムの投稿代行を使うのがおすすめです。 インスタグラム代行では、ターゲット選定から投稿代行、ターゲットにあったハッシュタグの設置まで行ってくれるのでインスタ集客が効率化できます。 フォロワーがなかなか増えない、インスタ集客を教えて欲しいという方にインスタグラム代行は非常に効果的でしょう。 LINE公式アカウントを活用する 緊急事態宣言明けの飲食店では、LINE公式アカウントを使って、店舗のクーポンや新メニューを配信して集客を行うことも大切です。 LINE公式アカウントでは新メニューやクーポンの配布、お店の予約まで行えるので新規客とリピート客の獲得につながります。 LINE公式アカウントは飲食店とお客様をつなげるツールとして優秀ですので、まずはアカウント解説をしてみてはいかがでしょうか。 ウーバーイーツなどのデリバリーを利用する 緊急事態宣言があけた状況であっても、テイクアウトやデリバリーの需要が全くなくなるという訳ではありません。 緊急事態宣言が明けにより出社をする人が増え、社内にいながら昼食が取れるデリバリーサービスを利用したいという声は今後増えていくでしょう。 デリバリーサービスを利用することで、繁華街から離れた飲食店でも売り上げを獲得できたり、イートインとテイクアウトの両軸で売り上げアップを狙うことができます。 キャッシュレス決済を導入する 緊急事態宣言期間により長期間の休業を余儀なくされた飲食店では、キャッシュレス決済に対応することで集客効果をアップさせることができるでしょう。 飲食店を選ぶときにキャッシュレス決済に対応しているかどうかを重視している方が全体の6割を超えています。(飲食店を選ぶ際、6割以上の人が「キャッシュレス決済を導入している店がいい」) キャッシュレス決済に対応していない場合、顧客獲得の機会を逃している可能性もあるので、すぐにキャッシュレス決済を導入しましょう。 緊急事態宣言明けに賑わう飲食店の3つの特徴 消費者の行動を促す名物メニューがある 緊急事態宣言明けの飲食店の集客を成功させるためには、消費者に「行きたい!」と購買行動を促す名物メニューが必要です。 緊急事態宣言や蔓延防止策など、消費者の行動が制限されていたことで、なんとなく出かけることが減り、目的を持ってお店選びをするようになりました。 名物メニューは視覚的なインパクトがあることや、コストパフォーマンスが良いなど消費者の関心を惹くものが効果的です。 IT化を積極的に進めストレスフリーな店内 緊急事態宣言明けにも関わらず繁盛店になっている店では、注文や決済などあらゆる場所でIT化をすすめています。 消費者は新型コロナウイルスによる影響で、オンラインショッピングの機会が増え、財布を出さなくても生活することの快適さに慣れて来ているといえるでしょう。 そのため注文するときにスタッフを呼んで待ち時間が発生することや、現金決済で小銭が増えるなどの小さな手間をストレスに感じやすくなっています。 飲食店でもIT化をすすめ、スマホ1つで予約から決済まで完結したり、モバイルオーダーでスタッフを呼ばなくてもメニューを注文できるようにしましょう。 専門店・体験型がトレンドに 緊急事態宣言が明けることで、飲食店の売り上げがゆっくりと回復していますが、その中でも注目されているのが専門店と五感で楽しめる体験型の店舗です。 外出する機会が減っている消費者の考えとして、安くてそこそこ美味しいよりも、ちょっと高くても味も見た目も楽しみたいという声が大きくなっています。 そのお店にしかない空間や特別なメニューを発信することが、消費者を集客できるポイントと言えるでしょう。 緊急事態宣言が明けた飲食店が抱える不安   人手不足の深刻化 緊急事態宣言が長期的に続いたことで、スタッフ数の減らしていた飲食店では、人手不足が深刻化しています。 アルバイトの求人数は宣言明けからで急増しており、募集をかけてもなかなか人員が確保できないという店舗も多いでしょう。 少ないスタッフ数で店舗を回す飲食店では、1人あたりの負担が多くストレスがかかりやすいため、離職率が上がる危険性もあります。 オペレーション不足 緊急事態宣言が明けたことで急激にお客様の数が増えた店舗では、現在のスタッフ数ではホールが回らなかったり、提供に時間がかかったりとオペレーション不足を痛感している方も多いでしょう。 スタッフの業務を効率化しつつ、顧客満足度を上げるためにはデジタルの力を使っていくことが重要です。モバイルオーダーを使ったり、キャッシュ消す決済を導入することで業務効率化をすすめましょう。   まとめ 今回は緊急事態宣言明けの飲食店が集客で成功するための方法7つをご紹介しました。 アフターコロナの集客には、WEBサイトの更新やキャッシュレス決済など、ITの力を利用することが大切です。 今まで通りの集客がうまくいかないと感じている方は、今回紹介した集客方法を挑戦してみてはいかがでしょうか。 開店ポータルBizでは、飲食店の集客方法のご相談や、業務改善について無料でご相談いただけます。 以下のフォームからお気軽にご相談ください。
    開店ポータル編集部
    2021/10/27
  • 新型コロナ臨時休業・営業時間変更のお知らせ文の書き方【例文・サンプル】
    新型コロナウイルスの感染拡大の影響が収まらないことにより、2021年のGWも緊急事態宣言やまん延防止対策にかかる営業自粛などが要請されている地域が多くあります。 もし今後、新型コロナウイルスの影響で休業せざるを得なくなった場合、どのような文章や方法で告知するのがベストなのでしょうか。休業・営業時間変更をするさいのお知らせ文についてご紹介します。 時短営業や臨時休業が飲食店経営にもたらす影響  新型コロナウイルスの影響で売上が落ちている店舗の経営者は、少しでも長い時間営業して、売上を確保しようと考えるでしょう。しかし、大手チェーン店などが時短営業や臨時休業を決定しているのには理由があります。 ▶▶時短営業に伴う協力金が申請できる地域まとめ ▶▶緊急事態宣言再発出で飲食店が確認しておきたい事項をすべてまとめました!  時短営業や臨時休業がもたらす影響を見てみましょう。 【時短営業・臨時休業した場合の飲食店のメリット】 ①通勤ラッシュを避けて感染リスクを下げる  政府は感染しやすい環境に行くことを避けるよう、国民全体に協力を求めています。それは大規模イベントに限らず、通勤通学で利用する公共交通機関も同様です。混雑した場所で濃厚接触する機会が減れば、感染するリスクを下げることができます。そのため、時短営業や営業時間を他の企業とずらすことで、通勤時間が重ならないように調整できるのです。 ▶▶【緊急事態宣言】20時以降のデリバリー営業はどうなる? ▶▶緊急事態宣言延長?デリバリー需要が更に拡大の可能性も   ②従業員のシフト管理が楽になる  営業時間が長いと早番遅番の調整をする必要があります。時短営業をすれば出勤するスタッフを最小限にできるだけでなく、早番遅番のシフトを組む手間を省くことができます。短時間に営業を集中することで業務を効率化することができるでしょう。   ③人件費カットで売上減の影響を最小限に抑える  この非常事態では、お客さまの来店が減り、売上も落ちてしまいます。売上が落ちるということはスタッフの人件費がいつも以上にコストになるということ。事態が落ち着くまでは臨時休業または時短営業することで、無駄な人件費を抑えて売上への影響を最小限に抑えることができます。 ④お客さまと従業員の感染リスクを防ぐ  飲食店を営業するということは狭い空間に人が集まり濃厚接触するということ。当然感染のリスクが上がってしまいます。自分の店が原因で感染者が出たということが公表されたら風評被害も免れませんし、最悪の場合営業停止処分を受けてしまいます。そのリスクを避けるためにも、影響の大きい期間、臨時休業することは賢い選択といえるでしょう。   【臨時休業・時短営業した場合の飲食店のデメリット】 その分の売上が無くなる  言うまでもないことですが、臨時休業している間は売上がゼロになります。時短営業も同様で、夜間や午前にこれまで来ていたお客さまを掴むことができなくなります。少しでも営業して売上をのばすか、コストをカットするために営業を休むかは慎重に決める必要があります。   【記事】飲食店経営の固定コスト削減!その家賃は適正?賃料削減交渉の仕方 【消費税総額表示】飲食店がすべきメニュー表示価格の変更と改定! 店頭やホームページに掲示するお知らせ文の内容  急な営業時間の変更や休業は、せっかく来店してくれたお客さまの予定や期待を裏切ることになります。  やむを得ず営業時間を変更する場合、休業せざるを得ない場合は、誠実な姿勢のもと、告知する必要があります。お知らせ文には、以下の項目を記載しましょう。 ①営業時間変更、もしくは臨時休業を告知する旨の見出し ②日ごろの感謝の挨拶 ③営業時間変更・休業する理由 ④理解を求める文章と営業時間変更・休業への謝罪 ⑤期日、期間 ⑥営業時間変更・休業期間後の対応について ⑦店舗名・連絡先 新型コロナウイルスの影響で営業時間を変更・臨時休業する場合  新型コロナウイルスの影響で、営業時間を変更または臨時休業する場合、店頭に張り紙をすると親切です。  以下で張り紙で告知する場合の例文をご紹介します。 ▼【営業時間変更のお知らせ】例文・サンプルをダウンロード▼ ドキュメント形式のため、コピーしてお使いください。 ▶▶ダウンロードはこちらから ▼【営業時間変更のお知らせ】例文・サンプル▼   ▼【臨時休業のお知らせ】例文・サンプル▼ 【記事】固定コストを削減して経営に余裕を持たせよう【家賃・人件費・水道光熱費・広告宣伝費・食材費 等】 【記事】飲食店におすすめのインターネット回線・光シリーズ3選! メールで営業時間変更・臨時休業をお知らせする場合  飲食店によってはメールやLINEの配信でお知らせする場合もあるでしょう。  メールやLINEで営業時間変更・臨時休業のお知らせを出す場合のサンプルをご紹介します。 ▼【営業時間変更のお知らせ】(メール・LINE)例文・サンプル▼ 【営業時間変更のお知らせ】(メールの場合は件名に記載) 〇〇様  いつも●●●(店舗名)をご利用いただきありがとうございます。●●●(店舗名)の〇〇(担当者名)です。  急ではございますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けまして、当店では、営業時間の短縮を決定いたしました。  誠に勝手ながら下記期間は、時間を短縮して営業いたします。  皆様にはご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。 【期間】 2020年〇月〇日~〇月〇日 【営業時間】 変更前 11:00~22:00 変更後 11:30~20:00 【期間後の営業について】  〇月〇日以降の営業につきましては、通常営業の予定ですが、社会情勢を踏まえて期間を延長する場合があります。変更時は改めて告知いたします。 ***************** ●●●(店舗名) 担当 〇〇(名前) Mail  XXX@XXX.jp URL http://XXXXX *****************     【相談無料】自店舗が申請できる補助金や助成金が知りたい!   ▼【臨時休業のお知らせ】(メール・LINE)例文・サンプル▼ 【臨時休業のお知らせ】(メールの場合は件名に記載) 〇〇様  いつも●●●(店舗名)をご利用いただきありがとうございます。●●●(店舗名)の〇〇(担当者名)です。  急ではございますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けまして、当店では、臨時休業を決定いたしました。  誠に勝手ながら下記期間は、臨時休業とさせていただきます。  皆様にはご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。 【期間】 2020年〇月〇日~〇月〇日 【期間後の営業について】  〇月〇日以降の営業につきましては、通常営業の予定ですが、社会情勢を踏まえて期間を延長する場合があります。変更時は改めて告知いたします。 ***************** ●●●(店舗名) 担当 〇〇(名前) Mail  XXX@XXX.jp URL http://XXXXX ***************** 店舗留守電に録音する場合 飲食店の場合、店舗の留守番電話にも営業時間変更のお知らせを残しておくと親切です。 ▼【営業時間変更のお知らせ】例文▼ お電話ありがとうございます。 〇〇店は、〇月〇日から〇月〇日まで営業時間を変更させていただいております。 変更後の営業時間は、 平日、〇時〜〇時、土日祝日は〇時〜〇時となっております。 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 最新情報は店舗ホームページをご確認いただくか、営業時間内に再度お問い合わせください。ご連絡をお待ちしております。 【記事】【閉業ガイド】飲食店の閉店方法、やるべきこと、手続き、サポートについてまとめてみた 飲食店経営のお悩みは、開店ポータルBizにご相談ください  新型コロナウイルス感染症の拡大は、その脅威が目に見えないぶん、見通しが立たず不安も大きいでしょう。場合によっては、時短営業または臨時休業を視野に入れなければなりません。そのさいには、本記事でご紹介したサンプルを、ぜひ役立ててください。 新型コロナ 営業再開のお知らせ文の書き方【例文・サンプル】  開店ポータルBizでは、店舗運営に関するお悩みのご相談を無料で承っております。あわせて、固定コストの大幅削減方法をご提案しているほか、地域やお店にあった集客方法をご提案いたします。相談費用はかかりませんので、まずはお気軽に、下記フォームよりお問い合わせください。
    開店ポータル編集部
    2021/10/26
  • 飲食店の空きスペースが収益に?アイドルタイムの有効活用で売上げアップ!
