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  • 【コロナ対策】売り上げ80%の飲食店が赤字にならないためにするべき対処法
    新型コロナウイルスの影響で売り上げを落とした飲食店は少なくないでしょう。ゆえに赤字がふくらみ結局は閉店を余儀なくされた飲食店もあるはずです。 今回は、売り上げが80%、70%と減少する中でも、赤字にならないために考えておきたい対処法についてご紹介してまいります。   新型コロナの影響をうけ、厳しい経営状態にある飲食店の方々は是非参考にしてください。 新型コロナウイルスが飲食店に及ぼした影響 そもそも新型コロナウイルスは飲食店の経営にどのような理由でどれほどの影響を及ぼしたのでしょうか。   1つ目の理由は『緊急事態宣言による営業自粛』によって、売り上げが確保できなかったことです。営業自粛を行った店舗については、政府から助成金なども支給されたものの、それでも緊急事態宣言解除後もしばらく続いた自粛モードで売り上げを立て直すことは難しい状況でした。 特に2月末からは売り上げ2~3割り減は当たり前で、売り上げが半分以下に落ちている店舗もあると言います。   2つ目はソーシャルディスタンスの確保によって、予定している席数よりも大幅に減らさなければならなくなり、その分の機会損失を招いてしまったことです。   これらの理由により、飲食店の廃業数は他の業種と比べても最多の56件となりました。(出典:2020年8月3日帝国データバンク調べ) 売り上げ前年比80%になった場合何をすればよい? 先述にも飲食店の殆どは、2月末から売り上げ2~3割り減と申し上げましたが、売り上げが減った場合、何らかの対策を取らなければ、飲食店は赤字転落をしてしまいます。その後も売り上げが戻らなかった場合は、赤字がふくらみ最悪の場合廃業といったこともなりかねません。   ここからは売り上げが80%、つまり2割減となった場合を想定して、飲食店が赤字転落しない為に行いたい対策について解説してまいります。 ・売り上げが80%になるとは? そもそも、売り上げが80%になるということはどういうことなのかというところから解説していきましょう。   月間の売り上げが500万円の店舗と仮定すると下記のようになります。なお、FLコストのうちF(食材)が30%、L(人件費)が30%として計算しました。     コロナ前 コロナ後 売り上げ 500万円 400万円 原価 150万円 120万円 人件費 150万円 150万円 賃料 50万円 50万円 その他販管費 100万円 100万円 営業利益 50万円 ▲20万円   人手は雇い続けることになりますので、ここは変化がないと考えると、売り上げ80%とは上記の状態を言います。そうすると、毎月20万円ずつ赤字になっていくので、単純にコロナ前と同じ営業をしていると、経営を続けることができなくなってしまうわけです。   では、次の項目から抑えられるコストや売り上げをあげるための方法について解説していきましょう。   ・固定費の見直し   まず、一番は固定費を見直すことです。固定費とは ①賃料 ②広告費 ③通信費 などが主で、これらの固定費とされるコストを下げることで、今後もしばらくは安定してコストを下げた状態を保つことができるようになります。 ①賃料 1つ目、賃料についてですが、コロナ禍で外食産業の廃業も著しく、次のテナント利用者が見つかる予定がない物件も多い中、賃料を安くするから今の物件に残っていてほしいと望む家主も多いものです。 まずは、賃料の値下げ交渉を行うことで、固定費を下げられる可能性があります。 ②広告費 また、広告費ですがなんとなく払い続けている媒体費用や、費用対効果が得られていない広告などはないですか?それらを見直し、効果が得られていないモノは契約を解除することでだけでも十分に固定費を下げることができます。   しかし、ここで注意しておきたいのが、GoToEatキャンペーンに参加している飲食店の場合、それらの参加に必要な広告媒体、メディアサイトの契約を解除してしまうとキャンペーン対象外になってしまうという点です。複数のメディアで登録している場合は、1つの媒体に絞るのも良いでしょうし、いずれにしてもしっかりと見直しを行うようにしましょう。 ③通信費 最後3つ目は通信費です。最近ではPOSレジなどを利用している飲食店も増え、飲食店においてもインターネットは重要なインフラとなっているわけですが、このインターネット料金も、提供会社を変更するだけでいくらかの料金を下げることができます。 ・FLコストの見直し   続いてはFLコストの見直しです。先ほどにも少し解説しましたが、Fは食材費、Lは人材費を指します。 食材が余っていないか、売り上げに対して適当な食材量を仕入れているか、お客の入りに対して適当な人材数を確保しているかなど、再度見直す必要があるでしょう。連日連夜アルバイトや社員の契約解除についてはニュースで報道されておりますが、売り上げに見合ったシフトを作成しているかなどを検討し、必要に応じてコストカットする必要があるといえるでしょう。   また、お客さんが少ない時間帯は営業をしないなど、営業時間の見直しを行ってみても良いかもしれませんね。 ・変動費の見直し 続いては、変動費の見直しです。変動費とは例えば、 ①電気代 ②ガス代 ③水道代 などがあげられます。 電気やガスなどは自由化が始まり、地方電力会社から、自由化電力に変更することで毎月3~10%程安くで利用できる可能性もあります。 水道については、現在自由化などはありませんが、こちらは水道自体に節水コマを設置することで、使う水の量を削減し、結果的にコスト削減につなげられるというものです。   飲食店が売り上げを少しでも利益として残すためには、まずはじめに毎月必要になる支出を少しでも下げる取り組みが必要になります。 ・売り上げをあげる取り組み   ただし、どんなにコスト削減をしても黒字化が難しい、もしくはすでに下げれる費用は下げているという場合は、やはり売り上げを少しでもあげる取り組みが必要です。   当然コロナ禍でもともとの来客数が少ないことで以前の客数を獲得することは難しいのが現状でしょう。そのため、飲食店は客単価をあげる仕組みを検討したほうが良いといえます。例えば、お客が店内で快適に過ごせるよう、滞在時間を長くするようにドリンクやデザートを積極的に提案できる仕組みをつくったり、Wi-Fi環境を整えたり、空調を快適に保ったりすることなど、小さなことからでも良いです。   仮に客単価4000円の業態で、客数が1250人から1000人に減った店舗でも、客単価を3%あげることができれば、単純に3%分の利益を上乗せすることができます。   特に、最近ではGoToEatやGoTotravelも開始され、外食の需要が戻りつつあります。それでもコロナ前と同様の集客数は見込めない店舗も多くありますので、その場合は、客単価をあげることで売り上げをあげることに目を向けるようにしましょう。   ただし、逆にGoToEatなどの取り組みによって、想定よりも高い売り上げが見込める可能性があるのであれば、逆にソーシャルディスタンスの確保で席数が少なくなっている可能性もあるので、回転率の速さを意識するなど臨機応変に対応することも非常に重要です。 まとめ   本記事ではコロナ禍で売り上げが落ちた飲食店が知っておくべき、赤字転落しないための対処法について解説いたしました。   飲食店の利益をあげるためには、売り上げをあげるか、それとも支出を減らすかしかありません。現状売り上げをあげられる見込みがないのであれば、しっかりと固定費、変動費、FLコストの見直しをするようにしましょう。   そのうえで、売り上げをあげられるよう、客単価アップへの施策や逆に回転率をあげるための施策などを考えることが重要です。    
    開店ポータル編集部
    2020/10/30
  • 【店舗向け】予約電話の取りこぼしをIVRで解決しよう!メリットやおすすめのツールも紹介
    飲食店や小売店などでは、日々の店舗の運営で多忙な毎日を過ごすなか、とくにピーク時や繁忙期は、やむを得ずかかってくる電話に対応できない・・といったことも少なくないでしょう。しかしながら、その電話が予約希望のお客様だったり、問合せの連絡だったとすると売上につながるせっかくのチャンス失ったことに他なりません。 本記事では、そんな予約電話の取りこぼしに有効な「自動音声応答システム(IVR)」の魅力について迫るとともに、導入メリットやおススメのツールをご紹介します。 ▼関連記事はこちら ≫飲食業界で話題のIVR 自動音声応答システム「I-bot」の料金・導入メリットを解説! 電話の取りこぼしは売上に影響している? 店舗では、日々サービスや商品の問い合わせをはじめ、予約に関するの電話が頻繁にかかってくるものです。しかし、タイミング悪くスタッフの全員が接客中の場合や不在・定休日などで電話に出られないことも少なくないでしょう。しかしこれらのかかってきた電話の中には、直接予約希望の電話だったり問合せなど売上につながる電話も多いでしょう。日々、積み重なる電話の取りこぼしが店舗の売上に大きく影響することを考えた場合、この電話対応の問題は今すぐにでも解決すべき課題といえます。仮に一日に一本の電話に出られないことでも1年間続けることで店舗の損失額もその分大きくなってしまうのです。 自動音声応答(IVR)は人材不足に悩む飲食業界の救世主! 前章では、電話の取りこぼしが売上に影響している理由についてお伝えしましたが、最近では人手不足に悩む飲食業界においても自動音声サービス(IVR)を導入する店舗が増加しています。 飲食店へ自動音声サービス(IVR)を導入することで、スタッフが電話応対にかけていた時間をその他の作業に使用できるほか、予約が簡略化されることで、業務の省力化やお客様満足度が向上が期待できるなど双方にとってメリットが得られるためです。自動音声サービス(IVR)は、24時間365日対応ができるため、忙しい時間帯や営業時間外に電話がかかってきたとしても予約を取りこぼすことを防ぐことができます。そのため、うまく自動音声サービス(IVR)を活用すれば人手不足に悩む飲食業界の救いの一手になると考えられます。 自動音声応答システム(IVR)とは? IVRとは、Interactive Voice Responseの略で自動音声応答システムです。かかってきた電話に自動音声で対応して、適切な対応先につなげる仕組みとなります。 