飲食店向け情報

飲食店向け|モバイルオーダーシステムとは?メリットやデメリットを解説

開店ポータル編集部
2021/06/15

飲食店では、非接触で注文が可能なセルフオーダーシステムを導入する店舗が増加を続けています。

 

今回は、セルフオーダーシステムのなかでも、お客様自身のスマホで注文を完結できる「モバイルオーダーシステム」について解説いたします。

 

モバイルオーダーとは

モバイルオーダーとは、店舗の商品をお客様自身のスマートフォンやタブレットから、事前に注文できるサービスです。

 

事前に専用アプリなどから注文を入れ、店舗に出向いてテイクアウトを利用したり、店内で飲食する注文スタイルです。
 

一方、モバイルオーダーの場合、注文時に決済まで済ませられるという点が、今までの予約方法と大きく異なる点です。

 

モバイルオーダーが注目される背景

コロナによる非接触決済の需要増

近年、モバイルオーダー導入店舗が増えている背景としては、新型コロナウイルスの影響でが大きいでしょう。

 

急激に高まったテイクアウトやデリバリー需要への対応にマッチしていることも後押しとなっています。

 

またお客様にとって、レジに並んだり待ち時間を少なくできることなども、モバイルオーダー拡大要因のひとつといえるでしょう。

 

モバイルオーダーシステムが売上げを後押し

飲食業界は、新型コロナウイルスによる休業や営業時間短縮で、業界全体の売上げが激減しました。

 

2020年4月の外食売上高は、前年同月比40%減となりましたが、ファーストフードの大手各社は健闘しています。

 

具体的には、マクドナルドは6.7%増、モスバーガーは2%増、ケンタッキーフライドチキンは20.6%増となっています。

 

これはコロナ流行以前より、モバイルオーダーに注力していたことも要因のひとつだと分析されています。
 

 

【2020年4月 外食産業 前年同月比売上高】

 

外食店舗全体

60.4%

ファーストフード全体

84.4%

マクドナルド

106.7%

モスバーガー

102.0%

ケンタッキー

フライドチキン

120.6%

 

【参考:一般社団法人日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査

 

モバイルオーダーのメリット

作業を中断せずに注文を受けられる

モバイルオーダーでは、PCやタブレット端末に注文内容が表示される形です。店内の接客や調理をこなしながら注文を受けることができるのです。

 

少人数で運営する店舗や多忙な時間帯にも注文を受けたい店舗にはぴったりのシステムと言えるでしょう。

 

レジ業務が不要

注文から決済までスマホのアプリで済ませられれば、店舗側は商品を準備してお客様にお渡しするだけとなります。

 

現金の受け渡しによるミスも防ぐことができますし、レジ業務の度に手洗いをしなけれないけなどの手間も省くことができます。

 

回転率を維持できる

人気店であれば、回転率も重要となってきます。モバイルオーダーを利用することで、より多くのお客様を呼び込むことができるでしょう。

 

ピーク時でも回転率を下げずに営業できますので、お客様を逃がしてしまうことも避けられるはずです。

 

人手不足をカバーできる

注文から支払いまでお客様のスマホで完結するため、接客対応の効率化につながります。人件費のコスト削減にもつながるでしょう。

 

その分、接客や厨房作業など他の業務に振り分けることができ、人手不足をカバーすることができるでしょう。

 

顧客データを活用できる

モバイルオーダーを導入することで、メニューごとの注文数や売上げ、顧客の購入金額などのデータを分析をすることができます。

 

この分析データを基に、新規メニューの開発や売上げ対策に役立てられる情報を、時間をかけずにスムーズに行うことができます。

 

リピート率を高める施策ができる

モバイルオーダーのツールを通して、お客様に届けたいお得な情報を配信すれば、宣伝効果になります。

 

具体的には、店舗のアプリからのモバイルオーダー限定の特典や割引クーポンを発信するなど、リピート率を高めるための施策に利用することができます。



 

                                        【モバイルオーダーのメリット】

      店舗側

     お客様側

・手を止めることなく注文を受けられる

・レジ業務が不要で作業負担が軽減

・ピークタイムでも回転率を維持できる

・人手不足をカバーできる

・お客様との接触を最小限にできる

・待ち時間が減る

・事前に支払いを済ませることができる

・密を避けられる

 

モバイルオーダーのデメリット

調理のタイミングを選べない

モバイルオーダーを通じた注文は、お客様が来店するタイミングに合わせて調理する必要があります。

 

来店予定時間から逆算して、お客様をお待たせすることなく料理を提供できるようなオペレーションの構築が必要な場合もあるでしょう。

 

従業員への周知

モバイルオーダー導入後は、従業員に対して使用法やオペレーションについての研修などが必要です。

 

従業員数の規模によっては、研修にかかるコストや人件費がかかることも意識しておいたほうが良いでしょう。

 

モバイルオーダーを導入する際のポイント

顧客層を見極める

モバイルオーダーはモバイル端末やアプリの操作を必要とするため、自店舗のお客様ターゲット層にマッチしているか見極める必要があります。

 

比較的若い層やファミリー層を狙った飲食店では、モバイルオーダーシステムを活用することも戦略のひとつとして有効でしょう。
 

店頭注文との並立

モバイルオーダーはあくまでも、注文や決済方法の1つの手段に過ぎず、従来の予約方法と並行しながら導入する必要があります。

 

直接来店とモバイルオーダーのお客様が同時にいらっしゃった場合の対応方法を、事前にシミュレーションし方策を立てておくことが重要です。

モバイルオーダーの導入で売上げアップを目指しましょう

今回は、お客様が自分のスマホから注文を完結できる「モバイルオーダーシステム」について解説いたしました。

 

モバイルオーダーシステムの導入を上手に活用することで、売上げ増加や顧客満足度向上などにつなげていくことができます。

開店ポータルBizでは、店舗にぴったりのモバイルオーダーシステムをご紹介しております。ご相談は無料となっておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

開店ポータル編集部
2021/06/15