開業手続き

飲食店開業までに知っておきたい流れと準備しておくべきものまとめ

開店ポータル編集部
2020/10/28

飲食店は、調理師の免許なども必要ないことから比較的参入しやすい業界の1つでもあり、起業を夢見ていた人が飲食店を開業するなどということもよくある話だと思います。

しかし、飲食店を開業するとなると、どのような流れで、必要なモノはどんなモノなのか、よくわからないという方も多いでしょう。また、いろいろ調べても結局は道のりが長く感じてしまい、何から手を付けたらよいかわからない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本記事では飲食店開業までに知っておきたい、開業までの流れと、準備しておくべきものをまとめてご紹介し、解説してまいります。

飲食店開業までの主な流れ

飲食店の開業までのおおまかな流れは下記の通りです。下記より、一つ一つ順番に解説してまいります。

 

①店舗のコンセプトや事業計画の立案

②店舗物件を決める

③事業計画書の申し込み・融資を受ける

④店舗物件内装工事

⑤人材確保や販促活動

⑥Webサイトなどの構築

⑦開業

 

①店舗のコンセプトや事業計画の立案

 

まずはご自身が出したいお店のコンセプトや、事業計画を練っていきます。どんな料理を出す飲食店で、どんな人がターゲットなのかというところを決定するのも、この部分です。

ターゲットによって、立地や価格帯なども決めていきます。

 

基本的にここでは、

・料理種別

・ターゲット

・価格帯

・立地

・集客方法

などを検討し、書類などに見える化します。
 

>>流行る飲食店の名付け方法はこちらから

②店舗物件を決める

 

コンセプトなどが決定できたら、希望の立地に該当する店舗物件を不動産屋を通していくつか内覧し、決定していきましょう。

飲食店の場合は内装工事も必要になるので、内装工事費用がどのくらいかかるのかも合わせて見積を出してもらう必要があります。

 

③事業計画書の申し込み・融資を受ける

 

融資を受ける場合は、事業計画書を提出し、審査を待ちます。

>>開業時に使える補助金一覧はこちらから

④店舗物件内装工事

 

審査に通れば、融資を受けることができ、無事に飲食店開業に向けて手続を進められますので、店舗の本契約を行い、営業許可書の取得をします。

内装工事が終わったら、保健所に申請をするのも忘れないようにしましょう。

 

⑤人材確保や販促活動

 

内装工事中などは、人材確保や販促活動を行います。人材を雇う場合は、①の事業計画の時点で人材に支払う賃金はどのくらいかなども決めておくとスムーズです。

人材派遣の情報サイトなどに登録する際も、どのサイトが最適かなども検討しておくと良いでしょう。

後は、いついつにオープンするなどの広告を作成し、掲示したりすることも重要です。

 

⑥Webサイトなどの構築

 

また、広告だけでなく店舗専用のWebサイトやSNSを解説し、ツールを使った口コミによる情報拡散のスキームも構築しておくことが重要です。

 

特に近年ではSNSを主要とした販促活動を行っている飲食店は多々あります。ターゲットによってはおしゃれな飲食店であることで、『タグ付け』をして拡散をしてくれることも期待できるので、侮れません。

 

⑦開業

 

ここまで準備ができたら開業です。

Webサイトの構築などは開業してからで良いのではと思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、開業前から、いつにオープンするという情報を発信していくことは大切です。

 

開業前からお客に存在を知ってもらっておくことで、幸先のよいスタートがきれるでしょう。


開業時に必要なモノ、資格


 

では、飲食店を開業するときに必要な準備物とは何があるでしょうか。下記に1つづつ解説していきます。

『食品衛生責任者』『防火管理者』

 

飲食店の開業では基本的に調理師の免許などは必要ないと申し上げました。しかし、『食品衛生責任者』と『防火管理者』という資格は必要です。また、バーなど夜にお酒を出す店舗については『深夜酒類提供飲食店届』も必要になります。

 

①食品衛生責任者

 

該当する飲食店の責任者は『食品衛生責任者』の資格を取得し、店舗に在籍している必要があります。ですので、オーナーが別店舗にいて、新しく開業する店舗に在籍するわけではないという場合は、店舗ごとの責任者が食品衛生責任者の資格を取る必要があるというわけですね。

