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コロナ禍における忘年会のあり方!今からでも遅くない飲食店がしておくべき対策

開店ポータル編集部
2020/12/10

飲食業界ではGoToEat施策などで、明るい兆しが見えてきた矢先、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、再び営業時間の短縮要請が出る地域もあるなど、飲食店は未だ大きな打撃を受け続けています。

本来ならば飲食店にとってこれからは、1年の中でも最大の繁忙期となる忘年会シーズンに入りますが、そんな渦中でも飲食店はあの手この手で売り上げを確保していかなければいけません。そしてWithコロナ時代となった今年の忘年会は、例年とは様変わりすることが予想されます。

そこで本記事では、コロナ禍で変化しつつある忘年会のあり方と、飲食店が今からでもすべき対策について詳しく解説してまいります。

過半数以上が忘年会で感染リスク増と回答

毎年、この12月は忘年会シーズンとして、どこの会社でも飲食店探しや早めの予約をするのが慣例となりますが、コロナ禍における今年の忘年会への認識は、例年とは大きく異なってきています。

日本フードデリバリーの調査によりますと、調査対象者の54.1%が忘年会で感染リスクが高まると回答しています。さらに、このうち「職場の忘年会が開催された場合に参加したくない」と答えた人は24.6%となっており、理由の88.6%が「新型コロナウイルスへの感染が不安だから」と答えています。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000007949.html
 

季節の風物詩もある忘年会ですが、今年の忘年会の開催場所について望ましいものを尋ねる問いに対し、回答者全体では、「飲食店」(44.8%)「オフィス」(33.7%)「オンライン」(24.6%)の順となりました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000007949.html

 

また、上記の回答を年代ごとに分析した結果では、20代、30代では「オフィス」と答えた人の割合が最多となり、「飲食店」を上回る結果となっています。40代以上では「飲食店」の回答が最多となっています。

・リスクがあっても参加したいという声も

 

忘年会の参加を希望する年代層は、若い人たちより圧倒的に年配の方達が多く、「コロナ感染は心配だけど、コミュニティの付き合いも必要!」と考える方が多いようです。今年は忘年会を中止する会社等も多くなっていますが、意識調査の結果では、感染に気を付けながら開催したいという意見も寄せられています。

さらに、前項のデータからもわかる通り、忘年会の開催場所について望ましいものを尋ねる問いに対しては、半数近くの人たちが「飲食店」と回答しています。つまり、忘年会の数は減っても、感染対策をしながら飲食店を利用した忘年会を希望している人たちは多いと言えるでしょう。

実際、2020年10月に行われた社日本政策金融公庫による「外食に関する消費者調査結果」では、飲食店を選ぶ時に、感染予防対策の実施状況が「影響する」との回答が7割以上を占める結果が発表されています。

(出典:日本政策金融公庫 2020年10月 外食に関する消費者調査結果

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/seikatsu20_1113a.pdf)


このような意識の変化により、今年の忘年会では従来のように大勢で集まって夜中まで何軒もはしごをして飲み明かすというスタイルにはならず、飲食店で忘年会を開催するからには感染対策を徹底するという意識が非常に強くなっていると考えられるでしょう。

忘年会を飲食店で開催する人たち(お客様)が意識する対策としては、

・マスク、3密を徹底して行う

・今年は小規模で行う

・会話を控えめにする

・座る形を工夫する

・感染予防対策を徹底している飲食店を選ぶ

・メニューの提供方法など飲食店の下調べをする

上記のようにお客様が意識する対策の傾向として、自ら意識する対策と合わせて、飲食店を選ぶ時点から対策は始まっていますので、結論、多くの人たちは「コロナ感染対策が徹底されている飲食店で忘年会をしたい」と考えていることになります。

・忘年会や外食需要根強い

年の終わりに労をねぎらう忘年会を楽しみにしている人は多く、飲食店で盛りがるのはとても楽しい時間となります。また、「毎年利用している馴染みの店に貢献したい」「1年の最後はあのお店で締めくくりたい」など飲食店への感謝の想いもあったりと、やはり、忘年会や外食需要は根強いのが現状です。

次項からは、飲食店がコロナ禍の忘年会に向けてしておくべき対策についてご紹介いたします。

感染リスクを減らした新しい忘年会のあり方

忘年会等のイベント自体の開催に関しては、職場や仲間内で相談の上での決定となりますので、飲食店がどんなに感染症対策を徹底していても開催の有無までは決めることは出来ません。今年の忘年会の開催は、下記の3つの方法が多くなることが予想されています。

・デリバリー

職場の場合は、忘年会を開催するなら今年はオフィスでというニーズが高まっています。デリバリーやケータリングなどを利用しオフィスに料理を手配することで、普段出勤している場所で忘年会を開催することができます。事務所で忘年会を開催すれば、大人数で外出して密になりがちな飲食店を避けられ、店員などの外部の人と関わったりする必要はなくなります。また、ご自宅で仲間内で行う忘年会についても、それぞれ好きなメニューを注文することができるデリバリーは人気があります。

・テイクアウト

テイクアウトもデリバリーと同様に、不特定多数の人との接触による感染リスクを低減できるため、忘年会シーズンに利用する人たちも増えるでしょう。最近は飲食店でもデリバリーメニューを充実させている店舗も増えてきていますが、それでもまだ、テイクアウトのみ利用できる飲食店も多いですし、メニューの選択肢も多いのが現状です。お店の味を持ち帰って楽しめるテイクアウト需要は今後も拡大し続けるでしょう。