よく企業への問合せやコールセンターに電話をかけると、はじめに流れる「新規の方は1をすでに契約中の方は2を」といった自動音声アナウンスのことをイメージすると分かりやすいでしょう。こうした自動音声による電話対応のことを「IVR」といいます。 IVRを店舗の予約電話に使用するメリット・デメリット つづいては、店舗へIVRを予約電話に使用するメリット・デメリットをご紹介します。 メリット   メリット①人件費の削減を図ることができる お客様が問い合わせる内容によっては、オペレーターと直接話さなければ解決しない問題もあれば、自動音声のみの案内で解決する場合もあります。オペレーターの対応必要な複雑な問題に関しては、オペレーター対応を行い、カンタンな質問については自動音声での対応にすることで人件費の削減を図ることが可能となります。 メリット②ピーク時の時間を有効活用できる これまでは、ピーク時や繁忙期であっても、かかってきた電話に対応するための時間を確保する必要がありました。しかしIVRにより自動音声で対応可能になることで、それまで電話対応に割いていた時間を接客やサービスに注ぐこよが可能になります。これにより、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。   メリット③折り返し電話の予約が可能になる コールセンターのオペレータとの会話を希望するときは、混雑時に長く待たせてしまうことも少なくないでしょう。このような悩みに有効なのが折り返し電話の予約制度となります。一定の時間待ったお客様に対しては折り返しの予約を受付け、後ほど連絡するといったシステムが可能なサービスもあります。   メリット④店休日や営業時間外の対応が可能に スタッフの労働時間は決められているため、営業時間外の問い合わせに対してすべて対応することはできません。しかしIVRを導入することで、店休日や営業時間外の問い合わせに対しても自動音声対応が可能となります。これにより、これまで抱えていた問題が解決できたり、機会損失の防止にもつながるでしょう。 デメリット   デメリット①オペレーターにすぐにつながらない IVRを導入した場合、オペレーターにすぐにつながらないといったデメリットがあります。お客様がオペレーターとの会話を希望しているときには、できるだけ早く会話をしたいでしょう。しかしIVRのシステム上、対応先が細かい階層に分けられているため、何度も該当する番号を押さなくてはならない場合があります。またようやくオペレーターとの会話を選択する番号案内までたどり着いたとしても、そこから実際のオペレーターへつながるために、さらに時間がかかるケースもあります。 コストパフォーマンスの高いIVR【I-bot】 店舗や企業において、メリットの多いIVRですが、やはり導入する際に気になるのが費用面についてではないでしょうか。IVRを提供するメーカーはさまざまですが、今回ご紹介するI-Bot「コンバージョンあがるくん」は、低コストで高性能なIVRとなっているため、コストパフォーマンスの高いIVRとなっています。 I-Bot「コンバージョンあがるくん」の特徴   ①24時間365日の自動音声システムが対応できる I-bot「コンバージョンあがるくん」は、24時間365日自動音声対応が可能となります。店舗がもし店休日や営業時間外であっても自動音声アナウンスは流れるため、翌日以降に折り返しの希望を伝えることもできます。また商品などの注文に関する自動受付の誘導も可能なので、予約の取りこぼしや機械損失も防ぐことができます。 さらに電話対応のスタッフを減らすことができるため、人件費の削減や効率的な人員配置を行えるようになるでしょう。   ②使いやすい仕様で受電内容を管理しやすい I-Bot「コンバージョンあがるくん」は、お客様が伝言サービスを利用した際に、その内容を文字化してメールで転送してくれる機能も搭載しています。そのため、しっかりとした履歴を残せることも大きな特徴です。ガイダンスは要件に合わせて振り分けることができ、内容も自由にカスタマイズが可能となります。電話を受けた際の要件の内容ごとにデータで管理されるため、その後の対応をする際もわかりやすくスムーズに行えます。 IVR自動音声応答システム「I-bot」の料金や導入メリットなど詳しい内容について知りたい方は以下の記事も併せてチェックしてくださいね! ≫飲食業界で話題のIVR 自動音声応答システム「I-bot」の料金・導入メリットを解説! まとめ 今回は、予約電話の取りこぼしに有効な「自動音声応答システム(IVR)」の魅力について詳しく解説しました。店舗では、どうしても忙しくて電話に出られずに予約電話を取りこぼした・・とお悩みの方も多いことでしょう。お客様もどんなに気になる店舗であっても、つねに電話がつながらなければ行く気も失せてしまうものです。確実に予約につなげられるI-botを導入することで店舗の機械損失も防止でき売上アップも期待できます。ぜひこの機会にI-Bot「コンバージョンあがるくん」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/29
  • 【ゴーストレストラン開業】コロナ禍における新しい形の飲食店の仕組みとメリット
    コロナ禍において、新しい生活様式が確立されていく中、飲食業界は、売り上げ減少、人手不足、高コストといった多くの問題に直面しています。しかしそうした状況下でも、デリバリー市場は拡大を続けており、特にデリバリー専門店の『ゴーストレストラン』が新しい形の飲食店として注目され始めました。   本記事では、これからゴーストレストランを開業しようと考える飲食店経営者向けに、仕組みやメリットなど、抑えておきたい情報を解説してまいります。 ゴーストレストランとは ゴーストレストランとは、実店舗を持たず、オンラインでデリバリーのみの注文を受け付け、サービスを提供する飲食店のことを指します。   2010年代からニューヨークを中心に広まったとされるゴーストレストランは、「ゴーストキッチン」「クラウドキッチン」とも呼ばれ、直訳すると「無店舗型のレストラン」という意味になります。つまりは「借りた厨房で運営する、飲食デリバリー専門店」とお考えいただくと分かりやすいでしょう。   オーダープラットフォームや配達代行サービスの普及により、最近では日本でも急激な広がりを見せている飲食業態です。 ゴーストレストランは、店舗も、配達網も、場合によってはキッチンも自前で持たず、それぞれを補うサービスを活用して最小限のコストで運営することができます。これから飲食店を開業したい経営者が、手軽に始められて、リスクとコストを下げられる新しい選択肢として、注目を集めているといえるでしょう。 ゴーストレストラン開業に必要なもの ゴーストレストランは、店舗としての実態は持たないため、客席や店舗内装も必要なければ、接客スタッフも存在しません。 では、ゴーストレストランの開業には何が必要なのか、チェックしていきましょう。 ・食品衛生責任者の講習   飲食店を経営するためには、調理師免許などの資格は必要ありませんが、食品衛生責任者という資格が必要になります。店舗型でも無店舗型でも、料理を提供する場合には必ず持っていなければならないものとなります。   資格を取得するためには、各都道府県の食品衛生協会が開催している公衆衛生学、食品衛生学など合わせて6時間の講習を受講する必要があります。受講費は1万円ほどで、きちんと受講していればほぼ確実に受かることがほとんどのようです。 ・調理場となる店舗物件   調理場は、既存のお店のキッチンを間借りする方法と、シェアリングキッチンを利用する方法のふたつがあります。 調理場(厨房)を複数の人で共有することで、初期設備投資を抑えることができます。   ・飲食店営業許可   飲食店として営業するためには、たとえデリバリーのみの提供であっても、「保健所の営業許可書」を得ているキッチンでの調理でなければなりません。飲食物の販売を行うにあたっての必須条件となります。   調理場を借りるときに便利なのが、「飲食店営業許可」をすでに得ている物件をレンタルすることです。飲食店営業許可を取るには、自宅では許可が降りません。必ずレンタルキッチンを用意する必要があります。 そのあたりを踏まえても、すでに許可が降りているキッチンを借りるのが最も効率的でしょう。 ・デリバリー代行サービスへの登録   ゴーストレストラン開業で必須なのが、デリバリ―代行アプリへの登録です。 自社で配達までのシステムが整っている場合は、ホームページやSNSでも注文を受けることはできますが、現在は、デリバリーアプリを利用している飲食店が多いです。   その理由として、多くのユーザーを抱えるアプリの利用によって、広範囲への宣伝・集客ができるうえ、配達員や配達用バイクの準備が必要ないなどの利点が挙げられます。 ・Wi-Fi環境   ゴーストレストランを運営していく上で利用するデリバリー代行アプリは、タブレット端末で受注する仕組みになっていますので、インターネットにつながるWi-Fi環境が必要となります。   ポケットWi-Fiやテザリングで通信することもできますが、通信料がかかってきますので、使用する調理場の、Wi-Fi環境の有無は事前に確認しておきましょう。 ・その他用意したいもの   続いて、必ずしも必要なものではありませんが、ゴーストレストランを開業する上で、用意しておいた方がいいものをご紹介します。    ①レジシステム   間借りキッチンの場合、レジシステムを借りられるケースもありますが、レジを共有することでお金のトラブルが発生することも考えられますので、お金の管理は自店で運用できるシステムを構築していた方が安心でしょう。    ②電話番号   店舗の電話番号は、最近ではグルメサイトでも個人の携帯番号を掲載しているところも少なくありませんので、私用の番号でも問題はありませんが、お客様からの信用度も上がりますので、出来れば店舗専用の番号を用意するのが望ましいでしょう。   ②HPやデリバリー代行アプリなどのWebページ   自店舗のHPやSNSのみでオーダーを受けることもできますが、そうなると配達員も自社で用意しなけれないけません。 「Uber Eats」や「出前館」などのデリバリー代行アプリを使えば、配達にかかる人件コストをカットすることも出来ますし、さらには広告効果も得られます。 ゴーストレストランの仕組み ゴーストレストランは、実店舗を持たないスタイルで展開されます。