求人

募集殺到!?飲食店の上手な求人の出し方とは

開店ポータル編集部
2021/04/07

飲食店経営者の中には「求人の募集を出してもなかなか応募が集まらない」と求人に課題や悩みを抱えている方も多いでしょう。それもそのはず、様々な職種で人材の獲得競争が激化する中、飲食業界は特に競争率が高い業界の一つなのです。人手不足によって料理の味やサービスの低下につながり売上が下がるというように、人手不足が閉店や倒産の背景にある飲食店は少なくありません。

 

そこで今回は、飲食店の上手な求人の出し方やおすすめの採用サービスをご紹介いたします。

飲食店における人手不足の現状


現在、外食産業では人手不足が問題となっており、多くの飲食店経営者が人手不足に悩まされているのではないでしょうか。実際に「人手不足に対する企業の動向調査」では、飲食店スタッフの大部分を占めるアルバイトといった非正社員について、「不足している」と回答した企業の中で、飲食店は76.9%にのぼりました。これは業種別でも飲食店が最も多い割合を占めた形です。

 

(出典:帝国データバンク人「手不足に対する企業の動向調査」 2020年1月  https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p200206.pdf)

 

飲食業界は、他業種と比べて、離職率も人材不足率も高い業界です。原因としては、飲食店特有の営業時間の長さや労働環境、さらに投資資金不足が影響していると考えられます。さらに、離職の多さに加え、求人への応募がなかなか来ないことが人材不足の大きな原因ともいえるでしょう。人手不足を解消するには、今いる人材を大切にすると同時に、十分に人材を確保するための採用への取り組みが重要となるのです。

 

さらに、厚生労働省の調査によると、飲食物調理の職業(調理スタッフ等)などの有効求人倍率は2.47倍で、接客・給仕の職業(ホールスタッフ等)は2.70倍となっています。つまり、飲食店スタッフの有効求人倍率はまだまだ高く、他の職種と比べても競争率が高くなっているので、飲食業界の人材採用は難しいということがわかります。


(出典:厚生労働省 職業別一般職業紹介状況  2020年4月 https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000633223.pdf)


飲食店 人材不足の3つの原因とスタッフが辞めない店が実践している取り組みとは


飲食店の求人におすすめの媒体

前述の通り、飲食店が人手不足に陥っている大きな原因は、求人を出してもなかなか人が集まらない状態が続いているからです。

求人掲載媒体は、ハローワークをはじめSNSで発信するなど様々な手段がありますが、より多くの応募を得るのに有効なのが、総合求人サービスです。最近は、飲食店だけを掲載する求人サイトも展開されています。

それでは具体的に、飲食店の求人におすすめのサービスをご紹介いたします。

・食べるんだ

「食べるんだ」は飲食に特化した求人サイト・約10サイトをクローリングした飲食求人初のまとめサイトです。飲食業界でのスキルアップ情報、就職に有利な情報、働く上で大事な労務における正しい知識などの情報発信のほか、新規オープン情報、期間限定のイベント情報、経営者インタビューなど、トレンド情報も掲載しています。店舗側は幅広く自社のPRをしながら応募にもつなげていけるので、必要な人材にアピールした求人を行いたい方におすすめです。採用が決まるまで「完全無料」で求人掲載が可能なので、低コスト・低リスクで、確実に人材を採用したい店舗様向けの料金システムになっています。


【費用】初期費用0円の完全成功報酬型

【対象エリア】全国

【URL】https://runda-taberu.jp/

 

・求人@飲食店.COM

「求人@飲食店.COM」は、飲食店の出店・開業支援サービスをワンストップで提供する「飲食店.COM」が運営する飲食店専門の求人情報サイトです。採用実績と求職者データによると、20代〜30代前半の若手利用者が多いようです。また、将来は独立を目指す意欲的な人材が多く集まっているのが特徴です。


【費用】1ヵ月 ¥19,800~

【対象エリア】全国

【URL】https://job.inshokuten.com/

 

・タイミー

「タイミー」は空いた時間に働きたい人と、すぐに人手が欲しい店舗・企業をつなぐスキマバイトアプリです。選考なしで即日採用が可能で、募集する際に求めるスキルを設定できるので、ミスマッチは起きにくく、即戦力で働けるワーカーを採用することができます。

面接や教育の必要がなく、店舗側は「うちのアルバイトになって欲しい!」と思った優良ワーカーを無料で採用でき、一度働いてから採用を行えるのでミスマッチを防ぐことができるのも大きな特徴です。

導入や掲載費は完全無料で、働いた分だけの仲介手数料をキャリアへお支払いする形態です。


 

【費用】初期・月額費0円 仲介手数料:日当の30%+振込手数料(一人あたり¥220)

【対象エリア】全国

【URL】https://timee.co.jp/

・FREE JOB

「FREE JOB」は店舗独自の求人ページを作成し、簡単に求人検索エンジンに一斉連携できる求人広告支援サービスです。求人広告に高額な費用をかけても人材を採用できないケースや、自社のホームページもないので、最低限の求人募集もできていない店舗におすすめとなっています。AIが店舗に最適な求人ページを自動作成してくれたり、複数ある求人検索エンジンへ、手間をかけずに安価に求人ページを提供することができます。また、採用コンシェルジュサービスがあまり採用活動が上手くいってない場合の相談に乗ってくれるなど、サービス内容も充実しています。


【費用】レギュラープラン 初期費用:¥0~¥100,000 月額費用:¥29,800

【対象エリア】全国

【URL】https://freejob.work/

・JOBFUN

優秀外国人の1社単独海外面接会という新しい採用手法を取り入れている「JOBFUN」は、専門性や言語能力(日本語含む)が優れている高度な外国人を採用することができます。現代ではどの業種も、外国人客へ対応できるスキルやサービスが求められています。高いマッチング率が強みの「JOBFUN」は、求める人材像の細かなヒアリングから、募集職種に合わせて最適な面接会開催国を紹介し、候補者を熟知したアドバイザーが最適な人材をご提案するため、内定率50%、承諾率92%を超える外国人籍人材紹介サービスとなっています。


【費用】初期費用¥0 紹介料 文系:1人¥500.000 理系:1人700,000 (※その他採用に係る費用負担有)

【対象エリア】全国

【URL】https://012cloud.jp/item/jobfun


人材難の飲食業界 外国人アルバイトを採用・雇用時のコツとは?