    飲食店経営では、お客様が集中するピークタイムもあれば、アイドルタイムと呼ばれるお客様の数が少なくなる時間帯があります。   売上げアップのために、このアイドルタイムを有効活用できないかと考えている飲食店経営者も多いのではないでしょうか。   本記事では、飲食店のアイドルタイム時に、空きスペースを活用するなどの工夫で売上げを確保する方法を解説いたします。   アイドルタイムとは? 飲食店のアイドルタイム 飲食店のアイドルタイムは、来客数が少なく、人手が余りやすい時間帯のことを指します。   来客数や回転率が下がるため、準備中やスタッフの休憩時間に充てる店舗が多いでしょう。   業態によって異なるアイドルタイム お客様が少ない閑散時や無作業になるアイドルタイムですが、業態によって時間帯は変わります。   カフェ:13:00~15:00 レストラン:15:00~17:00 居酒屋:17:00~19:00   昼も夜も営業している場合、営業時間を分け、アイドルタイムは店を閉めていることが多いです。   飲食業界のシェアビジネスが加速化 シェアリングエコノミー 現代は、世界的に「シェアリング」の動きが拡大しており、「シェアリングエコノミーサービス」への注目が高まっています。   シェアリングエコノミーとは、モノや空間、スキル、時間など様々な資産の共有を仲介するサービスを指します。   空間シェア オフィスを共同で利用するシェアオフィス、自宅の空き部屋を貸し出す民泊   移動シェア 自動車のカーシェアリング、自動車の配車サービス   スキルシェア スキルや経験を生かして働くクラウドソーシング、家事代行サービス   モノシェア ユーザー同士で売買を行うフリマアプリ、バッグや服のシェアリング   金銭シェア 投資や寄付など複数の種類があるクラウドファンディング   飲食店のシェアリングエコノミー 現在はデリバリーの普及で、ゴーストレストランが注目されるなど、飲食業界のなかでもシェアリングエコノミー市場も拡大しています。   具体的に、余剰食材のフードロスを解消する「モノシェア」、配達代行としてデリバリー配達員の「スキルシェア」もそのひとつです。   さらに、シェアキッチンや、店舗のスペースを貸し出し、空間の有効活用をする「空間シェア」サービスも注目を集めています。   空きスペースを貸し出すメリット 売上げアップ 今までアイドルタイムなどで稼働していなかった時間帯や空間を貸し出すことで店舗の売上げアップにつなげることができます。   本業の集客手段として周知できる 空間を提供することで、利用客に店舗を知ってもらえるきっかけとなるので、後に飲食を目的とした新規顧客の開拓にもつながります。   アイドルタイムを売上げにつなげるには 店のスペースを貸し出す レンタルスペースとして貸し出すだけでなく、店内で空いている席や空間をコワーキングスペースとして開放するのも有効的な活用方法です。   他にも、休業日にまるごと店を貸し出す「間貸しビジネス」や撮影などの用途で貸し出す「ロケーションサービス」などの形態もあります。。   【貸しスペースの提供例】 貸し会議室 料理教室、料理可能なパーティー会場 結婚式の二次会 店舗のシェア化   来店を促す施策を取る 通常のピーク時ではなく、アイドルタイムに来店することがメリットと感じられるような工夫も効果的です。   アイドルタイム限定の割引クーポンの発行、割引メニューなどでお得感を演出することで来店を促します。   子ども連れが来店しやすい工夫 子ども連れのお客様のなかには、できるだけ混雑する時間帯を避けて来店したいという方も多いでしょう。   ベビーや子ども用の座席や食器を用意したり、時間限定でキッズメニューを提供するのも良いでしょう。   営業時間や営業スタイルの見直し 現状の営業スタイルでは思うような収益につながらない場合は、思い切って見直すのもひとつの戦略です。   営業時間を変えてみることや、デリバリーやテイクアウトを取り入れるなど、従来の方法を変えて集客につなげるという考え方も必要です。   社員の育成をする とくに外から店内が見える店舗では、客数が少ないことを利用してパフォーマンスも兼ねた有効活用も良いでしょう。   店内で社員同士がお客様になりきってロールプレイングをおこなうなど、教育や育成の時間にするのも良いかもしれません。 【相談無料】店舗の売り上げアップ方法をご提案!   店舗運営の悩みは、開店ポータルBizに無料相談しよう 今回は、飲食店のアイドルタイム時の工夫で売上げをアップさせる方法を解説いたしました。店舗や業態によって最適な施策は異なりますので、自店に見合った施策を試してみてください。   開店ポータルBizでは、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!
    開店ポータル編集部
    2021/10/26
  • 全国的に緊急事態宣言解除!まん延防止措置との違いと、店舗営業について
    資料のご請求はこちらから 新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言の発令から、間もなく1ヶ月となりました。 緊急事態宣言が発令された都道府県では、飲食店の時短営業や酒類提供の禁止が続いています。 影響を受けているのは飲食店だけではなく、飲食店の取引先も大きな打撃を受けています。   新規感染者数がステージ3に移行したこともあり、政府は緊急事態宣言を発令中の10都道府県のうち、大半の地域を20日には解除する方向で調整に入りました。 宣言が解除された後、東京や大阪などの都市部では、まん延防止等重点措置に移行することを検討しています。 そこで今回は緊急事態宣言とまん延防止措置の違いや、解除後飲食店などの店舗営業がどうなるのかについて解説させていただきます。 政府は20日で緊急事態宣言解除を検討 6月10日、政府は新型コロナウイルス対策である緊急事態宣言を20日に解除する方針を示しました。 緊急事態宣言は、東京や大阪など10都道府県に発令中となっています。 20日に解除された後は、大半の地域を「まん延防止等重点措置」へ移行する検討に入っています。 10日に菅義偉首相は記者団に対して、20日を期限としている地域に関して「新規感染者数は減少傾向にある。専門家と相談して最終的に判断したい」と述べました。   緊急事態宣言が発令されている10都道府県は、以下の通りとなっています。   都道府県 期間 東京、大阪、京都、兵庫 4月25日~6月20日 愛知、福岡 5月12日~6月20日 北海道、岡山、広島 5月16日~6月20日 沖縄 5月23日~6月20日 いずれの地域も、発令当初は新規感染者数がもっとも深刻な「ステージ4(感染爆発)」でした。 しかし北海道と沖縄を除く地域では、9日の時点で「ステージ3(感染急増)」にまで改善しています。 ステージ3は解除宣言の目安とされています。 全国的な感染状況の改善を受け、20日の期限通りに解除される方向性となりました。 ただし沖縄などでは深刻な状況が続いており、同時に解除するのには慎重な意見もあがっています。  21日からはまん延防止等重点措置へ移行 緊急事態宣言の解除後は、「まん延防止等重点措置」へ移行するとされています。期間は6月21日から、7月23日の東京オリンピック開幕までの約1ヶ月が想定されています。まん延防止等重点措置においても、飲食店への時短営業要請などの対策は続けられる予定となっています。 感染再拡大(リバウンド)懸念の声も 一方で変異ウイルスの発生により、緊急事態宣言解除後の再拡大を懸念する声も根強くあがっています。そのため政府も約1ヶ月はリバウンド阻止に万全を期すべく、まん延防止等重点措置を機動的に活用する方針を示しています。宣言解除後の飲食店の酒類提供を巡っては、夜7時までなどの限定的に認める案が浮上しています。   専門家の間では、感染リスク拡大への懸念から、慎重な対応を求める声が多くあげられています。政府は6月の第3週には明確な方針を定め、解除の可否を判断すると発表しています。さらに現時点でまん延防止措置を適用中の埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重の5県に関しても、解除の可否を決定されるでしょう。 緊急事態宣言とまん延防止措置の違いとは 緊急事態宣言とまん延防止措置の違いや、生活や経営にかけられる制限の違いについて見ていきましょう。  緊急事態宣言 発令・適用の目安 ステージ4(感染爆発)相当 対象地域 都道府県単位 飲食店への対策 時短・休業の要請・命令 命令違反への罰則 30万円以下の過料 国会報告 発令や期間延長、区域変更、解除の際の報告を法律で義務付け 緊急事態宣言は、新型コロナウイルス感染防止対策として、政府から都道府県に発令されます。 発令・適用の目安は、最も深刻な「ステージ4」(爆発的感染拡大)です。 都道府県全体が対象となり、感染対策は都道府県単位で決定されます。 そのため、より広域における感染の封じ込めが狙えるでしょう。   また酒類を提供する飲食店やカラオケに対して、時短・休業の要請・命令が可能となります。 正当な理由なく命令を違反する場合には、罰則として事業者に30万円以下の過料が請求されます。  まん延防止等重点措置 発令・適用の目安 ステージ3(感染急増)相当 対象地域 知事が指定する市区町村や一部地域 飲食店への対策 時短の要請・命令(休業要請はできない) 命令違反への罰則 20万円以下の過料 国会報告 付帯決議で「速やかに報告すること」を要請 まん延防止等重点措置は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために創設された制度で、2021年2月13日から施行されています。 緊急事態宣言とは異なり、都道府県の特定エリアで感染が拡大した場合に適用されます。 都道府県の知事が、市区町村など特定の地域・業態を指定して、対策を行うことが可能となります。   発出期間は1回あたり最長6ヶ月となっており、何度でも延長が可能です。 正当な理由なく命令を違反する場合には、事業者への罰則として20万円以下の過料が課せられます。 緊急事態宣言解除後の店舗営業はどうなる? 緊急事態宣言の解除に関しては、専門家からは感染再拡大のリスクが指摘されています。一方で飲食業界のダメージは計り知れず、一刻も早い解除を求める声が広がっています。   まん延防止等重点措置に移行した後も、飲食店に対する時短営業要請などの対策は続けられる方針となっています。酒類提供自粛の緩和も視野に入れられていますが、再拡大防止のために、専門家の意見を踏まえた上で慎重に判断されるでしょう。政府内では、宣言解除後の酒類提供を巡っては、「夜7時まで」など限定的に認める案も浮上しています。  時短営業、酒類提供禁止の緩和を求める声も 松井一郎大阪市長は、10日の記者会見で「すべての人が再延長は勘弁してくれと考えている。20日で宣言は終わらせたい」と述べました。緊急事態宣言解除後の対策については、「感染者が一定程度出ても、医療体制の中で支えていける状況であれば、お酒(の提供禁止)も営業時間(短縮)も緩和すべきだ。そうでないと商売をやっている人は成り立たない」と強調しています。   著名な料理店経営者や蔵元も10日に記者会見を開き、飲食産業の窮状を訴えました。関連18団体の見解として、感染防止対策を取った店舗に関しては、時短営業や酒類提供禁止の措置を緩和するよう政府に呼び掛けています。政府は6月第3週の後半に解除の可否を検討する予定となっています。各団体から窮状を訴える声が高まる中、政府は難しい判断を迫られるでしょう。 まとめ 今回は10都道府県を対象とした緊急事態宣言解除のニュースについてお伝えしました。   現在緊急事態宣言が発令されている都市圏の多くでは、新規感染者数がステージ3にまで改善しています。 そのため当初の予定通りに6月20日で緊急事態宣言は解除され、その後はまん延防止等重点措置へ移行すると見られます。 まん延防止等重点措置の発出期間は約1ヶ月が予定されています。   まん延防止等重点措置に移行した後も、再拡大防止の為に時短営業の要請が検討されています。 しかし時短営業・酒類提供禁止の打撃を受けた飲食店と取引先からの窮状も訴えられています。 政府はそうした声と専門家の意見をあおいだ上で、6月第3週には具体的な方針を打ち出すと発表しました。 店舗関係者にとっては、目の離せない決定・発表となるでしょう。 資料のご請求はこちらから
    開店ポータル編集部
    2021/10/22
  • 緊急事態宣言で20時以降のテイクアウト・デリバリーはどうなる?