そのため、イートインスペースや会計を行うレジ、店舗の外観や内装、装飾等も必要ありません。   オンライン上で注文を受け付け、調理を行って容器に詰めて、注文者へと配達します。 調理場も、間借りする飲食店のキッチンで行ったり、最近では、複数のゴーストレストランでシェアし合うケースも多くなっています。 配達に関しては、自社の配達員がいなくても、「Uber Eats」などのフードデリバリーサービスを利用して行うことができます。   日本は、昔から仕出しや出前の文化が浸透しているので、比較的受け入れやすい仕組みといえるのではないでしょうか。 ゴーストレストランのメリット 飲食店経営において、ゴーストレストランには多くのメリットが挙げられます。   ・初期費用が抑えられる   新しく飲食店を立ち上げる際にかかる初期費用は、100万から1,000万円ほどといわれています。 しかし、ゴーストレストランの場合であれば、どこかの飲食店を間借りするか、シェアキッチンのような共同スペースを利用しての開業することができるので、数十万円ほどの初期費用で開業することが可能です。   また、店舗物件だけでなく、内装や家具、食器などの見栄えを気にする必要がないことでも、グンと費用を抑えられます。   飲食業界では初期費用を回収できず、開業から数年以内の閉業を余儀なくされる店舗が後を絶たない中、初期費用を抑えられることは、ゴーストレストランの最大のメリットといえます。   ・時間をかけずにはじめられる   新たに通常通り店舗を構えレストランを開業するよりも、低コストで始められるのはもちろん、開業時間までの時間を短縮できるのもゴーストキッチンの特徴の1つです。新型コロナの影響で資金面が苦しい場合でも、お金と時間をかけずに開業できる点は、ゴーストレストランの大きなメリットといえるでしょう。   ・人気メニューの分析がしやすい   人気メニューの分析は、飲食店にとって売り上げに直結するので、看板メニューの設定や、リピーターを獲得する上で非常に重要です。   オンラインで注文を受け付けるゴーストレストランは、蓄積されたデータから、よく売れるメニューやリピートされている商品、ユーザー層などの分析がしやすいことがメリットのひとつでもあるでしょう。   実店舗がないということは、メニュー表や看板の変更も必要ないので、人気メニューの分析結果を基に、商品の入れ替えもオンライン上で簡単にすることができます。 ・経費を削減しやすい   一般的な飲食店の場合の「経費」には、食材費や人件費、家賃、光熱費、雑費などが必要になります。ゴーストレストランの場合、その中の人件費や家賃、光熱費といった固定費は、かなり削減することが可能です。   まず、人通りなどの立地条件を気にすることがないため、家賃は相対的に低く抑えられますし、店内での接客が無いため、人件費の削減にもつながります。   ・天候に左右されにくい   一般的に、実店舗を持つ飲食店の場合、雨の日は売り上げが落ちるといわれています。 しかし、ゴーストレストランの場合には、配達員がお客様の元に商品を届けるため、天候にはそこまで影響を受けにくいというメリットがあります。 逆に、お客様も、雨の日は外に出たくないという心理によって、デリバリーの注文数が上がることもあるでしょう。   ・感染リスクが低い   新型コロナウイルスの影響で、ウイルスの衛生対策が強化される中、ゴーストキッチンでは、従業員と来店客や来店客同士の接触が発生しないため、衛生面での安全性を保ちやすいともいえるでしょう。   ・立地や内装などの問題点が発生しない   もし、店舗を持ったあとで立地条件が悪いことに気付いたり、内装がイメージしていたものと違っていて変更したいと思っても、さらに費用がかかるので、しばらくは我慢してそのまま続ける、という飲食店経営者も少なくありません。   しかしゴーストレストランの場合、シェアしている調理場などを使うので、立地や内装などに問題点がなく、調理に集中することができます。よって、提供するメニューの質の向上に注力できるでしょう。   ・他店と情報交換ができる場合も   複数の飲食店が一つの空間を間借りして、調理場をシェアして調理を行うスタイルの場合、 情報交換の場ともなります。全く異なるジャンルの料理を提供している店舗や、調理スタッフとのコミュニケーションで新たな発見が生まれる場合もあるかもしれません。 ゴーストレストランを運営する上での注意点 とてもメリットが多いゴーストレストランですが、注意すべき点もあります。 ・効果的な集客対策を   ゴーストレストランは実店舗を持たないため、お客様が自ら足を運んでくれる機会がありません。そのため、自店を知ってもらうための集客対策として、広告や販売促進のプロモーションに力を入れる必要があります。 インターネット上には、多くの飲食店情報で溢れていますので、その中でもユーザーの目に留まりやすい、効果的なアプローチの仕方を模索しなければいけません。 ・デリバリーのプラットフォームに依存しがち   ゴーストレストランの運営は、注文を受けてから商品を作り、商品を配達員に預け、配達員がお客様に届けるという一連の流れが発生します。   この流れを円滑に回すために、デリバリーサービスのプラットフォームを利用する方も多いと思いますが、配送料や広告費などの利用料がかかりますし、料金の変動も考えられるでしょう。 今後、デリバリー事業を確立させていくうえでは、自社でも回していけるようなシステムを考案していくという飲食店も出始めています。 初期投資が低い点はメリットですが、続けていくには、プラットフォームに依存し過ぎないよう、事業を継続させる運営方法も視野に、計画していくことも重要です。 ・他店との差別化を図る   最後に、デリバリーは、冷めても美味しくいただけるメニューであることも考えると、提供できる料理の種類が限られますので、どのように他店と差別化し、どこまで工夫できるのかというのも成功を左右する要素になるでしょう。 まとめ 新型コロナウイルスの感染拡大により、消費者の食事に対する意識・行動は大きな影響を受けています。 デリバリーサービスの需要拡大に伴って、飲食業界も変化をしていかなければいけません。   廃業率の高い飲食店の経営において、実店舗を持つことはかなり大きなリスクも伴いますので、飲食店の開業を考えている人にとって、ゴーストレストランは、リスクを抑えて、最大限のチャレンジができる業態です。   「自分の腕を試してみたい」「将来、実店舗を持っていくことができるのか」など、チャレンジ精神があれば、飲食店開業時の新しい選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。   需要と供給のバランスがどんどん高まるデリバリーサービスと同等に、ゴーストレストランは、Withコロナ時代を生き抜く新しいビジネスモデルとして定着していくでしょう。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/29
  • 飲食店の魅力が伝わる『動画広告』で効果的な集客をしよう
    飲食店の集客のおける、販促方法やツールは多種多様であり、何を取り入れたら効果的なのか、頭を悩ませている店舗の方も多いのではないでしょうか。 SNS運用、グルメサイトへの掲載や自店舗アプリの作成など、ある程度は試してみたという店舗も少なくないと思いますが、現在の飲食業界は競争が激化しており、さらに新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けています。 どの飲食店も生き残りをかけて、あの手この手で施策を打ち出す中、そこで成果を出すために必要なのは、「他店との差別化」です。 そこで今回は、他店と差が付く、自店舗の魅力を最大限に引き出すことのできる、動画を使った集客方法をご紹介します。 動画広告を配信するツールとは 最も代表的な「広告」といえば、テレビCMや新聞広告が挙げられるでしょう。 しかし、最近では、テレビや新聞といったマスメディアでの広告に取って代わりつつあるのが、インターネット広告です。 2019年度の広告業者大手「電通」の調査によると、インターネット広告費はテレビの広告費を抜きました。 そして、インターネット広告の中でも、動画広告は「動的にアピールができる広告」として注目が集まっています。ここでは、動画広告の媒体の中でも勢いのある「SNS」と「デジタルサイネージ」を解説します。   ・SNS 動画広告の需要が高まる中で、特にSNSにおける動画広告が注目されています。マーケットの大きさや拡散性の高さが指示されています。SNSの場合は利用の頻度が高いため、一日の中で何度も利用するユーザーも少なくないため、ユーザーとの継続的な接点をもつ媒体としての訴求効果があります。 最も有名なのが「YouTube」ではないでしょうか。 さらに代表的なものとして、「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE」であります。 それぞれの特徴を簡単にご紹介します。   ①Twitter 数あるメディアの中でも、動画はTwitter上で最も急成長しており、その多くが共有されています。また、動画のリツイート率は写真の6倍、GIF画像の3倍とも言われています。   ②Facebook Facebookのフィード内動画広告は、フィード上で自動的に動画が再生されます。 配信するターゲットに合わせて詳細にセグメントを分けることが可能なので、ユーザーごとに動画の内容を選定して配信している企業もあります。   ③Instagram インスタに投稿できる動画の時間は3秒〜60秒と短いですが、「インスタ映え」発祥のツールの通り、限られた時間内で印象的な動画をアップすることができます。   ④LINE 多くのユーザーが利用するLINEですが、企業の動画広告市場としても大きな成長を続けています。ユーザーと直接コミュニケーションが取れることで、企業のファンを増やしていくことが可能です。 動画が身近になっている背景として、今は、おしゃれな動画を簡単に編集できるアプリも多数開発されていることも挙げられます。 ・デジタルサイネージ   近年、街中でよく見かけるようになったのが「デジタルサイネージ」です。 動きのある広告で目を引くデジタルサイネージは、屋外・店頭・店内・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムです。   ポスターや看板とは違い、聴覚にも訴えることができる上に、手軽に表示内容が変更できるのが魅力です。