集客方法・HP制作

閑散期を繁忙期に変える冬ならではの飲食店集客法

開店ポータル編集部
2019/10/26
この記事の目次 [表示する]
 飲食店の書き入れどきといえば、何かとイベントの多い冬の時期でしょう。12月から年始にかけては、クリスマスパーティー、忘年会や新年会と立て続けに宴会の予約が入るため、どのお店も大忙しです。
 ところが、この繁忙期が過ぎると状況は一変。2月になると、売上がガクリと落ちる傾向にあります。本格的な寒さにお客さまの足も遠のき、一気に閑散期が訪れます。冬の閑散期に売上を落とさないためには、どのような工夫をすればよいのでしょうか。

2月に飲食店の売上が落ちる理由

 クリスマスや忘年会、新年会のシーズンが過ぎた2月、飲食店は閑散期を迎えます。

 なぜなら、「年末年始の食べすぎや飲みすぎをリセットしたい」、「ゆるんだお財布の紐を締めなおそう」…そんな気持ちで、外食を控える人が増えるからです。

 そして冬本番を迎えるこの時期は、外出自体がおっくうに感じてしまうもの。雪のふる地域であれば、交通機関にも影響が出て、さらに腰が重くなるでしょう。この閑散期は、お盆の影響で売上が落ちる8月とあわせて、飲食店の頑張りどころです。

 「閑散期は売上が伸びなくても仕方がない」と、あきらめているオーナーも多いかもしれません。しかし閑散期でも、冬ならではの工夫を取り入れることで、売上をキープすることができます。

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冬ならではの集客方法


 それでは、冬ならではの集客方法を8つご紹介します。閑散期にそなえて、さっそく取り入れてみてください。
1.寒さや天候に応じた割引デーをつくる
2.コートのお預かりサービスをする
3.席をコタツ仕様にする
4.ホットドリンクやスープをサービスする
5. お年玉クーポンやおみくじイベントを実施する
6.「冬ならでは」のメニューやイベントを企画する
7.イベント限定のメニューやキャンペーンを企画する
8.帰り際にホッカイロをプレゼントする


 一つずつ見ていきましょう。

1.寒さや天候に応じた割引デーを作る

 冬の集客のネックは、外出がおっくうになる厳しい寒さです。そんな寒いときでも出かけるのが楽しくなるような、ちょっと変わった割引デーをつくってみるのはいかがでしょうか。

 たとえば、最低気温0℃未満の日は「会計が10%オフ」最高気温0℃未満の日は「会計が20%オフ」など、お客さまに「寒くても食べに行きたい」と思ってもらえる割引をおこないましょう。
 雪の日であれば、足元の悪い中来店してくれた感謝を込め、「ドリンク一杯サービス」などをおこなうのも良いですね。

 ただし割引デーは、ホームページやSNS、店頭での事前のお知らせが必須。週間予報をチェックし、寒くなりそうな日や雪の降る日を把握しておいてください。割引デーがいつなのか、いくら割引になるのか、対象のメニューは何かなど、お店のホームページやSNS、店頭などで周知をおこないましょう。
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2.コートのお預かりサービスをする


 冬の外食の悩みといえば、コートの置き場所に困ることです。荷物入れを用意しているところも多いですが、それでは小さくて入らないこともあります。だからといって椅子にかけるのでは汚れてしまう可能性も。

 そこで、専用のクロークを用意して、コートのお預かりサービスをおこなってみましょう。
 ただハンガーにかけておくだけでは、料理やたばこのにおいがついてしまいます。ハンガーに加えて、コートを覆えるくらいの大きなビニールを用意しておくと、においがつくのを抑えられます。
 また、においがつきにくい場所にクロークを設置したり、クローク内に消臭剤を置いておくなどの対策もできるとより良いです。

 おろしたてのコートで来店するお客さまも多いので、女性には特に喜ばれます。

3.席をコタツ仕様にする


 冬のマストアイテムの一つといえば、コタツです。あたたかいコタツでゆっくり過ごす時間は、まさに至福のひととき。

 そんな気分をお店でも味わってもらえるように、冬限定で席をコタツにしてみてはどうでしょう。
 あたたかいぬくぬくとしたコタツに一度入ると、お客さまはつい出たくなくなるはず。そうして滞在時間が長くなれば、注文数が増える効果も期待できます。
 専用のテーブルや毛布の用意にかかるコスト、管理や清掃の手間など難点もありますが、その分きっと喜んでもらえます。コタツのデザインにもこだわれば、SNSなどに写真を投稿してもらえて宣伝にも繫がります。
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4.ホットドリンクやスープをサービスする


 寒い中、わざわざ来店してくれたお客さまは、きっと身体も冷えているはずです。
 料理を提供するまでの間にホットドリンクや温かいスープを出すのもおすすめです。小さなカップ程度の大きさでも、かじかんだ手をあたため、ほっと一息つくには充分。

