集客方法・HP制作

防犯だけじゃない!飲食店のマーケティングにおける『防犯カメラ』の活用法

開店ポータル編集部
2020/10/15

飲食店において防犯カメラは、無銭飲食や駐車場の不正利用など様々な犯罪トラブルの防止対策として導入しているという飲食店が多いのではないでしょうか。

 

しかし、近年では飲食店においても防犯カメラの活用用途が『防犯』にとどまらず『マーケティング』にも利用され始めているのです。

 

本記事では、飲食店における防犯の域を越えた『マーケティング』としての新しい防犯カメラの活用方法について解説してまいります。

これまでの飲食店での防犯カメラの利用法


そもそも、飲食店における防犯カメラの利用方法は下記のような方法が主流でした。

 

・状況をリアルタイムに確認する

・トラブルが起こった際に確認をする

・遠隔からトラブルを把握し、改善に役立てる

 

・状況をリアルタイムに確認する

防犯カメラはリアルタイムの映像を確認できるというのが利点でもあります。多階層の飲食店などで、他の階の様子をキッチンなどから見ることができるというのもので、基本的にこの場合は録画機能などはついていないケースが殆どの様です。

あくまでも、『状況をリアルタイムで把握する』という目的での利用法になります。

 

・トラブルが起こった際に確認をする

出入口や駐車場など、広範囲を見渡すことができる場所に設置し、万が一トラブルが起こった際に見返して証拠をつかむ手立てとする利用法です。

飲食店の多くがこれを目的に防犯カメラを導入しているのではないでしょうか。

ゆえに、トラブルが起こらないからいらない、お客や地域の人を疑っているみたいでいやだから設置しないという飲食店も実際にいらっしゃいます。

 

・遠隔からトラブルを把握し、改善に役立てる

 

飲食店の中でも複数店舗を経営する飲食店は、それぞれ遠隔地からでもカメラの映像を見ることができるもので、店内トラブルを把握し、改善に役立てているケースもあるでしょう。

 

リアルタイムでマイクを使って、ボイスメッセージを送ることができるものでは、遠隔地から指示を出すといったことも可能です。

 

と、上記のように、主にリアルタイムの映像を確認するため、業務改善に役立てるため、トラブル防止、追及のために利用されることが殆どでした。そのため、先ほどにも申し上げたように、トラブルが起こらないから、少人数での営業だから、地域住民やお客を信じているからという理由で防犯カメラの設置が必要ないと感じている飲食店も多くいらっしゃったのです。

 

しかし、防犯カメラは『防犯』のみに役立てられると思ってはいませんか?実は、防犯カメラは、設置しておくことで、以外にも売り上げアップにつなげられる施策を検討する重要な材料となることもあります。

 

飲食店のマーケティングにおける防犯カメラの活用


では、飲食店の売り上げアップなど、マーケティングにはどのように利用されるのか。

下記からご説明してまいります。

 

・従業員の作業効率を改善する

 

1つは、従業員の作業効率化のため防犯カメラを利用して、接客の改善を行うことです。どの場所にお客が座っていて、もうすぐお皿が空く、お水がない、等をリアルタイムに可視化することができるので、店内を巡視しなくても、従業員はカメラの映像を見るだけで、どの場所のお客が困っているかを一目で把握することができます。

 

お客にとってはかゆいところに手が届くといいますか、隅々まで行き届いた接客を受けることができるので、お店側としては顧客満足度向上につなげることができるでしょう。

 

・レジトラブル防止に役立てる

 

また、飲食店ではランチなどの忙しい時間や、テイクアウトやデリバリーとイートインの税率の違いなどで、レジトラブルが起こりがちです。

しかし、レジ横などに防犯カメラを設置しておくことで、もしレジの会計ミスなどがあった際にもその要因を防犯カメラの映像で突き詰めることができるようになります。

 

・お得意様の可視化

 

飲食店の売り上げを伸ばすのに重要なのは、『リピーターの獲得』とも言われているほどに、リピーター、お得意様を把握することは重要です。

 

何度も来店しているにも関わらず、スタッフが変わるとそれに気が付かない可能性もありますよね。最近ではAiを搭載した防犯カメラもあり、お客の属性を可視化することで、何度来店したお客なのか等をデータとして見ることができるようになります。

 

また、年齢や性別などもデータ化できれば、『30代の女性をターゲット』とした飲食店のはずだったが、実は20代の女性に人気の飲食店だったなど、飲食店のお客の実情も知ることができます。

 

・販促アクションの検討材料

 

そうすることで、今度はそれらの防犯カメラで撮影された映像をもとに可視化されたデータで、販促アクションを検討していくことができるようになるわけです。

 

例えば、先ほどの例でいえば、『20代の女性がよく来店している』ということが分かりました。ではその結果をもとに、20代の女性に人気のメニューなどを模索して、新しいメニューの開発に役立てたり、広告配信先などを検討しなおしたりすることが可能になります。

 

そうすることで、より効果的な集客をすることができるでしょう。

 

と、このように、防犯カメラの映像を利用して、顧客の属性を知ったり、リアルタイムでお客の困っている状況を把握したりすることで、店内業務の効率化や集客対策の有効化を図ることができます。

 

防犯カメラをマーケティングに利用するときの注意点

しかしながら、防犯カメラをマーケティングに利用するとなると、特に解像度によっては個人の識別が可能な場合『個人情報の取得』にあたってしまいます。そのため、該当する防犯カメラを利用してマーケティングに活用する際は、次のような事を明示しておかなければなりません。

 

①設置管理者や保存データに関する責任主体

②相談や質問を受ける連絡先

③撮影することによって客が得られるメリット

 

これらについては、ポスター掲示の他、サイトへの掲載などで告知するとよいでしょう。

 

加えて、6か月を越えてデータを保存する場合も『保有個人データ』に該当します。これついては、開示請求に対応しなければならない可能性が出てきますので、詳細については総務省と経済産業省が発表している『カメラ画像利活用ハンドブック』を参照するようにしてください。

http://www.meti.go.jp/press/2017/03/20180330005/20180330005-1.pdf


 

 

まとめ

飲食店では日々料理や接客、そして店内の衛生環境の整備などの業務が忙しく、なかなかメニュー開発やマーケティングに十分に時間をかけることができていないかもしれません。

そうした中で、曖昧に次のメニューを決めてしまっている飲食店も多いでしょう。しかし、特に女性をターゲットにしている飲食店などは、『女性は期間限定商品などに弱い』ということを思い出していただくと、きっと期間限定メニューの開発をおろそかにはしないはずです。

 

防犯カメラの映像データやレジの売り上げデータなどを確認しながら、これまでどんなメニューが人気だったのか、ターゲット層は実際どのくらいで、どんなメニューの時にお客がよくあつまっていたのかなど、分析することで、より良い経営戦略を構築することができるでしょう。
 

と、このように、防犯カメラの利用の場は『防犯』のみではありません。是非、注意点を守っていただきながら、防犯カメラで効果的なマーケティングを行ってみてはいかがでしょうか。

 

開店ポータルBizでは飲食店の集客対策のお手伝いはもちろん、飲食店に設置する防犯カメラについてのお問い合わせも承っております。ご相談のある方は是非下記のお問い合わせ窓口からお気軽にご連絡ください。

 
開店ポータル編集部
2020/10/15