リアルタイムでの更新が可能なので、最近では一般的な広告媒体としてだけではなく、災害時の情報システムとして利用されるケースも増えています。   また、デジタルサイネージは、一度制作したコンテンツをデータとして何度も使用できるので、SNSのツールに連動させた配信も可能です。販促物を効率よく発信ですることができます。   デジタルサイネージとは 最近、「デジタルサイネージ」という言葉をよく耳にします。単純に「サイネージ」と呼ばれていたり、「デジタル・コンテンツ配信システム」「アウト・オブ・ホーム・アドバタイジング」などという呼び名もありますが、日本風に言い換えると、「デジタル看板」や「電子看板」という表現もされているので、こちらの方がイメージが湧きやすいかもしれません。   わかりやすい例を挙げると、駅の構内に建物柱に表示されていたり、ショ—ウインドウに大型画面で動画が映されていたり、デパートのフロア間の通路に設置されていたりする、ディスプレイを使用した広告のことです。   従来では一枚で一種類の広告しか表示できなかった、紙のポスターやお知らせ広告を、画像や動画などのデジタルコンテンツとディスプレイを組み合わせて置き換えることで、一つのディスプレイで違う画や動画を何枚も表示することができます。 ・デジタルサイネージの市場   近年では、下記のデータからもわかる通り、デジタルサイネージ市場の成長は著しく、設置数の増加や配信ニーズの多様化に伴い、引き続き成長が続くと予想されています。 (出典元:「デジタルサイネージ市場総調査2017  株式会社 富士キメラ総研」 https://www.fcr.co.jp/pr/17071.htm)   ディプレイ表示する画像を切り替えるだけで、静止画から動画まで、多くの情報を訴求することができるので、様々な業界で目的に応じた導入が進んでいます。   ・デジタルサイネージの特徴   デジタルサイネージの大きな特徴は、ネットワークを通してPCで制御していることで、「ディスプレイ」と「コントローラー」のセットで扱われます。 コントローラーとは、DVDプレイヤーなどの再生機器やパソコン、タブレット端末などコンテンツを操作する機器のことを指します。 ディスプレイ上に、いつでもリアルタイムな情報を発信したり、タイムリーに情報を更新することが可能です。 内容を更新する際も、ポスターと違ってペーパーレスなので、費用も時間も大幅に削減されますし、メンテナンスもあまり負担がかかりません。 さらにポスターなどの既存媒体と違って特徴的なのは、動画表示や音もつけられるということです。それによって視聴者の関心をぐっと引きつけることができ、印象にも残ります。 ・デジタルサイネージでできること   広告を流す時間帯やターゲット層、伝えたい情報を流すことができるので、より絞り込んだプロモーションが可能です。複数台の設置をする場合には、設置場所ごとに画像や映像の内容を変えて、より効果的に訴求することもできます。   最近では、さらに進んで個人に向けた情報を発信するデジタルサイネージも登場しています。 いわゆる「次世代自動販売機」と呼ばれるもので、購入者の顔の映像から年齢・性別を瞬時に判断し、その人に合っていると思われる商品を勧めてくれるのです。 飲食店がデジタルサイネージで動画広告を配信するメリット さて、視覚だけでなく聴覚にも訴えることができ、よりターゲットを絞って、より多くの情報をリアルタイムにアピールできるデジタルサイネージ。 これを飲食店の集客に生かさない手はありません! 今、デジタルサイネージは、多くの飲食店にて導入が進んでおり、集客や広告のための重要なアイテムとして活躍しています。 飲食店で活用する場合、屋外に設置して店の特長やメニューを宣伝する場合と、屋内に設置して空間演出に用いる場合の2つのパターンが多くなっているようです。 それでは、デジタルサイネージで動画広告を配信するメリットを解説します。 ・高い訴求効果が得られる 飲食店において、店舗の外観は来客数や売り上げを左右する大きな要素です。、 一般的に、おすすめのメニューなどの店舗PRは、看板やポスター、サンプルの展示で通行人へのアピールをしていました。しかし、動画や画像が切り替わるデジタルサイネージでは、より多くの情報を短時間で分かりやすく、通行人を含めたターゲットに伝えられるようになります。   そして、飲食店でデジタルサイネージを導入する大きなメリットは、何と言っても視覚と聴覚の両方でアピールできることでしょう。 食欲を掻き立てられる調理風景やメニューと共に、ジュワ~と滴るソースの音などは、よりユーザーの欲求を刺激できます。 ポスターで表現するのは限界がありますが、デジタルサイネージであれば臨場感を表現することもできるので、お客様の五感を揺さぶり、高い訴求効果が得られるでしょう。   ・不特定多数の人に訴求できる   店舗の前を通行人が通り過ぎるのにかかる時間は約5秒と言われています。入店を動機づけるには、この5秒間の間に通行人の目にとまり、大きなインパクトを与えなければなりません。   メニューのイメージを伝えたい飲食店にとって、デジタルサイネージは鮮やかな写真や映像などの動画を再生できるため、店舗に誘客するための強い味方となります。暗い中でも、ひと際目立って視覚的に情報を伝えられ、来店したいという気持ちを喚起できるでしょう。   動画広告は、言葉や文字に頼らずとも視覚と聴覚に訴えることができるので、自然に目に入りやすくなります。何気なく歩いていても、ふと目に入ってきたり、目に留まらせることができるので、不特定多数の人にアピールすることができます。   ・インタラクティブなやり取りができる   インタラクティブとは、双方向型という意味です。 デジタルサイネージには人の動きや操作に反応する機能がついている「インタラクティブデジタルサイネージ」という種類も存在します。 例えば、手をかざすと新たな画像が現れたりなど、双方でやりとりが楽しめるので、子どもにも人気があります。   また、画面に映った人の年齢や性別表情などを瞬時に識別して、最適なコンテンツを再生してくれる顔認証機能付きのものや、外国人客にもスムーズなサービスを案内することができる多言語機能付きのものもあります。   そして、飲食店に人気が高まっているのが、顔だけでなく、特定のロゴや商品を認識する機能があるタイプです。 ユーザーがロゴや商品を画面にかざすと、クーポンを提供することもできるので、飲食店の集客対策に効果的です。 他にも、アプリをダウンロードすると、クーポンやお得な情報を取得できるように促す表示にして、SNSへ連携させることもできるので、広告配信の幅が大きく広がります。   このように、双方向からコミュニケーションが取れることで、店舗のオリジナリティを存分に生かした独自のサービスを行うことが出来るのです。 ・ターゲット選定ができる   デジタルサイネージの1番の特徴は、設置場所からユーザーの特性を絞込み、それに合わせた内容の広告を流せるということです。テレビCMの場合だと、いつ、誰が、どこで、どのようなシチュエーションで見ているかということは把握しずらいですが、デジタルサイネージの場合は、時間帯やエリアである程度ターゲット層がつかめます。   見ている人に合わせて表示する画面を変えることで、より、ターゲットを絞り、有効的なアプローチをすることができます。 特に「年齢」や「性別」は非常に重要なので、より効果的なマーケティングを行うためにはピンポイントに刺さる訴求を行っていくことが大切です。   飲食店ではデジタルサイネージで広告収入を得ることも可能 飲食店でデジタルサイネージを利用することによって、別の収入を得ることも可能です。 それは「広告収入」です。 例えば、自店舗の広告や宣伝のみではなく、広告を流してほしい企業を募り、デジタルサイネージを広告媒体として使用すれば、一定量の広告収入を得るられるという運用方法も可能です。   これをきっかけに、ビジネスとして新たな人脈が築けたり、情報発信源としての地域活性化の役割を担ったりと、店舗運営の幅も広がってくるのではないでしょうか。   まとめ 現代社会は、情報に溢れ、スマホひとつで誰でも簡単に情報を集める時代です。 それは、ユーザーが自分に必要な情報や欲しい情報を選べるということです。 そうした中で、広告の効果を最大限に活用するためには、いかに興味のない人や知らない人に伝えることができるかというのがポイントになってきます。   多くのお客様で賑わう飲食店は、動画を取り入れた広告で効果的な集客を行っています。   デジタルサイネージの導入は、まだまだ競合が少ない今がチャンスです! リアル感を伝えられる動画広告の活用で、効果的な集客を目指しましょう!   開店ポータルBizでは、デジタルサイネージに関するご相談を承っております。費用はかかりませんのでお気軽に下記よりお問い合わせください!  
    開店ポータル編集部
    2020/10/29
  • 飲食店開業までに知っておきたい流れと準備しておくべきものまとめ