    緊急事態宣言が首都圏を含め、半年ぶりに解除されました。 しかし、20時以降の営業に関してはこのまま続けてよいのか、短縮するべきなのか迷っている方も多いはずです。 そこで本記事では、緊急事態宣言解除後の飲食店20時以降の営業やテイクアウト・デリバリーの対応について解説します。 >>【ゴーストレストラン開業】自宅のキッチンをつかって営業は可能!? 緊急事態宣言と時短要請の内容 2021年1月8日、現職の菅義偉内閣総理大臣は、東京都を中心とする1都3県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)を対象として、新型コロナウイルス対策の特別措置法にもとづいて、緊急事態宣言の再発令を実施しました。 先日の1月14日には、大阪府を中心とする西日本エリアの主要都市(栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)においても、同じく緊急事態宣言が再発令されたことで、世間では緊張感の高まりを見せています。 また、現在(2021年2月17日)の段階では、緊急事態宣言が延長されたことで、一部対象地域などが変更となっています。 ▶︎緊急事態宣言延長?デリバリー需要が更に拡大の可能性も ▶︎▶︎出典:新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言(内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室) 飲食店にとっては死活問題ともなり得る営業時間の短縮要請ですが、まずは今回の緊急事態宣言の内容や、飲食店に対する時短要請の詳細などについて、しっかりと確認しておきましょう。 ▶︎▶︎飲食店が申し込める補助金・助成金一覧【2021年度最新版】 ▶︎▶︎飲食店の時短営業に伴う各自治体による協力金まとめ【2021年最新版】 緊急事態宣言について 今回の緊急事態宣言は、主に「飲食につながる人の流れを制限すること」を目的として、東日本エリアでは令和3年1月8日から3月7日まで、西日本エリアでは令和3年1月14日から3月7日まで、適用となる見通しです。 栃木県については、感染状況が落ち着いたとして、当初の予定通り2月7日をもって緊急事態宣言が解除​​​されました。   【東日本エリア】 対象都道府県:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 適用期間:3/7まで   【西日本エリア】 対象都道府県:岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県 適用期間:3/7まで   【緊急事態宣言の内容】 飲食店に対する営業時間短縮の要請、外出自粛の要請、テレワークの推進など また、時短要請を拒否した場合についてですが、現状(2021年2月17日現在)の段階においては、違反者に対する明確な罰則規定などは特に存在しません。 しかし、新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正内容によっては、行政罰として「50万円以下の過料」が適用されるようになってしまうため、今後は法改正の動向などにも注目しておきましょう。 飲食店に対する時短要請について 飲食店に対する時短要請の詳細については、東京都産業労働局が設置している協力金サイトから正式な見解を確認することができます。 ▶︎▶︎出典:「営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金(1/8~2/7実施分)」について(東京都産業労働局) 20時以降のテイクアウト・デリバリー営業は可能? では、緊急事態宣言の発令にともなう営業時間短縮の要請は、テイクアウトやデリバリーのみの営業スタイルであっても適用されてしまうのでしょうか。 ​​​​​​▶︎▶︎緊急事態宣言再発出にあたり、飲食店が確認すべき事項まとめ ​​​​​​▶︎▶︎緊急事態宣言再発令で飲食店に時短営業要請へ。飲食店がすべき対応は ▶︎▶︎緊急事態宣言再発出でデリバリーの需要が急増中 テイクアウトやデリバリーは要請の対象外 結論から言うと  「テイクアウトやデリバリー営業の場合であれば20時以降でも料理の提供が可能」となっています。 前述の東京都の公式見解からもわかるように、現状(2021年2月17日)の段階では、時間短縮の要請が出されているのは対面接客のみとなっており、テイクアウトやデリバリーのみの場合であれば、20時以降の営業についても大きな問題はないと考えても良いでしょう。 しかし、上記はあくまでも東京都の公式見解となっているため、緊急事態宣言の対象地域となっている飲食店に関しては、念のため、各都道府県の公式サイトや行政支援の窓口などから、時短要請の詳細を確認しておきましょう。 20時以降でも配達が可能なデリバリーサービス ここからは、20時以降でも配達を行ってくれるデリバリーサービスを簡単にご紹介いたします。 なお、店舗や地域によっては一部営業時間が変更となるサービスもあるため、提供地域や配達時間の詳細などについては、各サービスの問い合わせ窓口から確認しておきましょう。   【Uber Eats】   ▶︎▶︎「Uber Eats」公式サイト 提供地域:全国展開(※一部未提供地域あり) 提供時間:午前10時から午後11時まで(※エリアや店舗によって異なる)   【出前館】   ▶︎▶︎「出前館」公式サイト 提供地域:全国展開(※一部未提供地域あり) 提供時間:午前9時から午後9時まで(※エリアや店舗によって異なる)   【menu】   ▶︎▶︎「menu」公式サイト 提供地域:全国展開(※一部未提供地域あり) 提供時間:24時間(※エリアや店舗によって異なる)   【Chompy】   ▶︎▶︎「Chompy」公式サイト 提供地域:東京都一部地域 提供時間:午前10時から午後12時まで(※エリアや店舗によって異なる)   【FOODNEKO】   ▶︎▶︎「FOODNEKO」公式サイト 提供地域:東京都一部地域 提供時間:午前10時から午後10時まで(※エリアや店舗によって異なる) テイクアウト・デリバリー主体で売上を伸ばす方法 20時以降でも料理の提供を行うことができるテイクアウトやデリバリーのサービスなどはたしかに便利な代物ですが、これらを主軸とした売上改善の方法としては、一体どのようなものが挙げられるのでしょうか。 ▶▶コロナ禍の飲食店開業は本当に危険?あえてオープンするメリットは? ▶▶独立開業|ゴーストレストラン経営に飲食店営業許可は必要?注意点やオープンまでの流れ テイクアウト・デリバリーのアプリに登録する まずは、すでに認知度の高いフードデリバリーアプリを活用するという方法が挙げられるでしょう。 特に、昨年からデリバリー事業への参入を見せているテイクアウトアプリの「menu」や、国内の二大デリバリーアプリでもある「Uber Eats」や「出前館」などを活用することによって、短期間で大幅な集客アップを見込むことができます。 ▶▶人気のデリバリーサービス3社を徹底比較してみた! SNSでの発信を活用する 料理の写真をダイナミックに掲載することができるSNSの活用なども、売上アップのための効果的な方法の一つです。 国内有数のソーシャルメディアでもある「Instagram」などは、大手フードデリバリーサービスとしても有名な「Uber Eats」との連携機能が実装されているため、未実装の場合には積極的な導入がおすすめです。 ▶▶飲食店経営におすすめ!Instagramを活用した集客法と効果的な運用ツール【相談無料】 店舗のコストを削減する 電気料金やガス代金、水道の使用料金やインターネットの回線料金など、毎月の固定費用を削減するという方法も有効な手段の一つと言えるでしょう。 近ごろでは、飲食店や個人事業主に向けた自由化プランなども豊富に提供されるようになっているため、地域電力や地域のガス会社を利用しているということであれば、これを機会に切り替えを検討してみるのも良いかもしれません。 ▶▶店のランニングコストを削減!固定費をカットする方法とは?【ご相談無料】 まとめ 今回は、緊急事態宣言下における飲食店のテイクアウト・デリバリー営業について、時短要請の対象店舗や20時以降の営業の是非などを中心に、わかりやすく解説を進めていきました。 依然として厳しい状況が続くコロナ禍の昨今ですが、そうした煽りを一身に受ける飲食店の現状もまた、ますます深刻なものとなりつつあります。 熾烈な生き残り競争を勝ち抜いていくためにも、20時以降でも営業が可能なテイクアウトやデリバリーを活用することなどは、今後の飲食店にとっては、ほとんどマストな取り組みと言えるのではないでしょうか。
    開店ポータル編集部
    2021/10/22
  • 飲食店開業|コロナ禍で開業するメリットは?
