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2021年上半期の食トレンドが発表!大賞は「マリトッツォ」に

開店ポータル編集部
2021/07/01
資料のご請求はこちらから 近年では目まぐるしく食トレンドが移り変わっています。

飲食業界自体がコロナ禍の影響もあり、デリバリーやテイクアウトの需要が高まっています。

飲食店を経営して利益を出し続ける上で、食トレンドは常に意識しておきたい話題です。

2021年も後半に差し掛かり、上半期の食トレンドが発表されました。

最新の食トレンドはどのような食品が支持されているのでしょうか。

下半期のトレンド予測も紹介しつつ、解説していきたいと思います。

2021年上半期の食トレンドが発表


2021年6月末、食トレンドなどを発信するWEBメディア「おうちごはん」は、2021年上半期の食トレンド大賞を発表しました。

結果を見る前に、まずは近年の食トレンドの変化を見ていきましょう。

食トレンドの変化


食事をめぐる状況は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、さまざまな変化が起きています。

飲食店の時短営業や自粛要請がされる中で、自炊する時間が増えるようになりました。

多くの人は新たな趣味や、お店で食品を買えない代用として、パンやお菓子作りを始める人も増えています。

腐りにくい食品を備蓄する人も増加傾向にあり、日持ちする食品のニーズも高まっています。

またパンデミックの影響により健康志向も高まり、健康的な食品も注目を集めています。
 
2021年上半期は前年に続き、コロナ禍による影響が多く見られました。

先行きが見えにくい毎日の中で、なんとか日々の食を楽しみたいという思いが反映されています。

2021年もその傾向は続き、見た目が楽しい食品や、健康志向の食品が注目されています。

上半期大賞の「マリトッツォ」とは?


次2021年上半期の食トレンド大賞を見ていきましょう。

WEBメディア「おうちごはん」が発表した2021年上半期の食トレンド大賞は、「マリトッツォ」です。

マリトッツォとは、ブリオッシュ生地に生クリームを挟んだスイーツです。

イタリア・ローマの名物で、朝食やおやつにぴったりの一品となっています。

パンにたっぷり挟まったクリームは見た目が楽しく、インパクトがあります。

味もパンと生クリームなので想像しやすいのが、大きな強みとなっています。

お店によってさまざまな種類のクリーム、フレーバー、トッピングを用意できるので、他店との差別化も図れるでしょう。
 
マリトッツォはケーキとは異なり、型崩れしにくいというメリットもあります。

テイクアウトに向いているので、コロナ禍において非常に人気を伸ばしています。

旬の食材を組み合わせて、季節に合わせたメニューを提供することも可能なので、あらゆる食のニーズが満たせるでしょう。

最初はSNSを中心に人気が広まりましたが、今ではSNSに留まらない人気を誇っています。

大賞以外の受賞食品


2021年上半期の食トレンド大賞は、大賞のマリトッツォ以外にも受賞した食品が発表されています。どんな食品が今のトレンドの最前線なのか、こちらも見ていきましょう。

ウールロールパン


「ウールロールパン」とは、毛糸玉(ウールロール)のような形に焼き上げたパンの名称です。生地に切れ目を入れて焼くことで、毛糸玉(ウールロール)の形そっくりに焼き上げることが可能です。毛糸玉に似た形が可愛らしく、味もカスタード、チョコレート、抹茶などアレンジできるのも人気の秘訣となっています。
 
コロナ禍においては、家庭でお手軽に作れることから人気が集まりました。今では家庭内に留まらず、ホテルオークラ東京ベイのカフェレストランテラス売店にて、期間限定販売が実施されるなど広がりを見せています。

折りたたみキンパ


「折りたたみキンパ」とは、たくさんの具材を巻いた韓国の人気料理「キンパ」を巻かずに作る料理です。キンパはポークランチョンミートやキムチなど、豊富な具材を巻いた韓国海苔巻きです。具材の多さから巻く作業が意外と大変で、ゆるく巻くと具材がはみでたり、偏ってしまったりと、うまく作れないことも少なくありません。
 
しかし折りたたみキンパなら、折りたたむだけで作れます。お手軽に作れる上に、断面の仕上がりも楽しめるので、高い人気を集めています。

オートミールアレンジ


2020年以降、コロナ禍の影響もありオートミールの販売が大きく伸びているのをご存知でしょうか。健康志向が高まったことと、外出自粛の影響で、食事を見直してダイエットしたいと考える人が増えています。オートミールはカロリーが低く、食物繊維やミネラルも豊富なので注目を集めるようになりました。
 