    飲食店は、調理師の免許なども必要ないことから比較的参入しやすい業界の1つでもあり、起業を夢見ていた人が飲食店を開業するなどということもよくある話だと思います。 しかし、飲食店を開業するとなると、どのような流れで、必要なモノはどんなモノなのか、よくわからないという方も多いでしょう。また、いろいろ調べても結局は道のりが長く感じてしまい、何から手を付けたらよいかわからない方もいらっしゃるかもしれません。 そこで本記事では飲食店開業までに知っておきたい、開業までの流れと、準備しておくべきものをまとめてご紹介し、解説してまいります。 飲食店開業までの主な流れ 飲食店の開業までのおおまかな流れは下記の通りです。下記より、一つ一つ順番に解説してまいります。   ①店舗のコンセプトや事業計画の立案 ②店舗物件を決める ③事業計画書の申し込み・融資を受ける ④店舗物件内装工事 ⑤人材確保や販促活動 ⑥Webサイトなどの構築 ⑦開業   ①店舗のコンセプトや事業計画の立案   まずはご自身が出したいお店のコンセプトや、事業計画を練っていきます。どんな料理を出す飲食店で、どんな人がターゲットなのかというところを決定するのも、この部分です。 ターゲットによって、立地や価格帯なども決めていきます。   基本的にここでは、 ・料理種別 ・ターゲット ・価格帯 ・立地 ・集客方法 などを検討し、書類などに見える化します。   >>流行る飲食店の名付け方法はこちらから ②店舗物件を決める   コンセプトなどが決定できたら、希望の立地に該当する店舗物件を不動産屋を通していくつか内覧し、決定していきましょう。 飲食店の場合は内装工事も必要になるので、内装工事費用がどのくらいかかるのかも合わせて見積を出してもらう必要があります。   ③事業計画書の申し込み・融資を受ける   融資を受ける場合は、事業計画書を提出し、審査を待ちます。 >>開業時に使える補助金一覧はこちらから ④店舗物件内装工事   審査に通れば、融資を受けることができ、無事に飲食店開業に向けて手続を進められますので、店舗の本契約を行い、営業許可書の取得をします。 内装工事が終わったら、保健所に申請をするのも忘れないようにしましょう。   ⑤人材確保や販促活動   内装工事中などは、人材確保や販促活動を行います。人材を雇う場合は、①の事業計画の時点で人材に支払う賃金はどのくらいかなども決めておくとスムーズです。 人材派遣の情報サイトなどに登録する際も、どのサイトが最適かなども検討しておくと良いでしょう。 後は、いついつにオープンするなどの広告を作成し、掲示したりすることも重要です。   ⑥Webサイトなどの構築   また、広告だけでなく店舗専用のWebサイトやSNSを解説し、ツールを使った口コミによる情報拡散のスキームも構築しておくことが重要です。   特に近年ではSNSを主要とした販促活動を行っている飲食店は多々あります。ターゲットによってはおしゃれな飲食店であることで、『タグ付け』をして拡散をしてくれることも期待できるので、侮れません。   ⑦開業   ここまで準備ができたら開業です。 Webサイトの構築などは開業してからで良いのではと思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、開業前から、いつにオープンするという情報を発信していくことは大切です。   開業前からお客に存在を知ってもらっておくことで、幸先のよいスタートがきれるでしょう。 開業時に必要なモノ、資格   では、飲食店を開業するときに必要な準備物とは何があるでしょうか。下記に1つづつ解説していきます。 『食品衛生責任者』『防火管理者』   飲食店の開業では基本的に調理師の免許などは必要ないと申し上げました。しかし、『食品衛生責任者』と『防火管理者』という資格は必要です。また、バーなど夜にお酒を出す店舗については『深夜酒類提供飲食店届』も必要になります。   ①食品衛生責任者   該当する飲食店の責任者は『食品衛生責任者』の資格を取得し、店舗に在籍している必要があります。ですので、オーナーが別店舗にいて、新しく開業する店舗に在籍するわけではないという場合は、店舗ごとの責任者が食品衛生責任者の資格を取る必要があるというわけですね。   食品衛生責任者は、店舗の江家政管理を行い、従業員の衛生管理方法を指導・徹底させる立場でもあります。そのため、各地域の保健所で講習とテストを受けなければなりません。   特に、最近ではコロナウイルスの感染防止対策なども行わなければなりませんから、少し厳しくなっている可能性もあります。   費用:10000円程度   ②防火管理者 飲食店の店舗収容人数が30人を超える場合は、『防火管理者』の資格を取得する必要があります。 これは、各地域の消防署の講習を1~2日受講することで取得できます。   費用:3000~5000円   ③深夜酒類提供飲食店届 また、資格ではありませんが、深夜0時から日の出までの時間帯でお酒を提供する場合は、『深夜酒類提供飲食店届』を提出しなければなりません。 ただし、こちらは店内の詳細図面などを作成して提出しなければなりませんので、専門家に作成を依頼する飲食店が多いようです。 届け出を出す分だけでは費用はかかりませんが、専門家に依頼する場合は、少々コストが係ることになるでしょう。 インターネット環境   そして、今後の飲食店に欠かせなくなるのがインターネット環境です。最近では飲食店に導入できるデジタルシステムが増えてきたことで、インターネット環境をあらかじめ整えておくことは必須といわれるほどになってきました。   更には、お客用Wi-Fiなども準備しておくことで、集客にも役立てられるとされています。   レジ   当然ですが、料理の会計のためにレジが必要です。今後の会計処理などが煩雑にならないようインターネット接続で利用できるPOSレジを導入しておくと便利です。 というのも、POSレジであれば日々の会計データが蓄積されていくのはもちろんのこと、それらのデータを活用すれば日次、月次の売り上げの見える化や、商品情報の変更なども簡単にできるようになります。   電化製品   エアコンや冷蔵庫、防犯カメラなどの電化製品を準備することも重要です。小規模な飲食店であれば、防犯システムを導入しなくてもクラウド式の防犯カメラで十分に防犯対策や、万が一の際の対応もできるかと思います。 キャッシュレス端末   それから、今後欠かせないのが、『キャッシュレス端末』です。ペイペイを筆頭に近年急激にキャッシュレスの利用者が増えてきました。飲食口コミサイトにも『キャッシュレスの利用ができるかどうか』という項目があり、いわばお客のなかには『キャッシュレスが利用できるか』というところを重視して来店店舗を決めている可能性もあるということです。   キャッシュレスといっても、QR決済や電子マネー、クレジットカードなどのなかでも様々な種類が乱立しているわけですが、一元化して利用できる『マルチ決済端末』もあります。 キャッシュレス端末を導入するのであれば、一元化できるものを選ぶとよいかもしれないですね。   会計処理システム   飲食店経営において、集客などと並んで工数のかかる作業となるのが、会計作業や税務処理です。 飲食店の中には、税理士を雇っている場合もありますが、クラウド型の会計処理システムを導入すれば、日々の会計処理はもちろんのこと、税務処理などもデータをもとに行えるサービスを導入することで、煩雑な作業を効率化することができるようになります。   特に、開店ポータルBizでおすすめするクロスポイントという会計システムは、会計処理や税務処理などのサービスと合わせて、集計したデータをもとに、集客対策などのサポートも受けることができます。   飲食店開業で右も左も分からない、日々の料理や接客で精一杯という状況になる前に、こうしたサービスを導入しておくことで、安心して事業に専念できるのではないでしょうか。   まとめ   本記事では、飲食店の開業を検討されている方が、開業前に知っておきたい開業までの流れと、ポイント、そして確認しておくべき準備物について解説いたしました。   飲食店の経営は、料理や接客だけでは成り立ちません。集客対策や、入念な経営計画の立案、時には転換などが必要であり、その他資材もよく検討してから導入することが重要です。   開店ポータルBizでは飲食店の開業をする方にむけて、開業までのお手伝いや、資材の導入のサポートを行っております。是非、飲食店開業をご検討中の方は下記のお問合せ窓口からお気軽にお問合せください。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/28
  • 開業時に使える補助金一覧!採択率をアップさせるコツ
      長年の目標だった起業に向けて、重要となるのが「資金調達」です。銀行などの融資は、審査が厳しいため、開業前の経営者にとっては難しいでしょう。そこで注目してほしいのが「補助金・助成金」制度です。政府や地方自治体から募集がかかる補助金・助成金は、返済義務がありませんので、開業前の起業家にとって大きな助けとなるでしょう。 そこで本記事では、開業する際に申し込みできる補助金助成金について解説していきます。 補助金と助成金の違い 補助金・助成金は、国や自治体が主体として運営されている「返済義務がない」お金です。補助金と助成金は名前は似ていますが、全く異なる性質を持っています。   補助金とは? 「補助金」は経済産業省や商工会、地方自治体が主体です。法人税などの税金を資金としている為、創業支援や、設備投資などの「モノ」を支援する目的で使われています。 また補助金は、公募要件に合致していても、審査に通過しなければ採択とはなりません。採択件数や予算が決まっているため、抽選や早い者勝ちになるなど、採択されない可能性もあります。 一般的に助成金よりも、支給金額が高額であり、1社につき数百~数億円の支給額になることもあるでしょう。   助成金とは? 一方「助成金」は、厚生労働省や地方自治体が主体で動いています。雇用保険料の一部を助成金として使っている為、採用やキャリアアップ支援など「ヒト」に関わる公募が多いのが特徴です。補助金と異なり助成金は、要件を満たしていると判断されれば、ほぼ間違いなく定額支給されるでしょう。     補助金 助成金 主体 経済産業省 厚生労働省 財源 税金 雇用保険料 目的 モノやコトに対して ヒトに対して 採択数 少ない 多い 支給額 多い 少ない 開業に向けて使える補助金まとめ 開業時に利用できる補助金について紹介します。補助金は採択枠の少なさから、公募開始から数日で、申し込み上限に達する場合があります。そのため活用できそうな補助金は、事前準備を怠らないようにしましょう。   種類 目的 上限額 上限補助率 創業補助金 開業 100~200万円 1/2 小規模事業者持続化補助金 販路開拓 業務効率化 50~100万円 2/3 ものづくり補助金(一般) 事業発展 1,000万円 1/2 ものづくり補助金(特別) 事業発展 500万円 2/3 IT補助金A型 事業発展 150万円 1/2 IT補助金B型 事業発展 450万円 1/2   創業補助金が使える要件は? 創業補助金は、従来の技術の活用や、新しいアイディアによって、需要や雇用を生み出す可能性がある場合に支給される補助金です。 開業に要する費用の一部を補助してくれるので、創業前の企業も申請可能となっています。支給金額の上限は、外部の資金調達があれば最大200万円、外部からの資金調達がなければ最大100万円が支給されます。   事業計画書などを作成する際には「認定支援機関」と呼ばれる税理士や中小企業診断士と共に、書類作成を行ないます。開業時の悩みについても相談できるため、経営者の力になってくれるでしょう。   ・創業補助金の詳細   創業補助金を申請できる対象は、以下の3つです。 ・認定特定創業支援等事業の認定を受けていること ・従業員を1名以上雇用する(する予定である)こと ・認定市区町村で創業する(開業予定である)こと   創業補助金は、残念ながらいつでも申請できる訳ではありません。例年3~4月ごろに1か月程度公募しています。春の申請に向け、書類準備を進めることをおすすめします。   小規模事業者持続化補助金を使える要件は? 2016年から毎年登場しているのが「小規模事業者持続化補助金」です。この補助金は、事業を継続するために、必要な販路拡大や業務効率化を支援することを目的にしています。売上アップにつながるための施策であれば、補助金が適応される可能性が高いため、申請ハードルが低いのが特徴です。   ・小規模事業者持続化補助金の詳細   小規模事業者持続化補助金が適用される事業の一例を紹介します。   【販路拡大】 ・紙やWEB広告の作成 ・WEBサイトの作成 ・新商品の開発 ・客席を増やすための備品 ・テイクアウト用の容器の購入 ・デリバリー用の車両、バイクの購入   【業務効率化】 ・POSレジの導入 ・経理・会計ソフトの導入 ・シフト管理ソフトの導入 ・作業導線確保のための工事   売上アップの施策を打ちたくても、コストがかかるとお悩みの方は、ぜひ利用しましょう。   ものづくり補助金が使える要件は ものづくり補助金(一般型)の正式名称は「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助」です。中小企業や個人事業主を対象に、生産性をアップさせる新商品の開発、設備投資、施策開発を支援することも目的としています。人件費や広告費などには使うことはできません。 ものづくり補助金は、補助金の中では珍しく通年採用+電子申請を行っています。そのため資料作成に焦らず時間を掛けられるでしょう。 支給額は、最大1,000万円(補助額原則1/2~最大2/3)と高額です。また最大10社までが、連名で合同申請することも可能です。   IT補助金が使える要件は IT補助金は、中小企業の業務効率化を目指すために設置された補助金です。ITツールやクラウドシステムの導入に利用できます。IT補助金の対象となるツールは、認定された「IT導入事業者」のものであることが条件のため、認定されていないツールは、使うことが出来ません。   IT補助金はA型とB型の2種類が展開されています。(2020年は新型コロナウイルスの影響から、特別枠としてC型が用意されました。) A型の最大補助額が150万円のため、A型の採択率は高くなっています。   注意したいのが、ハードウェアは対象外という点です。モニターやノートパソコン、FAXなどは対象外となります。またホームページの作成費なども対象外です。   補助金を貰いやすくするコツ 補助金は予算や採択数の上限の関係から、100%採択される訳ではありません。これから補助金申請をするという方は、補助金の採択率を上げるポイントを知っておきましょう。   ・補助金、助成金の選考基準の確認 補助金の採択率を上げるために、募集要項をよく確認します。各補助金には目的がありますから、補助金を貰うことで、企業の業務がどう変化するのかを伝えるようにしましょう。 例えば、小規模事業者持続化補助金の目的は販路拡大です。そのため申請理由には、チラシによる新規顧客25%増加や、営業利益150万円増加など具体的な計画を立てることが大切です。   ・申請書は見やすく分かりやすく書く 補助金の審査は、税理士や中小企業診断士が、1日に何枚ものもの申請書をチェックします。そのため申請書に書く内容は、専門用語をなるだけ少なくし、審査員に分かりやすいグラフや表を使うようにしましょう。   ・申請書の内容は丁寧に推敲する 申請書の内容に誤りはないか、誰が読んでもわかりやすく語弊のない内容かを慎重に確認しましょう。補助金の種類によっては、面接がある場合もあります。面接時に事業内容や申請項目をヒアリングされてもスムーズに答えられるよう準備が必要です。   ・頼れるコンサルタントに相談する 補助金の募集要項は複雑であり、分かりにくさを感じることも多いでしょう。開業前で補助金の申請が初めてという方や、補助金の申請が不安という方は、専門家に依頼することをおすすめします。 専門家に任せることで申請書類の準備や、書類のアドバイスを貰うことができます。補助金を利用したいと考えている経営者の方は、ぜひ利用してみてください。 まとめ 今回は開業時に使える補助金について紹介しました。補助金の種類は多岐にわたっており、募集要項の複雑さから、申請を諦めてしまう経営者の方もいらっしゃいます。 申請書の作成に時間もかかるため、時間や手間を削減するためにも専門家への依頼をおすすめします。開店ポータルでは、開業時のお悩み相談を無料で受け賜っています。是非下記のお問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/27
  • 飲食店開業のために必要な手続き「営業許可」【保健所編】
     飲食店をオープンする際には、食品衛生責任者の資格をとり、営業許可申請書などの書類を提出するなどして、営業許可証を得る必要があります。営業許可がおりていないうちに営業を開始してしまうと「食品衛生法」違反に該当し、行政による処分を受けることに。そうなると、その後2年間は開業することができなくなります。  そんな事態をさけるために、本記事では、開業前に保健所でおこなう手続き営業許可の取得についてみていきましょう。 「営業許可」取得までの流れを知ろう  まずは、保健所でおこなう手続きの流れを確認しましょう。きちんと手順をふまなければ、予定しているオープン日に間に合わないなんてことも。  流れを確認し、計画的にすすめることが大切です。 1.図面やパースを持って保健所に行き、事前相談をする※工事着工前 ↓ 2.必要書類を提出し、営業許可申請をおこなう※店舗完成予定日10日前 ↓ 3.施設検査日の打ち合わせ※必ず開店希望日を伝えましょう ↓ 4.保健所職員による施設検査 ↓ 5.営業許可書の交付をうける ↓ 6.営業開始 >>新規開業について、開店ポータルBizに無料相談する<< 申請前に【食品衛生責任者】資格を取得しよう  営業許可申請をするにあたり、必要となるのが食品衛生責任者資格の取得です。講習を受ければ誰でも取得できるものとなっています。  内容と時間に関しては以下の通りです。取得後は食品衛生責任者手帳や修了証などが交付されます。 取得方法 …最寄りの保健所や衛生局に問い合わせ、都道府県が行う講習を受ける 受講資格 …特になし 受講科目 …公衆衛生学、衛生法規、食品衛生学 講習時間 …6時間以上(1日で終了) 費用 …10,000円ほど。都道府県により異なる   ★関連記事 飲食店経営時にあるとよい資格★ 飲食店をはじめる際に持っておきたい資格とは? 「営業許可」申請に必要な書類・要件とは? ①営業許可の申請に必要な書類  営業許可の申請にあたり提出が必要な書類は、営業許可申請書、設備の大要や配置図、申請手数料、食品衛生責任者手帳(井戸水やタンク水などを使用する際は、水質検査成績書も必要)があります。申請手数料は、各自治体の保健所によって異なるので、あらかじめ確認をとりましょう。 ②要件  営業許可の申請後には、厨房内のシンクや手洗い場、客席やトイレ内の手洗い場、出入り口の風除室などが保健所の施設基準に満たしているかどうか、保健所職員によってチェックを受けることになります。  ここで大切となってくるのが、施工工事の着工前に、店舗内の設計図を持って事前相談・確認をすることです。そうすることで、すべての工事が終わってから保健所職員から指摘を受けてしまい、工事をやりなおさなければならない、なんて事態をふせぐことができます。 ■設備■ ①シンク  厨房に設置するシンクは、槽が2つある2槽式のシンクを用いることが望ましいとされています。1槽式のシンクを2つ用いるのもよいでしょう。食器洗浄機などの設備がある場合は、1槽でもよいとされる場合があるようです。また、シンクのサイズは1槽につき幅45㎝×奥行き36㎝×深さ18cmと決められています。 ②手洗い場  手洗い場は従業員用、利用客用で分け、手洗い用ハンドソープを入れられる容器をそれぞれ固定しておきましょう。寸法はシンク程明確に決められていませんが、東京都にある多くの保健所では、幅36cm×奥行き28cm以上が望ましいとの基準が設けられているようです。 ③その他  そのほか、掃除がしやすいように調理場の床や壁を防水仕様にする、お湯が出せるように給湯器を設置する、防虫防鼠のために窓に網戸を設置するなど、さまざまな要件があります。各自治体の保健所によって異なるので確認をとりましょう。 ■人■  営業許可申請をする人や会社が、食品衛生法違反で処分を受けていたり、営業許可取り消しから2年未満の場合などは、保健所からの許可がもらえません。社内にこれらの処分を受けた役員がいる場合、該当する人物を役員から外すなどの処置をおこなわなければならないことも。  また、以前に別のお店で食品衛生責任者として勤務していた場合は一度辞任をし、新たなお店の食品衛星責任者として登録をしなおす必要があります。以前のお店のままでは保健所からの許可が下りないので、注意しましょう。 >>新規開業について、開店ポータルBizに無料相談する<< ★飲食店の開業なら、税理士の依頼もあわせてチェック★ 飲食店開業時に必要な税理士選びのポイント 新規開業で悩んだら、開店ポータルBizに無料相談!  審査に通過した後は、許可書が交付されますが、交付までには数日かかります。その日数もきちんと考慮して、オープン日を設定しましょう。あらかじめ打ち合わせでオープン日を伝えておくとスムーズに運ぶことができます。 ★あわせて読みたい記事はこちら★ 飲食店開業のために必要な手続き【消防署編】  無事、許可がおりたからといって、好き勝手に施設の変更をおこなっていいわけではありません。営業開始後は維持管理をしつつ、より安全で衛生面に配慮したお店づくりをこころがけていきましょう。  開店ポータルBizでは、「飲食店経営に強い税理士のご紹介」、「成功率の高いクラウドファンディング」を無料でご提案しております。あわせて、インフラ周りのコスト削減のほか、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談も無料で承っております。お気軽に下記フォームよりお問い合わせください。
    開店ポータル編集部
    2020/10/27
  • 【飲食店向け】サイゼリヤに学ぶ!コスト削減の秘訣とは?