 提供するものは、お茶やコンソメスープなど、簡単なもので大丈夫です。もしおすすめや新しいメニューがあれば、宣伝がてらそちらを出してみるのも良いですね。気に入ってもらえたら、後の注文にも繋がるかもしれません。
 何種類かラインナップを用意しておき、お客さまに好きなものを選んでもらえるようにすると、より喜んでもらえます。

5.お年玉クーポンやおみくじイベントを実施する


 お正月には、お年玉やおみくじにちなんだ企画をおこなってみるのも楽しそうです。
 お正月の時期にだけ使える「お年玉クーポン」は、いつもあげる側だという人に特に喜んでもらえるはず。

 配布時期は、12月頃から年内最後の営業日までが良いでしょう。実際にお年玉袋に入れたり、お正月らしいデザインにしたりと、遊び心を添えてみてください。クーポンの内容を、男性と女性、大人と子どもなどで変えてみるのも盛り上がりそうです。
 ホームページやSNSで告知して大々的におこなうのもいいですが、お店に足を運んでくれたお客さまだけに配ると、プレミア感があります。

 また、初詣のようにおみくじをひいてもらい、出たものによってさまざまなサービスをするのも面白いです。居酒屋であれば「から揚げ半額券」、イタリアンであれば「ドルチェサービス券」など、お店ならではの特典を用意してみましょう「次回来店時におみくじを持参したらドリンクサービス」などをおこなえば、再来店のきっかけづくりにもなります。開店ポータルBizの姉妹サイト「開店ポータル」では、記事掲載とあわせて店舗情報掲載・クーポン掲載をおこなっています。掲載は無料です。お気軽にお問い合わせください。
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6.「冬ならでは」のメニューやイベントを企画する


 クリスマスや年末年始の繁忙期にはあえて隠しておき、閑散期に入るころを狙って「冬の目玉メニュー」を登場させましょう。
 
「甘~い寒ちぢみほうれん草のキッシュが1日〇〇個限定××円!」
「広島・宮島産の旬のカキが〇〇円で食べ放題!」

 などが例です。冬が旬の食材や冬にしか採れないものをメインに使用した、限定のメニューをつくってみましょう。
 そしてそれがどのような料理で、いくらで食べられるのか、いかにお得なのかが分かるネーミングをつけることが鍵です。メニューに料理の写真を大きく載せて、おすすめポイントをしっかりアピールしましょう。
 
 イベントとしては、バルであればワインの試飲会、カフェであればラテアート教室など。普段は実施しないようなものを開いてみると、お客さまにも喜ばれて盛り上がります。参加した方がSNSなとにイベントの様子を投稿してくれれば、さらなる宣伝効果が得られます。

7.イベント限定のメニューやキャンペーンを企画する


 1月から2月のイベントといえば、成人式や節分、バレンタインデーなど。特にバレンタインデーは例年盛り上がりを見せているので、それにちなんだお店オリジナルのメニューを提供したり、サービスやキャンペーンをおこなってみましょう。
 
■サービス・キャンペーン例■
【成人式】
・新成人向けのお得な飲み会プラン
・カクテルなどのオリジナルアルコールメニュー
・新成人はお会計が●%オフ
・成人お祝いケーキプレートのサービス

【節分】
・前菜からデザートまですべてに豆をつかった豆料理のフルコース
・好きな具材を選んでオリジナルの恵方巻をつくれるサービス
・来店者全員に豆をプレゼント
・年齢の数だけ豆を食べることから、年齢×10円分だけ割引になるキャンペーン
 
【バレンタインデー】
・2月14日にちなんで214円(2,140円)でチョコレート食べ放題
・来店者全員にチョコレートをプレゼント
・カップル限定のメニューや割引キャンペーン
・アイシングクッキー教室やラッピング教室の開催
 
 そのイベントの時期でしか楽しめない限定感にこだわることが大切です。上記の例を参考に、思わず心をくすぐられるようなものを考えてみてください。

8.帰り際にホッカイロをプレゼントする


 あたたかい店内でたのしい食事の時間を過ごした後、また外に出るときがとても辛いですよね。

 そこで、少しでも寒さを和らげながら帰ってもらえるよう、ホッカイロをプレゼントするのもおすすめです。
 市販のものでも良いですが、お店オリジナルのパッケージにしたり、公式ホームページやSNSのアカウントを記載しておくとなお良し。SNSでお店の名前や料理、カイロプレゼントのことについて、投稿してもらうのを配布条件にするのも良いでしょう。宣伝になり、その投稿を見た方からの来店が期待できます。

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閑散期をチャンスに変える

 年末年始のイベントがひと段落する2月は、寒さをはじめとするさまざまな理由で、お客さまの足が遠のく時期。そんな時期でも変わらずにお客さまが通うのは、どのようなお店でしょうか。
 それは、「寒くても行きたい」「このメニューを食べてみたい」と思える体験や、「わざわざ来てよかった」と感じるあたたかいサービスを提供しているお店です。
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 今回取り上げた8つの集客方法には、寒い季節だからこそ楽しく、心地よく過ごしてもらうための工夫が詰まっています。冬ならではの工夫を凝らした集客で、閑散期をチャンスに変えていきましょう。

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