    コロナ禍で飲食店を開業するのはリスクだ、飲食店を開業するつもりだったが、コロナ禍で先が見えずこわい など、コロナ禍での飲食店開業を恐れている方は多いはずです。 しかし、コロナ禍の今だからこそ飲食店を開業することがチャンスになることもあります。 実際に、コロナ禍でも飲食店を繁盛させている方、売上を着々と伸ばしている店舗は多くあるものです。 そこで本記事では、コロナ禍飲食店を開業させるためのポイントを解説していきます。メリットやデメリットも記載しているので是非参考にしてください。 コロナ禍の飲食店の現状 飲食業では、コロナ禍において大幅な売上げの減少やダメージを受けています。   日本フードサービス協会による『2020年外食産業市場動向調査』によると、飲食業界全体における2020年の売上高は前年比で84.9%でした。 【参考:日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査http://www.jfnet.or.jp/files/nenkandata-2020.pdf】   とくにテイクアウトやデリバリーにすぐに対応できた業態以外の、イートインをメインとする飲食店は大きなダメージを受けています。   コロナ禍で激変する飲食業界の新しい形 シェアキッチン シェアキッチンとは、料理人や飲食店が共同で使うキッチンのことです。設備をシェアするため、初期設備投資を抑えることができます。   また、デリバリー代行サービスの登録やマーケティングサポートを受けられるケースもあります。   ゴーストレストラン ゴーストレストランでは実店舗を持たず、レンタルキッチンなどで調理した料理をデリバリーで販売します。   シェアキッチンとセットになっている場合も多く、ホームページや配達代行サービスへの登録のみで開業することができます。   キッチンカー テイクアウト販売を行うことができるキッチンカーの需要も拡大しています。飲食店が新たに取り入れるケースも多い業態です。   週末のみキッチンカーを活用という方法もあるでしょう。状況やターゲット層に応じて、出店場所を選べる点も人気の理由になっています。 ECサイト 外出自粛によってお家時間が増え、デリバリーと同じように通販で料理を購入する人たちが増えました。   ネット通販事業を展開できるECサイトのメリットは、時間や場所を問わず集客できる点です。   M&Aや事業承継での店舗譲渡 飲食店でいうM&Aとは、既存店舗やフランチャイズ事業などを買い取ることで事業継承を行うという、事業買収を意味します。   常連顧客も引き継げるので、新規開業よりもスムーズな運営が可能となるでしょう。   フランチャイズで開業 飲食店の開業について、自分のお店を出すよりもリスクを抑えて開業できる手法にフランチャイズ開業があります。   すでにファンを獲得している「チェーンの看板」です。確立された仕入れルートやノウハウを利用できるため強みとなるでしょう。   フードロスのネットワーク コロナ禍で今まで以上に注目されているフードロス問題では、食品ロスに取り組む自治体や事業者、飲食関係者が提携します。   フードロス問題に取り組むことで、ネットワークが広がり、コロナ禍の飲食業界の在り方についても強い味方となっているようです。 コロナ禍の開業のメリット 居抜き物件で低コストに開業 居抜き物件とは、前のテナントの設備などを残したまま、売り渡したり貸したりすることをいいます。   居抜き物件で開業することで、新規開業にかかる初期費用を最小限に抑えることができるため開業コストの削減につながります。   家賃交渉で店舗の維持費を節約 昨今の経済情勢はどの業界も厳しいのが現状ですので、テナントを含めた物件の管理者や不動産にも影響しています。   相場よりも安く物件を出している所も多くなっているので、積極的な家賃交渉を行うことも効果的できるでしょう。   ライバル店が少ない コロナ禍の飲食店開業にリスクを感じる人が多いため、開業を希望する同業者が少ない今は、考え方次第ではチャンスとも言えます。   現在は、廃業を決断する飲食店も増えていますので、アフターコロナを見据えてチャンスに変えられる可能性もあるでしょう。   SNS集客 昨今では情報収集の場としてSNSが使われています。外出自粛によりSNSをチェックする時間が増えているでしょう。   集客は長い目で考えることも必要なので、出来るだけ早い段階で店舗の情報を発信し続けることで、将来につながっていくでしょう。   【コロナ禍で飲食店開業】本当に危険?あえてオープンする3つのメリットとオススメの物件選びを解説!   飲食店開業のポイントは低コスト・低リスク! コロナ禍における飲食店開業のポイントは、コストとリスクをいかに最小限に抑えることができるかという点です。   金銭面では赤字や借金などのリスク、衛生面では顧客や従業員の新型コロナウイルス感染や食中毒などが存在します。   長引くコロナ禍がいつ収束するかはわかりませんので、これから飲食店を開業する場合は低コストと低リスクを徹底していきましょう。   飲食店の大幅なコスト削減は『家賃の見直し』をしてみよう 【飲食店向け】サイゼリヤに学ぶ!コスト削減の秘訣とは? コロナ禍でも飲食店開業は可能! コロナ禍で飲食店開業を行う場合は、いかに低コストで低リスクに経営できるかどうかがポイントとなってくるでしょう。   当サイト「開店ポータルBiz」では、開業も含めた飲食店の経営課題を解決するために、様々なサービスの提案やご相談を承っています。   ぜひ一度、弊社コンシェルジュをお気軽にご活用ください。
    開店ポータル編集部
    2021/10/12
  • 【コロナ禍で飲食店開業】本当に危険?あえてオープンする3つのメリットとオススメの物件選びを解説!