      新型コロナウイルスの影響によって、客足が減った飲食業界では、売上アップの施策よりもコスト削減に力を入れている店舗が多いでしょう。しかし、コスト削減といってもどこから手を出せば良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでコスト削減のお手本にしたいのが、大手飲食チェーン「サイゼリヤ」です。サイゼリヤといえば「安くて、美味しい」ファミリーレストランとして有名でしょう。実はサイゼリヤは、徹底的なコスト削減による無駄のない経営によって事業拡大に成功している企業なのです。 本記事では、サイゼリヤのコスト削減方法を基に、個人店でもできるコスト削減について解説していきます。   サイゼリヤの戦略 2019年の売上高1,565億円、営業利益95億円を発表したサイゼリヤでは「コスト・リーダーシップ」を採用しています。 コスト・リーダーシップとは、他社のどこよりもコストを低くすることに焦点を当てた経営方針のことをさします。 尤も、コスト・リーダーシップは収益のために採算度外視で売値を下げる「安売り」と異なり、原価を抑える仕組みを作り、利益率を向上させることを目標としています。サイゼリヤはコスト・リーダーシップを採用したことで、メニューの圧倒的な低価格化を実現したことで、若年層やファミリー層といった幅広い客層を獲得しました。 安さと売上を両立する秘訣は、徹底的なコスト削減 と、このように、サイゼリヤの低価格路線を支えているのが、コストリーダーシップ(コスト削減)戦略というわけです。ここでいうコストとは、食材費やその他固定費、変動費だけでなく、人件費なども含まれます。 サイゼリアほど金銭と時間の削減に力を入れている企業は、あまりないといっても過言ではないでしょう。 こちらでは実際にサイゼリヤで実施しているコスト削減方法を紹介していきます。大手飲食店でしか行えない大規模な取り組みもありますが、目から鱗のアイディアもありますので、ひとつづつ見ていきましょう。 ・食材のコストカット サイゼリヤでは、自社農場を所有しており、製造から提供まで一括管理しています。仲介手数料がかからないため、食材費のコスト削減に繋がっているのです。 自社農場では野菜の品種改良を進めており、箱詰めを効率化するために、四角いレタスを開発したという話は有名でしょう。   またサイゼリヤでは、メニューの選定にも力を入れています。サイゼリヤでは、カツレツやポテトといった揚げ物の提供はしていません。というのも、揚げ物の提供をしないことで、そもそもフライヤーの設置費用や大量の食用油の費用を削減することができるからです。 ここでは食材費のコスト削減と併せて、油を抜く作業や掃除をする時間の削減など、業務効率化にもつなげられているといいます。 ・レジ周りのコストカット サイゼリヤでは、レジ周りのコスト削減と業務効率化に力を入れています。 例えば、キッチンの横に必ずレジが設置されているのは、キッチンスタッフが、会計をする際に最短で移動できるようにするためです。また会計時間を短縮するために、メニューの値段を改定。299円の商品を300円に値上げすることで、釣銭を渡す時間を削減しています。   ちなみにサイゼリヤは、飲食店で初めてipod touchによるモバイルオーダー端末を導入した飲食店です。手書きのメモと比較して、モバイル端末はオーダーミスが減り、会計スピードアップが実現できるモバイルオーダーは今や多くの飲食店に広がりました。。   ・人件費のコストカット サイゼリヤのホールスタッフは、繁忙時でも1人が基本。無理に1人で回しているのでなく、配膳方法や清掃手順をマニュアル化し、従業員の接客レベルを上げています。そのためキッチンスタッフとホールスタッフの区別がなく、誰もがキッチンとホールに立つことが出来る仕組みになっているのです。スタッフの技量が一定なので、シフト管理にかける時間が短縮でき、更には必要最低限のスタッフ数で動くこともできるため、人件費削減につながっています。   ・業務のコストカット 開店前・閉店後の清掃は、業務の中でも効率化を計りたいポイントです。そこでサイゼリヤでは掃除機の使用を廃止。フロアモップに変え、清掃経路を決めることで、清掃時間を半分に短縮しました。 またサイゼリヤは、厨房のコストカットにも力を入れています。例えば作業効率を最大限アップするために、丁度1杯分が掬えるお玉を使ったり、軽いお皿を使うことで従業員の負担を軽減しています。 時間がかかる食器洗いにも注目し、油汚れが落ちやすく割れにくい食器を使っています。油汚れが簡単落とせれば、水道代も削減出来るでしょう。   サイゼリヤから学ぶ実践できるコスト削減のポイント このように、サイゼリヤでは細かい部分にも目を向けたコストカット術で食材の質を落とさずにコスト削減を実現しています。大企業ならではの施策もありますが、作業パフォーマンスを最大限アップする取り組みは、目を見張るものがあります。こちらでは、サイゼリヤような大型店でなくても導入できるコスト削減を紹介します。   ・モバイルオーダー端末を導入しよう 手書きメモによる注文は、記入に時間がかかりますし、レジ打ちの手間が発生してしまいます。そこで、作業コストを削減するために、モバイル注文端末を導入してはいかがでしょうか。飲食店専用POSレジ「blayn(ブレイン」は、POSレジとモバイルオーダー端末を連動することが出来ます。端末操作は、スマホのように直感的な操作でオーダーミスを防げますし、POSレジと連動することで、レジにかける時間を短縮することも可能です。またPOSレジを使うことで、レジ締めにかける時間も短くなりますし、売上総額や昨年との売上比較からマーケティングの手助けとなるでしょう。   ・仕入れ先の合い見積もりを取ろう サイゼリヤのように自社農場を持つことが出来なくても、仕入れ原価は出来るだけ抑えたいところです。そこで「仕入れ業者の合い見積もり」が取れる「クロスマート」をおすすめします。クロスマートを使うことで、今の仕入れ先が適正かどうかを判断できますし、飲食店向け卸売企業50社の中から、1番お得な仕入れ先を紹介してくれます。原価を下げることが出来れば、利益をアップさせたり、メニューの改良も見込めますので、ぜひ利用してみましょう。   ・内装を見直して効率的な導線を作る キッチンの導線や、フロアの歩きやすさを改善することで、スタッフの業務効率をアップさせることが出来ます。しかし具体的にどこを改善すればいいのかは、内装のプロでないと判断できないものです。そこで「内装業者とのマッチングサービス」を利用しましょう。内装業者に求める実績や予算から、最適な内装業者を紹介してくれます。プロに内装を相談することで、業務効率と過ごしやすさを両立した店舗となるはずです。   ・節水コマをつかって水道代削減 飲食業界は他業界と比較し、水道を使う頻度が高いと言えます。食器洗いや調理、清掃など水道代の額が下げられればと考える経営者の方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、節水コマの導入です。「節水コマ JET(ジェット)」は、独自技術により節水率90%を実現しています。普段の10分の1の水量で食器洗いが出来れば、水道代削減に役立つこと間違いなしです。 時間とコストのかかっている作業を見直しを(まとめ) サイゼリアでは徹底したコスト削減を行うことで、安くても儲かる仕組みを実現しています。サイゼリアのコスト削減は、金銭のカットだけでなく、やらなくていい業務のカットを大切にし、業務効率の最大化に成功。キッチンやフロアの導線を考えたり、必要最低限のスタッフで回せるようスタッフ教育をすることも大切でしょう。新型コロナウイルスにより、苦しい状況が続く飲食業界ですが、この機会に作業を見直し、業務の無駄をCheckしてみ絵はいかがでしょうか。   開店ポータルBizでは、コストカット術に関するご相談を無料で承っております。是非下記のお問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/27
  • コロナ禍の「サブスク」飲食店のメリットは?導入事例5選
      新型コロナウイルスの影響は、日本経済に大きなショックを与えました。とくに不特定多数が密接することが多い飲食業界は、休業や時短営業を余儀なくされ、未だ売上が戻らない店舗は多いでしょう。 厳しい状況が続く飲食業界ですが、業績回復の切り札として「サブスクリプション」の提供を開始するケースが増えてきています。サブスクは「消費者がお得に商品を購入できる」という面が注目されがちですが、飲食店にとってもサブスクを導入するメリットがあります。 そこで本記事では、飲食店がサブスクを導入するべき理由や、サブスクの成功事例を紹介していきます。 サブスクとは? サブスクは「サブスクリプション」の略で、定額制サービスを指す言葉です。「Amazon Prime」や「Spotify」などのエンタメ業界のサブスクリプションはイメージしやすいかもしれません。月額費用を払えば、映画や動画が毎日楽しめるため、1度は利用したことがあるという方も多いでしょう。その他にも、アパレル業界などの事業規模が大きく、ブランド力のある企業のサブスクが広まってきています。   飲食店のサブスクとは エンタメやアパレル業界と異なり、中小規模の店舗が多い飲食業界は、来店する顧客管理の難しさからサブスクの普及が遅れていました。飲食業界にサブスクが広まったのは、飲食店サブスク支援サービス「favy(ファビー)」の登場がきっかけです。「ファビー」は、飲食店の黒字経営を支援するサブスクモデルを提供しています。また、サブスクは会員登録した顧客のデータを蓄積・分析することが可能なため、飲食店のマーケティングとしても有効です。   飲食店がサブスクを導入するメリット 売って終わりのビジネスモデルではなく、売ってから関係性が構築されるサブスクは、中長期的な顧客とのつながりを生むでしょう。ここからは、サブスクを飲食店が採用することで得られる3つのメリットを紹介していきます。   ・収入の安定化 従来の飲食店では、注文合計額が売上になることが一般的です。そのため天気や曜日によっては、1日の売り上げが左右される場合もありました。ところがサブスク型の飲食店では、サブスクに登録している会員券の売上が固定収入となります。来店数が落ち込んだ月であっても、安定的な収益が得られるのは、売上予測が建てやすく経営者にとって助けになるでしょう。   ・来店頻度が増えるから売上アップに繋がる サブスク会員になった顧客は、よりお得に利用したいという気持ちから、来店頻度が増えていきます。サブスクの仕組みにもよりますが、来店のたびに利益につながるサブスクであれば、会員と飲食店双方にとってメリットに繋がります。これによって、リピーターを増やすことができれば、売り上げアップも期待できるでしょう。   ・顧客へのアプローチができる 飲食店は顧客のデータを得ることが難しい業種と指摘されていました。しかしサブスクであれば、会員登録時に名前や連絡先、生年月日を入力するため、会員情報を入手できます。サブスクで得た顧客情報を基に、新メニューのお知らせやキャンペーン告知を配信すれば、さらなるリピート率アップが期待できるでしょう。また購入した顧客のデータから、商品が売れる時間帯や、人気メニューの統計を取りやすくなります。分析した統計データをもとに、今後のメニュー開発にも役立つはずです。 サブスクを導入した飲食店 サブスクはストック型の収益が得られるため、安定経営が見込むことが出来ます。サブスクの登場によって、これまで都度商品を販売して収益を得ていた飲食業界に、大きな革新を起きました。こちらではサブスクを導入に成功した店舗の事例を紹介していきます。   ・【居酒屋】:ビストロ酒場CRAFT×CRAFT 東京・赤羽に店を構える「ビストロ酒場CRAFT×CRAFT」は、月2,980円で1日1杯クラフトビールが無料になるサブスクを開発しました。このサブスクは、来店数が増えるごとに黒字化する仕組みを採用しており、会員と店舗双方にメリットがあります。サブスクを導入したことで、店舗の来店頻度は、月平均「7回」にアップし、サブスクのおかげでカウンター席が埋まり、活気のある店舗となりました。   ・【定食屋】:焼魚食堂 魚角  東京・学芸大学付近に店舗を構える「焼魚食堂 魚角」では、月980円で全テイクアウト商品が半額になるサブスクを提供しています。もともとあったテイクアウト事業を強化するために、サブスクを始めました。サブスクの導入によって、なんと昨対比154%を達成したといいます。1日に2回来店するユーザーや、まとめ買いのユーザーも増加しました。   ・【焼肉屋】:焼肉・ホルモン料理 とらじ亭 東京・日暮里にある「焼肉・ホルモン料理 とらじ亭」は、月2,980円で月額飲み放題会員を募集しています。サブスク会員になることで、2時間の飲み放題が月に何度でも楽しめます。一般的な居酒屋や焼き肉店では、一回の飲み放題料金が1,000円から1,500円程度のことも多いですので、お客側からすると、非常にメリットのあるサービスであるといえるでしょう。 ちなみに、同サブスクサービスでは来店時に1品以上の注文する仕組みとなっており、きちんと売り上げ収益につなげることも可能です。   ・【アイスクリーム】:HiOLI 東京・目黒にある「HiOLI」は、月2,700円で季節のフレーバーアイスクリームが自宅に届くEC型のサブスクを提供しています。アイスクリームの容量は、473ミリリットルと大きめサイズで、何日にも分けてアイスクリームを楽しむことが出来ます。店舗とECサイトの2軸で運営するため、顧客との接点を増やすことに成功しました。   ・【カフェ】:コーヒーマフィア 都内3か所に店舗がある「コーヒーマフィア」は、3種類のサブスクを展開しています。月6,500円、4,800円、3,000円の中から選ぶことが出来るので、利用頻度や財布の事情に合わせたコースが選べます。6,500円のプレミアムコースは、スムージーやコーヒーなどの全てのドリンクを毎日1杯無料になります。   コロナ禍からV字回復する飲食店の共通ポイント   新型コロナウイルスの影響により、飲食業界の売上が落ち込んでいます。しかし少しずつ売上を回復させている店舗には、共通ポイントあります。それは「立地以外の魅力があること」です。デリバリーが増えた昨今では、立地に関係なく店舗やメニューの魅力を重視するようになりました。そのため、他にはない看板メニューがある店舗の売り上げは、今後も回復していくでしょう。   また「スタッフが魅力的」という点も大切です。新型コロナウイルスの感染予防のため、人との接触が減っている現在は、孤独を感じやすくなっています。そのため魅力的なスタッフが揃う飲食店では、繋がりや絆が来店動機となり、リピーター獲得に繋がっています。   インバウンドで「コト消費」が注目されたように、コロナ禍の飲食業界では、メニューやスタッフの「魅力」に人が集まるようになっているのかもしれません。   まとめ 飲食店のサブスクは、これまでのビジネスモデルから脱却し、経営安定化を見込めるサービスです。しかしサブスクのメリットは、売上アップだけがメリットではありません。サブスクをきっかけとして顧客を囲い込むことで、飲食店と顧客の絆を構築することが可能となります。つまりサブスクは、リピート客を育てるという点で効果的なサービスといえるでしょう。   今後飲食店を開業する方はもちろん、既存店舗に関してもリピート顧客の獲得は売り上げアップにつなげる重要なポイントとなりますので、是非サブスクを導入し、固定収益を増やす取り組みを行ってみてはいかがでしょうか。  
    開店ポータル編集部
    2020/10/27
  • コロナ禍の飲食店におすすめの「クラウドファンディング」3選!資金調達をするならどこがいい?