「オートミールアレンジ」には、果物やスパイスをトッピングするスタイルや、おかゆやお茶漬けにアレンジするスタイルなどが登場しています。さらにはハンバーグのつなぎに使ったり、リゾットの具材として使用したりと、いろいろな食べ方をすることができるでしょう。

おいしいヴィーガン


健康志向が高まる中、肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を使わない「ヴィーガン食」もニーズが高まっています。近年ではヴィーガン専門店も登場しており、フレキシタリアンなどの関連ワードと一緒に「おいしいヴィーガン」が知られるようになりました。健康志向の一環としてだけではなく、環境意識の高まりを受け、ヴィーガン食を取り入れる人も目立つようになっています。

次に流行するフードは?下半期のトレンド予測

2021年上半期の食トレンドは、新たな食習慣や健康志向の高まり、印象的なビジュアルなどに注目した食品が入賞しました。

これらの傾向を踏まえ、「おうちごはん」は2021年下半期の食トレンド予想も発表しています。

「食材」「メニュー」「ドリンク」という3つのカテゴリから予想が発表されているので、一つずつ見ていきましょう。

食材

ピスタチオ

以前は脇役的な存在だったピスタチオですが、最近では主役の食材として注目されています。コンビニスイーツやアイスなどでメインの食材とされることも増えて、一部の商品は入手困難になるものも登場しています。ここまでピスタチオが注目されるようになったのは、味や栄養価に加えて鮮やかなグリーンが料理・スイーツに映えることも影響しているでしょう。まだまだピスタチオの人気は衰えず、今後は幅広い世代に広まっていくと予想されています。

低GI食材(ひよこ豆など)

コロナ禍で健康志向が高まる中、ひよこ豆などの低GI食材も人気を集めています。低GI食材とは、健康管理やダイエットにおいて注目を集めている健康ワードです。ひよこ豆の他にも、ライ麦パンやオールブラン、サツマイモなどが含まれます。中でもひよこ豆は料理にプラシしやすく、栄養価も高いことから人気の食材となっています。

メニュー

大鶏排(ダージーパイ)

大鶏排(ダージーパイ)とは、鶏むね肉をまるごと一枚揚げた唐揚げです。元は台湾屋台の定番グルメでしたが、顔より大きいとも言われるサイズが話題となり、SNS投稿が増加しています。元々人気の高い唐揚げにパンチを効かせる新タイプとして、日本でもテイクアウトや屋台メニューで広がる可能性が高いと言えるでしょう。

プラントベースド外食店

プラントベースとは、植物を意味する「plant」と、由来を意味する「based」を組み合わせた言葉で、直訳すると「植物由来」になります。プラントベースド市場は、現在世界的に活発な状況にあります。日本でも2021年春にはプラントベースドフード専門の外食店が登場し、大きな注目を集めました。大豆ミートや進化系豆腐など、徐々に認知度をあげて人気を獲得しています。今後もプラントベースドフード専門のメニューが注目を集めていくと予想されています。

ドリンク

コーディアル

コーディアルとは、季節のハーブやフルーツを生のままシロップに漬け込んだ濃縮ドリンクです。コロナ禍の自宅時間増加にともない、自家製ドリンクなどの人気が高まっています。自家製コーディアルを作る人も増えていますが、テイクアウトの需要も伸びています。コーディアルを炭酸やお湯で割ったり、スイーツにかけてアレンジしたりと、そのまま飲む以外の方法が充実しているのも人気の秘訣と言えるでしょう。

低アルコール飲料

2020年以降、低アルコール飲料やノンアルコール飲料の人気が上昇しています。低アルコール飲料は、アルコール度数が0.5%~2%程度の低いものが該当します。健康志向の後押しもあり、ビール類の市場が縮小する中でもノンアルコール市場は伸長しているといいます。健康のためにアルコール量をコントロールしたいニーズにマッチしつつ、酒類に関する政策の影響などの流れも受けて、今後はさらに本格的な盛り上がりが予想されるでしょう。

まとめ

今回は2021年上半期の食トレンドを紹介しました。

自宅時間の増加や健康志向ブームなど、食トレンドも新型コロナウイルスの影響が見られるようになっています。

加えてSNS映えを意識した、見た目が華やかでインパクトのあるメニュー・食材も求められています。

テイクアウト需要が高まる中、屋台フードやテイクアウトしやすい料理も注目を集めるようになりました。

コロナ禍が収束する目途が立たない中、この流れは当分の間続くと予想されています。

今回紹介したポイントを踏まえて、新たなメニュー開発・展開を検討してみてはいかがでしょうか。 資料のご請求はこちらから
開店ポータル編集部
2021/07/01