    コロナ禍で、新しい店舗を開業することは、一見すると「危険な行為」とも思われてしまいがちなため、新規店舗のオープンを決めかねているという方も多いのではないでしょうか。 しかし、こうしたコロナ禍でこそ、あえてオープンすることによるメリットなども少なからず存在するため、開業を検討する場合には、それらのメリットをしっかりと理解しておくことが重要と言えるでしょう。 今回は、コロナ禍における飲食店開業のメリットや、避けておきたい物件選びのポイントなどを中心に、わかりやすく解説を進めていきます。 また、最小限のリスクで飲食店を開業させるおすすめの方法などについても、なるべくわかりやすく紹介していきますので、ぜひチェックしておきましょう。   コロナ禍で飲食店の倒産件数は「過去最低」の水準に 昨年より猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響により、飲食店をはじめとする接触型の店舗の多くは極めて危機的な状態にあります。 帝国データバンクの行った調査によると、昨年の1月から11月までの飲食店の倒産件数は、これまでの通年最多件数である732件を抜き、過去最多を記録しているということです。 出典:飲食店の倒産、過去最多を更新 コロナ禍が影響、居酒屋では大幅増加(PR TIMES) 特に深刻なのは、夕方17時から明け方までの夜間営業を主軸としている「居酒屋」業態の倒産件数です。 ランチ営業などを実施することによって、売上の維持を図っている居酒屋店舗なども一部では存在しています。 しかし、長期に渡る客足の減少や利益率の低下の問題などは、夜間営業を主軸とする居酒屋にとっては、もはや致命的な問題とも言えるでしょう。 そもそも、実際に店舗を構えている飲食店の多くは、従来から「原材料費の高騰」や「従業員の不足」などが問題視されています。 今回の新型コロナウイルスの流行などは、そうした既存の問題に拍車をかけるかたちで、急激な売上の減少に直結しているというわけです。   コロナ禍の飲食店開業が危険な3つの理由 では、こうしたコロナ禍の状況のなかで飲食店を開業、または新規でオープンすることには、一体どのようなリスクや危険性が潜んでいるのでしょうか。 飲食店の値上げを成功させる5か条とは?コロナ禍で生き残る店になろう 緊急事態宣言の延長 まず、1つ目のリスクとしては「緊急事態宣言の延長」というものが挙げられるでしょう。 西日本エリアでは、2月末日での緊急事態宣言の解除が実施された一方で、東京都を中心とする東日本の1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)においては、今月21日までの宣言の再延長が行われるなど、まだまだ余談を許さない状況が続いています。 また、仮に宣言が解除された場合であっても、飲食店に対する営業時間の短縮要請などは、引き続き継続される可能性が高いため、通常通りの夜間営業によって今までの売上を取り戻すということは、もう少し先の話になることを覚悟しておきましょう。 ▶︎【緊急事態宣言】解除の時期や時短営業要請継続の有無について解説 コロナ特措法の施行 続いて、2つ目のリスクとしては「コロナ特措法の施行」というものが挙げられます。 先月13日には、新たに「コロナ特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)」が改正されたことによって、従来までは努力義務とされてきた「営業時間の短縮要請」や「20時以降の営業自粛」などについても、今後は行政罰や過料をともなう法的拘束力を帯びた「命令」となってしまいます。 今までは特に罰則などが設けられていなかった飲食店への時短要請ですが、今後違反した場合には、より厳しい制裁が加えられる可能性があるため、安易な夜間営業の継続などは避けておくのが無難と言えます。 ▶︎【改正コロナ特措法まとめ】時短要請に応じない飲食店には罰金の可能性も?回避方法は? 感染防止対策の難しさ そして、3つ目のリスクとしては「感染防止対策の難しさ」というものが挙げられるでしょう。 コロナ禍に突入して以降、店舗における「ソーシャルディスタンス」や「三密の回避」などは、極めて重要な要素の一つとなりましたが、コロナ以前に建設された多くの店舗では、そうした感染症対策を考慮した設計がなされてません。 また、非接触式の検温機や消毒用のアルコール、店内の換気設備、マスクやフェイスシールドなど、そのほかの感染防止グッズの購入にも、それ相応のコストが発生してしまうため、店舗の感染防止対策が思うように進まないといった事例が相次いでいるようです。 ▶︎【緊急事態宣言解除】営業再開に向けた感染防止対策とは?おすすめのサービスを紹介 ▶2021年募集予定「中小企業等事業再構築促進補助金」は飲食店の業態転換に活用可! ▶時短営業に伴う協力金が申請できる地域まとめ ▶緊急事態宣言再発出で飲食店が確認しておきたい事項をすべてまとめました! ▶緊急事態宣言再発令!!飲食店がしておくべき対策は? コロナ禍の開業はオススメ?飲食店が知っておくべき3つのメリット 居抜き物件で低コストに開業できる まず、1つ目のメリットとしては「居抜き物件で低コストに開業できる」という点が挙げられます。 居抜き物件とは、過去に入っていた店舗の内装や厨房の設備などを、そのまま残した状態で買い上げる物件スタイルを指すものです。 過去の設備が残っているということは、新規開業にあたっての撤去費用や設備投資など、諸々の初期費用を最小限に抑えることができるため、平時よりも低いコストで飲食店を開業させることができるでしょう。   家賃交渉で店舗の維持費を節約できる 続いて、2つ目のメリットとしては「家賃交渉で店舗の維持費を節約できる」という点が挙げられます。 新規店舗の開業が極端に落ち込んでいる昨今においては、テナントビルをはじめとした物件の所有者を取り巻く状況もまた苦しい状態が続いています。 特に、長期間に渡って借り手が見つからないような物件の場合には、相場よりも安く物件を借りることができるため、積極的な家賃交渉を行うことでランニングコストの節約を見込むことができるでしょう。   ライバルが少ないため話題になりやすい そして3つ目のメリットとしては「ライバルが少ないため話題になりやすい」という点が挙げられます。 飲食店の開業件数が減少しているということは、それと同時に、同業他社や類似店舗などのライバルが少なくなるということを意味しています。 魅力的なメニューの開発はもちろんのこと、ユーザーのニーズを的確に捉えた店舗スタイルを確立させることができれば、通常よりも低いハードルで口コミによる集客を見込むことができるでしょう。 コロナ禍では避けておきたい物件選びのポイント コロナ禍に突入してからというもの、テイクアウトやデリバリーなどの普及もあってか、近ごろでは、飲食店における「物件の価値」というものが、日に日に変化しているように感じます。 例えば、従来までは人気のあった「駅チカ」や「小さめ」といった物件選びのキーワードなども、在宅需要の増加やソーシャルディスタンスの兼ね合いなどもあってか、近ごろではそこまで重要なものではなくなりつつあることもまた事実です。 ここからは、コロナ禍では避けておきたい物件選びのポイントについて、あわせて3種類ほどをピックアップしながら、わかりやすく解説していきます。 ▶︎立地が悪い飲食店が集客できないはウソ!効果的に集客をするコツ   駅チカの好立地物件 まず、1つ目に注意しておくべき物件としては「駅チカの好立地物件」が挙げられるでしょう。 特に、従来まではサラリーマンが主な収益源となってきたオフィスビル周辺の駅チカ物件などは、ターゲットのリモートワーク移行などから出社日数が減少傾向にあるため、今後はコストパフォーマンスを意識した物件選びが重要なポイントとなります。   隠れ家的な地下物件 続いて、2つ目に注意しておくべき物件としては「隠れ家的な地下物件」が挙げられるでしょう。 一見するとムーディーでオシャレな空間構築に効果を発揮する地下や半地下の隠れ家物件ですが、コロナ禍においては店内の換気が難しいという性質上、充分な換気設備を用意できないようであれば、安易な選択は避けておくのが無難です。   