    新型コロナウイルスによる外出自粛を受け、資金不足に悩む飲食店経営者は多いでしょう。資金調達の方法は多くありますが。新型コロナウイルスをきっかけに利用者が増えたのが「クラウドファンディング」です。本記事では、他の資金調達法とクラウドファンディングは何が違うのか、クラウドファンディングのメリットについて解説していきます。 飲食店の資金調達手段 コロナによる売上補填や開業資金など、多額の費用が必要な時には、資金調達を自分で行います。しかし資金調達は多くの経営者が、気を付けたいポイントとして挙げており、資金調達の難しさが伺えます。つまり資金調達の成功が、その後の経営を左右するといっても過言ではないのです。まずは、資金調達の4つの方法を紹介していきます。 (参考資料:創業の手引き+ 日本政策金融公庫)   ・資金調達の方法:融資 資金調達方法と聞いて真っ先に思い浮かべるのが「融資」でしょう。融資は、日本政策金融公庫・銀行・信用金庫・ノンバンク系など申請できる窓口の多さが特徴です。その中でも個人飲食店などの小規模事業者の申請が通りやすいのが、日本政策金融公庫です。コロナによって売上が5%以上減少している飲食店であれば、日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付制度」に申し込みできます。この融資制度は、いくつかの条件をクリアすることで、最大8,000万円、3年間実質無利子無担保となりますから、飲食店経営者の方は、積極的に利用したいところでしょう。   ・助成金/補助金 国や自治体で取り扱われている補助金・助成金は、要件を満たせばどなたでも申請可能です。また返済義務がないため、資金調達方法として優れているといえます。 補助金は、経済産業省や地方自治体が主体で動いています。主に「モノ」を対象にしています。そのため、予算の関係上、申請しても受給出来ない場合もあります。 一方、助成金は厚生労働省が主体で動く主に「雇用」を中心にしたものです。助成金は申請期間が長く、要件さえ合えば受給できる可能性が高いと言えます。 ・ファクタリング ファクタリングとは、未回収の売掛金をファクタリング企業に売ることで、現金を受け取れるシステムです。即日~数日以内に現金化できるため、早急に資金調達をしたいと考えている店舗におすすめです。手数料がかかるものの、スピード感のある取引や、信用情報に悪影響がないことなど、デメリットを上回るメリットがあります。   ・クラウドファンディング クラウドファンディングとは、インターネットを通じて一般消費者からの資金提供を募る方法です。これまで融資や補助金は、企業の将来性や信用性を判断して、資金提供していたのに対して、クラウドファンディングは、店やサービスの魅力があるかを基準に資金を集めます。賛同者が多ければそれだけ資金も集まりますし、商品のPRや集客にも繋ゲラれるでしょう。 また、クラウドファンディングは、支援者へリターンの設定ができるのが特徴です。日本のクラウドファンディングは、支援金額に応じたサービスや、商品、権利など金銭以外の特典を用意する「購入型」が大多数を占めています。   購入型クラウドファンディングには「All or Nothing方式」と「All In方式」の2つがあります。「All or Nothing方式」は、目標金額に対して支援金額が100%達成したときのみ金銭が受け取れる仕組みです。一方「All In方式」は、目標金額に到達しなくても金銭が受け取れます。   コロナ禍の資金調達はクラウドファンディングを利用しよう 緊急事態宣言が明けた後も、客足が戻らないという飲食店は多いはずです。そんななか、クラウドファンディングに挑戦する飲食店が増えてきています。クラウドファンディングは資金調達だけでなく、店舗の宣伝や、店舗と顧客を繋げるために効果です。今すぐには店舗に行けない顧客も、店舗を応援したいという気持ちから支援するため、予想以上の資金が集まる可能性もあります。   次項にて、飲食店におすすめのクラウドファンディングについて解説していきましょう。   飲食店にオススメのクラウドファンディング3選 ファンの可視化や、長期的な顧客との関係性構築を目的に、クラウドファンディングは有効な手段です。しかし飲食店のクラウドファンディングへの参入が増加しているため、どこのクラウドファンディングを使って、プロジェクトを立ち上げるかは重要なポイントでしょう。こちらでは飲食店にオススメのクラウドファンディングを3つご紹介いたします。     CAMPFIRE READYFOR Makuake All or Nothing方式 ○ ○ ○ All-in方式 ○ × ○ 手数料 17% 12% 20%   ・圧倒的知名度「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」 あらゆるジャンルのクラウドファンディングが集まる「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」は、日本最大級の規模を誇るクラウドファンディングサービスです。支援総額は約300億円と規模の大きさが特徴です。連携サービスを活用すれば、グラスなどのオリジナルグッズが簡単に作れますし、TwitterやFaceBookとのアカウントの連携も可能です。   CAMPFIRE □All-or-Nothing方式・All-in方式どちらにも対応 □手数料17%(手数料12%+決済手数料5%)   ・充実のサポート「READYFOR(レディーフォー)」 日本で初めて始まったクラウドファンディングサービスが「READYFOR(レディーフォー)」です。「社会貢献系」のプロジェクトが多いのが特徴です。プロジェクトの掲載件数14,000件越え、累計支援金額は140億円を超える大手サービスとなっています。 特徴は、専任の担当者が付くサポート力にあります。フルサポートプランでは、専任担当者が準備から公募終了までをしっかりサポートしてくれます。クラウドファンディングの効果を最大限発揮できるでしょう。 またレディーフォーは、業界の中でも業界最安値の手数料を実現しています。より多くの金額を活動資金に充てられるシステムとなっています。   READYFOR □All-or-Nothing方式 □手数料12%(手数料7%+決済手数料5%)   ・高額資金調達なら「Makuake(マクアケ)」 サイバーエージェントが運営するクラウドファンディングが「Makuake(マクアケ)」です。サービス開始から3年間で累計15億円の資金調達に成功しています。実際に1,000万円以上を集めたプロジェクトは約30件となっており、高額調達に向いているでしょう。 またマクアケは、新商品に関わるプロジェクトが多いのが特徴です。自己資金が少なくても、商品が魅力的であれば、多くの資金が集まるプラットフォームとなっています。   Makuake □All-or-Nothing方式・All-in方式どちらにも対応 □手数料20%(手数料15%+決済手数料5%)   クラウドファンディング成功率UPの秘訣 クラウドファンディングを活用して資金調達をする場合、競合との差別化が重要になります。魅力的なリターンは何かを考えたり、プロジェクトの魅力を最大化するのは時間も労力もかかるでしょう。実際クラウドファンディングの成功率は、キャンプファイヤーで3割前後と言われていますから、事前に成功率アップの秘訣を知っておきたいところです。   ・飲食店専門クラウドファンディングコンサル「makestory(メイクストーリー)」 クラウドファンディングは、プロジェクト数の多さから、自店舗の企画が競合の中に埋もれてしまうという問題点があります。そこで飲食店経営者の方にオススメしたいのが、飲食店特化型クラウドファンディングサポート「makestory(メイクストーリー)」です。 メイクストーリーは、クラウドファンディングのコンサルをしてくれるため、競合との差別化や成功率のアップに期待できます。 専任のコンサルタントが「顧客分析・ページ作成・写真撮影・リターンの設計」など店舗をクラウドファンディングをまるごとサポートします。メイクストーリーを利用した際の平均支援額は800万円、成功率100%という驚異的な数値を実現しました。   まとめ クラウドファンディングは、資金調達の中でも特殊な方法です。金融機関が選ぶ店舗と、一般消費者が選ぶ店舗は異なりますから、店舗の強みやリターンの魅力を伝える力が必要でしょう。慣れないクラウドファンディングを成功させるために、プロに任せるという手段は有効といえます。プロジェクトの準備から終了までサポートしてくれるので、普段の仕事に専念することも可能です。クラウドファンディングに成功すれば、資金調達だけでなく、今後の顧客獲得につながります。
    開店ポータル編集部
    2020/10/27