・オンライン

コロナ禍で、在宅ワークやリモートワーク、外出自粛によるおうち時間が増えたことで、オンラインの利用頻度が多くなりました。これに伴い、オンライン会議サービスを通じ、オンライン会議と同様の形で忘年会を開催するスタイルが今年は急増します。食材は参加者各自で用意しますので、調理、デリバリー、テイクアウト、通販の利用など様々な方法があるでしょう。ある企業の中には、会社で事前にデリバリーを注文し各社員の自宅などの住所へ届けることもあるようです。

忘年会シーズンに向けて飲食店がしておくべき対策


先述の通り、今年の忘年会はコロナの影響を大きく受け、忘年会の在り方も多様化しますので、飲食店側はそれぞれのニーズに合った対策を予め準備しなけれないけません。お客様のケースに応じられる対策として、以下のことを参考にしてください。

・デリバリー、テイクアウトサービス

コロナ禍における今年の忘年会で最も需要が伸びると予想されるのが、デリバリーとテイクアウトです。店内飲食では当たり前に用意される「忘年会プラン」は、デリバリーやテイクアウト版を用意することをおすすめします。お得感を打ち出し、会社用や女子会用、ママ友プランやお子様メニューも取り入れ、お客様が選ぶ選択肢を増やすと喜ばれます。お客様がお店やメニューを探す際は、スマホ等のネットを使用しますので、SNSで目に留まりやすい宣伝も忘れずに行ってください。また、美味しそうな画像やわかりやすい料金の表示にも工夫を図りましょう。

 

さらに、デリバリーやテイクアウトに対応する場合でも、使い捨て食器の準備や小分けでの提供など、感染対策に配慮することで、他の飲食店に差を付けられます。このような対策をしていることは、チラシ等の広告でも全面的にアピールしていきましょう。

・大口注文の対応体制の整備

会社の忘年会用のデリバリーであれば、大口注文になることが多くなるでしょう。お客様から問い合わせがあった時に対応できない場合には売り上げアップのチャンスを失います。事前に予約必須の周知をし、大口注文が入っても通常業務を続けられるように万全の体制を整えましょう。また、大口注文用の容器や袋などのカトラリー類も予め準備が必要です。
会社経由の注文の場合は領収書の発行や、会計方法の希望があることが多いですので、柔軟に答えられるように準備をしておくと、顧客満足度もアップし、リピーターになってくれる確率も上がりそうです。

・忘年会用メニューの充実


従来の忘年会では、オードブルなどの大皿料理が人気でしたし定番でした。しかし今年は感染リスクを回避するため、個人用に小皿で提供することが推奨されています。

忙しい飲食店サイドとしては、大皿で出しても、箸を共有しなければ個人で取り分けてもらいたいという気持ちがあるかもしれませんが、お客様の心理は非常にコロナに対して過敏になっていますので、このような気遣いはとても大事なのです。
デリバリーやテイクアウトメニューに関しても、オードブル料理でありながら、一人一人が手にしやすいように、トングを使わなくてもシェアすることができるカップインで盛り付けをする飲食店も増えています。上手く工夫すれば、見た目も華やかなプレートを作ることができるでしょう。

・店舗席をオンライン飲み会席に

コロナ禍における在宅ワークやおうち時間の増加と共に今年は「オンライン飲み会」や「リモート飲み会」が広く普及しました。自宅でお酒を用意し、料理やおつまみにはデリバリーやテイクアウトを利用するスタイルも定着してきました。
これに伴い、ある居酒屋などの飲食店では、店内でリモート飲み会が楽しめるようにと、「リモート飲み専用席」を設置して提供している店舗もちらほらと出てきているようです。

お客様は、お酒やおつまみも自分で用意する必要が無く、好きなときに好きなメニューを注文することができ、後片付けをする必要もありません。いわゆる、接触を避けられるリモート飲みと美味しいものが食べられる外飲みの両方の要素を持ち合わせた、新しい発想の飲食スタイルになっています。まだまだ馴染みがなくしっくり来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、新しい生活様式の浸透によって、もしかしたらこのスタイルは当たり前の時代になるかもしれません。集客にお悩みの飲食店で、リモート用の席を用意できる店舗は、試しに取り入れてみてはいかがでしょうか。

・消毒や検温等の徹底

飲食店内での忘年会希望もまだまだ根強いですので、お客様が来店してくれる場合のコロナ感染対策は徹底に徹底を重ねることは言うまでもありません。
繰り返しになりますが、お客様は非常に感染対策へ過敏になっていますので、忘年会の店選びの際に1番重要視する点となります。今年は、メニューの中身や料金よりも先に注目する点となりますので、忘年会プランの広告を掲載する際には、コロナ対策を徹底していることを十分にアピールしていきましょう。その際に具体的な対策方法を細かく明記すると印象も上がります。消毒や検温等の徹底はもちろん、店舗独自の対策法をPRし、他店との差別化を目指すことが大切です。

まとめ

今回は、コロナ禍における忘年会の在り方について、今からでも遅くない飲食店がしておくべき対策について解説してまいりました。

コロナ禍において私たちの生活スタイルは大きく変化しています。そして、当たり前に飲食店で外食を楽しむという流れや認識も大きく変わりつつあります。今回ご紹介した飲食店の対策については、忘年会シーズンが過ぎても今年の年末年始はご自宅で過ごす方が圧倒的に増えますので、飲食店経営の対策として今後にもつながっていきます。Withコロナ時代のニューノーマルな飲食店のあり方を確立させていきましょう。

 

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開店ポータル編集部
2020/12/10