スペースの少ない物件 そして、3つ目に注意しておくべき物件としては「スペースの少ない物件」が挙げられるでしょう。 こちらも、個人経営のカフェなどには人気の物件となっていますが、三密を助長しやすく、また、ソーシャルディスタンスが図りにくいということからも、今後は店舗の座席間隔なども考慮した上で店舗を選んでいく必要があります。   コロナ禍でオススメな低リスクの開業方法3選 上記のようなメリットが挙げられるコロナ禍の開業ですが、やはりこのような時期に新たな店舗を構える以上、その開業方法については慎重に考慮しなければなりません。 ここからは、コロナ禍におすすめできる、比較的リスクの低い飲食店の開業方法について、あわせて3つほどを解説していきますので、まずは順番にチェックしていきましょう。   ゴーストレストランでの開業 1つ目の方法としては「ゴーストレストランでの開業」という選択肢が挙げられるでしょう。 ゴーストレストランとは、実際の店舗を持たずに「フードデリバリーサービス」への出店や「テイクアウトアプリ」を主軸とした営業を行うことで、収益を確保していく営業スタイルを指すものです。 近ごろでは、新型コロナウイルスの流行にともなう「巣ごもり消費」や「中食(なかしょく)文化」などの新たな生活様式が普及しつつあるため、そうしたニーズを押さえたゴーストレストランの開業は、必ず検討しておきたい方法の一つと言えるでしょう。 ▶【ゴーストレストラン開業】コロナ禍における新しい形の飲食店の仕組みとメリット   SNSやHPでのオンライン販売 2つ目の方法としては「SNSやHPでのオンライン販売」という選択肢が挙げられるでしょう。 特に、料理の写真を魅力的に演出することができる「Instagram(インスタグラム)」などは、大手フードデリバリーサービスとしても有名な「UberEats(ウーバーイーツ)」との連携機能が実装されています。 自社のHPやSNSサービスなどをフルに活用することで、売上のアップや集客の改善効果を見込むことができるため、こちらも積極的に導入しておきたい開業方法の一つと言えるでしょう。 【記事】飲食店経営におすすめ!Instagramを活用した集客法と効果的な運用ツール   M&Aや事業承継での店舗譲渡 3つ目の方法としては「M&Aや事業承継での店舗譲渡」という選択肢が挙げられるでしょう。 そもそも「M&A」とは、自分でイチから店舗を開業するわけではなく、既存の店舗や会社のフランチャイズ事業などを買い取ることによって事業を継承するという、いわゆる「事業買収」を指すものです。 コロナ禍では、通常よりも安い価格で事業そのものが叩き売りされているケースもあり、開業時のコスト削減はもちろんのこと、新規顧客を自ら開拓する必要もないため、リスクの少ない開業方法の一つと言えるでしょう。 飲食店による小規模M&Aのポイントとメリット・デメリットについて解説   コロナ禍で成功した飲食店の事例 新型コロナウイルスの影響によって、複数人が一同に会する飲食店の利用なども、今ではすっかりと自粛のムードに包まれてしまいました。 しかし、このような時期だからこそ、安心して食事をすることのできる設置型の店舗の需要もまた、非常に大きな高まりを見せていると言えるでしょう。 ここからは、コロナ禍に突入してから、逆に経営状態が好転した飲食店の成功事例を、あわせて2つほど紹介していきますので、店舗経営のヒントとして役立ててみてください。   「チッチャ」の成功事例 イタリアン料理をメインに提供している兵庫県の「チッチャ」では、営業時間の短縮要請に応じる一方で、インスタグラムやツイッターなどのSNSサービスへ、冷凍パスタの調理方法を解説する動画を投稿したことで、店舗の集客アップにつながったという事例が紹介されています。 出典:https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_2/a_3634/?sc_lid=pro_mag_list_cassette_cont_20   「わいん食堂 カゴヤ10taro」の成功事例 愛媛県にあるイタリアン食堂の「わいん食堂 カゴヤ10taro」では、コロナ禍に突入して以降、売上が大きく落ち込むなかで、もともと販売していたテイクアウトのランチ商品に加えて、新たにオードブルのテイクアウト・デリバリー商品を販売したことで、大幅な売上アップに成功したということです。 出典:https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_2/a_3676/?sc_lid=pro_mag_list_cassette_cont_20   コロナ禍の開業には補助金や助成金がおすすめ 新型コロナウイルスの影響によって、従来よりも開業や経営が難しくなっている飲食店ですが、昨今では、それにともなった行政支援制度も充実しつつあります。 特に、雇用の安定や労働環境の改善サポートを目的とした「助成金(厚生労働省管轄)」や、新規事業の開業や事業の成長サポートを目的とした「補助金(経済産業省管轄)」などは、積極的に活用していきましょう。 また、いずれの制度も各種行政機関への申請や手続きなどが必要となるため、少しでも興味のある方は、あらかじめ以下の記事をチェックすしておくのがおすすめです。 ▶貰えるお金「助成金」飲食店経営者が申請すべきはどの種類?【相談無料】 ▶【2021年最新版】飲食店向け開業時に使える助成金・補助金!申請すべきなのはどれ   【補助金を活用したいなら】飲食店経営者が申請すべき種類を無料相談 まとめ 今回は、コロナ禍における飲食店開業のメリットや、避けておきたい物件選びのポイント、また、最小限のリスクで飲食店を開業させるおすすめの方法などを中心に、なるべくわかりやすく解説を進めていきました。 驚異的な猛威を振るっている新型コロナウイルスですが、具体的な収束の目処が立っていない以上、飲食店の経営や開業などに関しては、常に最新の情報をキャッチしながら、その都度最適な判断を行わなければなりません。 当サイト「開店ポータルBiz」では、そうした飲食店の経営課題を解決するべく、日々有益な情報を発信し続けてまいりますので、飲食店の開業を検討している方や、今後の経営に不安を感じている方などは、ぜひ一度、弊社コンシェルジュまで、お気軽にご相談ください。  
    開店ポータル編集部
    2021/10/01
  • 【飲食店閉業】コロナ閉業の現状と手続き方法について解説
    新型コロナウイルスの影響で、外出自粛や緊急事態制限の時短要請により、多くの飲食店が打撃を受けています。 中には経営を続けるのが困難になり、閉業を考えるオーナーも少なくありません。しかし実際に店舗を閉業するとなると、さまざまな手続きが必要となります。   今回は、飲食店閉業の際に必要な手続き方法を解説していきます。 コロナ禍で飲食店の閉業が増加中 新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降、全国的に外出自粛が求められています。2021年の5月には三度目となる緊急事態宣言が発令され、時短営業や酒類提供停止が求められる飲食店は、厳しい状況が続いています。 先の見えない状況が続く中で、閉業を決断する飲食店も増えています。閉業を決断する理由はさまざまですが、主に以下のようなケースが見受けられます。 ・赤字経営からの倒産、閉業 ・オーナーの加齢・健康状態の悪化による閉業 ・近い将来再出発することを見越し、ダメージが少ないうちに一旦閉業 ・仕入れ先の経営状況が悪化し、必要な食材を確保できなくなり閉業   今まで大人数の会食が売上の主力だった居酒屋などは、特にコロナの影響を受けやすいとされています。テイクアウトやデリバリーの需要は高まっていますが、それらに対応しきれていない店舗は、非常に厳しい状態にあります。そのため現在では、閉業を決断する飲食店も少なくありません。  飲食店を閉業する方法 飲食店を閉業する際に、方法は大きく分けて3つのパターンが挙げられます。それぞれ特徴が異なるので、一つずつ見ていきましょう。 店舗を売却する 飲食店の店舗売却は、一般的に居抜きで行われるケースが多いです。キッチンや空調など設備をそのまま転用できるので、売り手だけでなく買い手にもメリットがあるからです。