 

食品衛生責任者は、店舗の江家政管理を行い、従業員の衛生管理方法を指導・徹底させる立場でもあります。そのため、各地域の保健所で講習とテストを受けなければなりません。

 

特に、最近ではコロナウイルスの感染防止対策なども行わなければなりませんから、少し厳しくなっている可能性もあります。

 

費用:10000円程度

 

②防火管理者

飲食店の店舗収容人数が30人を超える場合は、『防火管理者』の資格を取得する必要があります。

これは、各地域の消防署の講習を1~2日受講することで取得できます。

 

費用:3000~5000円

 

③深夜酒類提供飲食店届

また、資格ではありませんが、深夜0時から日の出までの時間帯でお酒を提供する場合は、『深夜酒類提供飲食店届』を提出しなければなりません。

ただし、こちらは店内の詳細図面などを作成して提出しなければなりませんので、専門家に作成を依頼する飲食店が多いようです。

届け出を出す分だけでは費用はかかりませんが、専門家に依頼する場合は、少々コストが係ることになるでしょう。

インターネット環境

 

そして、今後の飲食店に欠かせなくなるのがインターネット環境です。最近では飲食店に導入できるデジタルシステムが増えてきたことで、インターネット環境をあらかじめ整えておくことは必須といわれるほどになってきました。

 

更には、お客用Wi-Fiなども準備しておくことで、集客にも役立てられるとされています。

 

レジ

 

当然ですが、料理の会計のためにレジが必要です。今後の会計処理などが煩雑にならないようインターネット接続で利用できるPOSレジを導入しておくと便利です。

というのも、POSレジであれば日々の会計データが蓄積されていくのはもちろんのこと、それらのデータを活用すれば日次、月次の売り上げの見える化や、商品情報の変更なども簡単にできるようになります。

 

電化製品

 

エアコンや冷蔵庫、防犯カメラなどの電化製品を準備することも重要です。小規模な飲食店であれば、防犯システムを導入しなくてもクラウド式の防犯カメラで十分に防犯対策や、万が一の際の対応もできるかと思います。

キャッシュレス端末

 

それから、今後欠かせないのが、『キャッシュレス端末』です。ペイペイを筆頭に近年急激にキャッシュレスの利用者が増えてきました。飲食口コミサイトにも『キャッシュレスの利用ができるかどうか』という項目があり、いわばお客のなかには『キャッシュレスが利用できるか』というところを重視して来店店舗を決めている可能性もあるということです。

 

キャッシュレスといっても、QR決済や電子マネー、クレジットカードなどのなかでも様々な種類が乱立しているわけですが、一元化して利用できる『マルチ決済端末』もあります。

キャッシュレス端末を導入するのであれば、一元化できるものを選ぶとよいかもしれないですね。

 

会計処理システム

 

飲食店経営において、集客などと並んで工数のかかる作業となるのが、会計作業や税務処理です。

飲食店の中には、税理士を雇っている場合もありますが、クラウド型の会計処理システムを導入すれば、日々の会計処理はもちろんのこと、税務処理などもデータをもとに行えるサービスを導入することで、煩雑な作業を効率化することができるようになります。

 

特に、開店ポータルBizでおすすめするクロスポイントという会計システムは、会計処理や税務処理などのサービスと合わせて、集計したデータをもとに、集客対策などのサポートも受けることができます。

 

飲食店開業で右も左も分からない、日々の料理や接客で精一杯という状況になる前に、こうしたサービスを導入しておくことで、安心して事業に専念できるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

本記事では、飲食店の開業を検討されている方が、開業前に知っておきたい開業までの流れと、ポイント、そして確認しておくべき準備物について解説いたしました。

 

飲食店の経営は、料理や接客だけでは成り立ちません。集客対策や、入念な経営計画の立案、時には転換などが必要であり、その他資材もよく検討してから導入することが重要です。

 

開店ポータルBizでは飲食店の開業をする方にむけて、開業までのお手伝いや、資材の導入のサポートを行っております。是非、飲食店開業をご検討中の方は下記のお問合せ窓口からお気軽にお問合せください。
 

開店ポータル編集部
2020/10/28