・グルメdeバイト

グルメdeバイト」は、飲食店アルバイトの求人広告掲載で飲食の仕事に興味ある学生・フリーター・パートとの出会いを作るアルバイト情報サイトです。掲載料1日¥1,048で掲載することができます。採用が決まったらその日のうちに掲載をストップできまるため、安くアルバイト募集したい場合におすすめです。エリアは、関東、関西、仙台のみとなっています

【費用】1日¥1,048円

【対象エリア】関東、関西、仙台

【URL】https://www.g-de-b.com/contents/contact/

飲食店特化の求人情報サイト4選!採用担当者必見!

求人応募がこない!ハローワーク・求人媒体でスタッフを確保をするコツとは?

飲食店が求人媒体にかける費用相場

飲食店が求人媒体にかける費用相場は、その募集方法や媒体によって様々です。

求人サイトを扱う「ネオキャリア」が独自におこなった調査によると、実際に飲食店が掛けている求人広告の費用は、1名採用あたりの平均相場は約10万円というデータが出ています。

 

人材採用では、求める人材像に合わせて募集方法を選ぶのが効率が良い方法といえるでしょう。例えば、公共サービス等の無料で掲載できるものは、一般的に求人数が多く自店の求人情報が埋もれてしまうなどの課題があり、希望通りのスタッフを見つけるのが難しいと言われています。一方で優秀(有能)なスタッフを採用したい場合に有効な人材紹介・紹介予定派遣は、それなりにコストがかかってきます。求人を行う際は、飲食店に専門特化した求人媒体の中で、それぞれの媒体の特徴、強み、料金などをしっかり確認した上で、自店に合った媒体を選ぶことをおすすめします。



飲食店経営|パート・アルバイト面接時の採用のコツ・見極め方とは?

飲食店の上手な求人の出し方のポイント

飲食店スタッフのポジションが様々なように、飲食店スタッフを志望する求職者も様々です。採用活動を成功させるためには、まず「何のために・どんな人材を採用したいか」をはっきりさせておくことが大切です。そのために必要な、飲食店の上手な求人の出し方のポイントを確認しましょう。

・求職者が求める項目をアピールする

飲食業界経験者に対して行ったアンケートでは、仕事をする上で大事なポイントで1番多かった回答は「プライベートな時間が十分確保できる」という項目でした。他には「自身のスキルや知識が生かせる」「お客様と長期的な信頼関係を築く」「販売・接客方法に関して自由度が高い」といった仕事内容に関する面も注目されています。「組織の人間関係が良好である」「性別や年齢に関係なく活躍できる」といった面も、同じくらいの注目度です。言い換えればこれは「飲食店スタッフ経験者が求人で見ているポイント」であると言えるでしょう。これら応募者にとって魅力的な条件を見出しにしたり、キャッチコピーをふんだんに盛り込む工夫をすると良いでしょう。


(出典:エン・ジャパン 飲食業界経験者アンケート 2020年1月30日~2020年2月1日実施 https://employment.en-japan.com/saiyo/en-tenshoku-restaurant)
 

・飲食業界未経験者も採用の対象にする

飲食店スタッフは、他の職種と比較しても有効求人倍率が高い職種です。競争率が高く、特に経験豊富な人材は多くの企業が欲しがっています。飲食店スタッフ経験者と合わせて、飲食業界未経験者も採用の対象として積極的に検討するべきでしょう。

実際、未経験者の中途採用をしている飲食店は数多くあります。飲食店は多くの人にとって身近であるため、「未経験だけど働いてみたい」と考えている求職者は少くありません。そうした方々を歓迎することで、採用成功の可能性は高まるでしょう。

 

・自店舗の魅力を整理する

採用基準を明確にしたら、求める人材にアピールできる自社の魅力について整理します。求人の内容は、意外に隅々まで細かく見られています。魅力になりうるのは、知名度・待遇・働き方などばかりではありません。独自のメニューやサービス、スタッフ同士の雰囲気、身に着けられるスキルや経験など、自店舗ならではの特徴を魅力に変換して記載していきましょう。すぐに思いつかない場合は、項目ごとに書き出して整理してみることをおすすめします。





まとめ

今回は、飲食店の上手な求人の出し方やおすすめの採用サービスをご紹介いたしました。

年々、人材不足が続いていくと、さらに人材獲得競争の厳しさが増していくことは間違いありません。だからこそ、飲食店スタッフの採用は、ただ求人を出すだけでは成功しにくく、媒体の選定や工夫が求められますので、是非、自店舗に見合った求人方法で効率的に行っていきましょう。

 

開店ポータルBizでは、お店に合った求人方法やサービスをはじめ、店舗運営に関するお悩みのご相談を無料で承っております。相談費用はかかりませんので、まずはお気軽に、下記フォームよりお問い合わせください。

 

開店ポータル編集部
2021/04/07