物件が賃貸だった場合は、売却交渉の前に貸主の許可を得ておきましょう。無許可で交渉を進めると、居抜きで売却できなくなり、原状回復した上で売却しなければならない可能性があります。 第三者に業務委託する オーナーが経営から退き、第三者に店舗を委託するという方法もあります。 基本的な売上やリスクは委託した相手に帰属しますが、一定割合の報酬を受け取る契約にすることも可能です。 一方で収益やリスクを自身に帰属する契約にする場合には、経営者である時と状況はあまり変わらなくなる可能性もあります。 M&A・事業譲渡する 店舗自体をM&A・事業譲渡するという方法もあります。買い手に不動産契約や店舗経営権を譲渡することになりますが、店舗自体は引き続き経営してもらうことが可能です。この場合、お店自体は存続するので、従業員や取引先に迷惑をかけずに済むというメリットがあります。   M&Aで飲食店の経営権を譲渡する場合、買い手側は店舗の人材やノウハウをすべて継承できます。人材確保やノウハウ習得にかかる時間・手間を短縮できるので、買い手側にとっても大きなメリットがあります。 また店舗がテナントで賃貸している物件の場合、契約満了までの賃料、違約金、退去時の原状復帰費用などを負担しなければなりません。しかしM&Aで売却する場合、買い手が納得してこれらを引き継げば、撤退コストが発生しません。これらの理由から、たとえ売却額が低額だったとしても、売り手側にとっては複数のメリットがあると言えるでしょう。  飲食店の閉業手続き方法 飲食店を閉業する際には、いくつかの手続きを済ませなければいけません。必要な手続きを怠ると、後から通達が届きトラブルに発展しかねないので、気をつけましょう。 手続き方法は法人の場合と個人の場合で異なるので、まずは法人から解説していきます。 法人の場合の手続き方法 飲食店を法人名義で経営している場合、閉業の流れは以下の通りになります。   1.スケジュールを決め、営業を終了する まずは飲食店の閉業スケジュールを策定します。全体の流れが決まりましたら、閉業手続きに入る前に店舗の営業を終了しましょう。   2.解散決議と清算人の選任 次に株主総会や取締役会で、解散決議と清算人の選任を行いましょう。「決算人」とは、解散後の精算行為を担当する役割です。多くの場合は経営者が務めることになります。精算内容は債権回収・債務整理や、不動産の解約・名義変更などが含まれます。   解散後は清算行為以外の営業が行えなくなるので、忘れずに担当者を決定しておいてください。決議と選任が終わった後、法務局へ解散登記・清算人選任登記をします。あわせて税務署など行政機関への手続きも行いましょう。   3.通知・官報公告 次に債権者に対して、解散の通知・官報公告を行います。すべての債権者に異議申し立ての機会を与えることが目的とされているので、2ヶ月以上の公告期間を設けるよう定められています。公告を行った後、通常の事業年度開始日から解散日までの決算承認と確定申告を行います。解散日は株主総会で解散決議された日となるので、間違えないようにしましょう。   4.財産・債務の整理 次に債権の回収や、債務の整理を行うことになります。これらの整理をすべて完了させないと閉業することはできません。すべての精算が完了したら、残った財産は株主に分配することになります。経営者が100%の株式を所有している場合には、すべての財産が手元に残ります。   5.清算確定申告 財産分配が確定してから一ヶ月以内に、清算確定申告を行いましょう。ただし期間内に最終分配が行われる場合には、その前日までに申告を済ませておかなければならないので、注意しましょう。   6.清算結了の登記 最後に法務局にて清算結了の登記を行い、税務署などに清算結了届を提出しましょう。ここまで済ませれば、法人の閉業手続きが完了となります。 個人の場合の手続き方法 飲食店を個人事業主として閉業する際の手続きは以下の通りです。法人の解散登記とは異なり、順序はあまり意識しなくても大丈夫です。   1.財産・債務の整理 まず財産の整理を行い、閉業後に残る現金を計算しておきましょう。もし借入金が返済しきれない場合には、金融機関などに相談して返済計画を立てるようにしましょう。   2.リースの清算 店舗の設備がリース契約の場合、解除や精算を行う必要があります。また営業終了日に合わせてリース品の返却も行ってください。   3.賃貸契約の解約 店舗が賃貸だった場合、物件所有者と管理不動産会社に対して、賃貸借契約の解約通知を行う必要があります。契約内容によって通知期限が異なるので、事前に契約書を確認しておいてください。   4.閉業通知 従業員を雇用している場合、解雇の30日以上前に従業員へ通知を行う必要があります。通知が遅れてしまうと不当解雇として訴えられるリスクもあるので、通知を忘れないようにしましょう。   5.行政機関への届け出 飲食店は開業の際にあらゆる行政機関からの認可が必要ですが、閉業に際しても届け出が必要になります。税務署、保健所、消防署、警察署などに必要な届け出を提出しましょう。   6.取引先へ連絡する 店舗の閉業後は継続した取引が不可能になるので、取引先にも連絡しておかなければいけません。閉業の予定日や取引の有効期限など、余裕を持って伝えておきましょう。   7.原状回復工事 居抜き物件として売却しない場合には、原状回復工事が必要になります。原状回復工事とは、入居前の状態に戻る工事です。床・壁紙の貼り替え、クリーニング、各種塗装などの工事を済ませ、借りる前の状態に復元しましょう。 閉業届の提出先は? 閉業の際にはいくつかの届け出を、指定の提出先に出さなければいけません。 主に保健所、警察署、消防署、税務署に届け出を出す必要があるので、必要な書類や手続きを見ていきましょう。 保健所 飲食店を閉業する際、保健所には「廃業届」の提出が必要です。一般的には、提出期限は営業終了から10日以内に提出する必要があります。ただし地域によっては機嫌が前後するケースもあるので、事前に所轄の保健所ホームぺージなどで確認しておきましょう。 また「飲食店営業許可書」の返納も行う必要があります。「飲食店営業許可書」は開業時に受け取っているものですが、もし見つからない場合には、紛失届を提出することで対処可能です。許可書の原本を紛失している場合、早めに所轄の保健所に問い合わせましょう。 警察署 飲食店を閉業する際、警察署には「廃止届出書」を提出します。「廃止届出書」は所轄の警察署ホームページでダウンロードできるので、廃止事由を記載して提出しましょう。 「風俗営業許可」を取得している場合、返納が必須となります。廃業・返納の理由を記載した返納理由書を同封した上で返済してください。また「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を提出している場合には、「廃止届書」を提供する必要があります。届け出の期限に関しては、どの場合も営業終了日から10日以内となっています。 消防署 飲食店を閉業する際、消防署には「防火管理者解任届」の提出が必要です。また防火管理者に選任されている場合には、「防火管理者選任届出書」の「解任」に、閉業日を解任日として記入して提出してください。 届け出に明確な期日は設けられていませんが、営業終了日が解任日とされるので、遅滞することなく提出しましょう。 税務署 飲食店を閉業する際税務署には以下の届け出を提出する必要があります。 ・事業廃止届 ・給与支払事業所等の開設・移転・廃止届出書 ・所得税の青色申告の取りやめ届出書 ・事業廃止届出書 もし複数の都道府県にまたがって経営していた場合には、それぞれの自治体において手続きが必要となるでしょう。事前の各自治体の税務署ホームページを確認しておいてください。 まとめ コロナ禍において飲食店の閉業は増加しています。閉業の理由はさまざまですが、どの場合でも閉業手続きは欠かせません。法人・個人で閉業手続きの手順が異なりますが、どの場合も税務署・警察署・保健所・消防署などに届け出の提出を忘れないようにしましょう。 そして閉業後にどうするのか、展望を固めておくことも大切です。閉業後に後悔することがないように、一つずつ確実に処理していきましょう。
    開店ポータル編集部
    2021/09/28