経営支援

飲食業界のトレンドは「健康」?コロナ禍でも流行るメニューとは?

開店ポータル編集部
2020/12/25
この記事の目次 [表示する]

 

飲食店のメニューを考案するときに大切なのは、ユーザーの需要を理解することです。ここ数年は「健康」に対して世間の関心が高くなっていましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、健康ブームが加速しています。では、健康に関心の高いユーザーが求める食事とはどんなものでしょう。本記事では売上が伸びているトレンド食品を紹介しつつ、コロナ禍でも売上アップに期待できるメニューの作り方について紹介しています。

コロナ拡大によって健康に対する意識が向上

新型コロナウイルスの世界的な流行は、私たちの生活を一変させました。マスクをつけて生活するというのは、そのひとつでしょう。その他に変化として挙げられるのが「ステイホーム」の増加です。キリンの調査によれば、感染予防のために外出を控えて、家の中で過ごす時間が増えたと感じている人は、64.9%にのぼります。

(参考:食と健康意識 キリン食生活文化研究所

 

ステイホーム期間が長引けば気になってくるのが、運動不足や食生活の乱れではないでしょうか。コロナ禍で体重が増えてしまったことを指す「コロナ太り」という言葉も生まれ、健康に対する関心が高くなっています。毎日の運動はつらくても、毎日の食事なら見直せると考えている消費者はかなり多いはずです。



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健康的な食事にニーズが高まっている

以前から、健康に対する意識は高まっていましたが、コロナ太りを解消しようと、健康ブームが加熱しています。

ひと昔前のダイエットと言えば、沢山運動をして食事を減らすという考えがありましたが、今では受け入れられていません。というのも適度に運動を取り入れつつ、栄養バランスを考えることで健康的な身体を目指すのが主流だからです。そこで栄養価が高く機能性の高い食事にニーズが集まっています。

売上が伸びている食品

健康への意識が高い消費者の場合、食品を購入するときに気になるのは、食品の機能性です。たとえば栄養価が高かったり、健康増進に繋がるなど「機能性の高い食品」の売上が伸びています。そこでこちらでは、新型コロナウイルスの背景を受けて売上が伸びた3つの食品について紹介します。

消費者のニーズを掴んだ食材を取り入れるためにも、飲食店の方は是非チェックしてください。

 

糖質オフ食品

適度な糖質制限をおこない、長期的な健康を目指す「ロカボ」がトレンドとなっています。そのため同じ食材でも、糖質の少ない「糖質オフ食品」の売上が伸びているのです。
糖質オフ食品のなかでも伸びているのが、シリアル類と水物食品です。シリアル類は手軽で保存期間が長いため、ステイホーム期間の長期化を受けて評価されたのでしょう。
 

 

一方、水物というとピンとこない方もいるかと思いますが、水物とはこんにゃくやおからなどで作られた水分を多く含む食品のことです。ダイエットに人気のある「こんにゃく麺」や「豆腐そうめん」が水物の売上を伸ばしています。

高たんぱく食品

タンパク質は炭水化物と同じように三大栄養素のひとつです。タンパク質は筋肉や肌を作るのに効果的なので、健康管理にタンパク質は欠かせません。手軽にタンパク質をとれる食品として人気なのが「プロテイン」です。以前はアスリートが飲むものというイメージがありましたが、タンパク質の機能性が認知され、売上がのびています。

 

またタンパク質が豊富で、価格の安い「鶏肉」も人気です。とくに、ささみやむね肉は脂質・炭水化物ともに低く、鶏肉のなかでも高たんぱく質な部位と言えます。コンビニで手軽に購入可能な「サラダチキン」は、鶏肉調整品の中でもっとも需要が伸びていることからも、鶏肉=健康という認知が広まっているのでしょう。

乳酸菌食品

新型コロナウイルスの影響により、免疫力を高めたいという消費者から支持を受けたのが「乳酸菌関連食品」です。乳酸菌は、腸に住む腸内細菌のバランスを整えることで、免疫力を高める効果があると発表されています。そのためヨーグルトは2020年4月・5月の売上が顕著に伸びました。やはり新型コロナウイルスに対する免疫アップ食品として、ヨーグルトが紹介されたのが大きいでしょう。

 

健康メニューの開発する飲食店が増える見込み

上記で紹介した高たんぱくで低糖質なヘルシーな食事は、高まる健康志向を表したものと言えます。健康志向の高い消費者が外食するときには、やはり身体にいいものを選びたいと考えるでしょう。そのため健康メニューを開発すれば、消費者の需要にマッチするはずです。

 

また無理なダイエットではなく「おいしく食べて健康になれる」食事は、食事を見直したいけれどおなかいっぱいになりたいというユーザーにもぴったりです。

今後、飲食店では健康志向の消費者に向けた健康メニューを開発する店舗が増えていくでしょう。。

 

飲食店がコロナ禍でも売れるメニューを開発するには

新型コロナウイルスの影響によって、飲食業界では月の売上が0になった店舗も珍しくありません。いまだ新型コロナウイルスは終息の兆しを見せませんが、生き残りのためには様々な施策を検討し実行していく必要があります。。

中でも、現状のトレンドから考えても健康メニューを開発することは、消費者の需要を掴み、売上アップに繋がる可能性が高いと言えます。ここからは健康メニューを開発する上で抑えておきたいポイントをご紹介していきます。。

メニュー開発のコツ①話題性

売れるメニューには必ず、思わず注文したいと思わせるような話題性があります。例えば、それは、SNSで話題になっているとか、『インスタ映え』するようなおしゃれなものですとか、様々です。それこそ健康的かつ、トレンドに沿っているなども話題性の1つと考えられるでしょう。健康志向の消費者を獲得するなら、上記で紹介したような高機能食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。1日に必要なタンパク質が1食でとれるメニューを開発すれば、健康志向の消費者間で話題になること間違いなしです。

 

また消費者にメニューを注文してもらえるよう、色合いや盛り付けを工夫するのも大切です。人は情報の内70%を視覚からキャッチしていますから、小さな取り組みも忘れてはいけません。

メニュー開発のコツ②店舗のコンセプト

新メニューの開発をしていると、コンセプトから外れたメニューが生まれることがたびたびあります。この場合、思うような売上に繋がらない可能性がありますから、店舗のコンセプトから外れないよう注意しましょう。

 

例えば健康志向の消費者に向けてに、定食屋が健康食品をつかったランチを作るとします。しかしカフェにあるようなサラダプレートを作るのは、店舗のコンセプトにマッチしません。もちろん定食を食べに来ている消費者も、サラダプレートは頼まないでしょう。この場合であれば、五穀米を使う・野菜中心のおかずにするなどのメニューの方が、消費者も注文しやすいはずです。

 

メニュー開発のコツ③インパクトのある名前

メニューを開発したら、大切になるのが名前です。どんなメニューなのかが分かりやすく、注文したくなるような名前を考えましょう。例えばデパ地下などで量り売りのサラダを提供するRF1では「1/2日分の野菜 佐賀県産ふもと赤鶏のサラダ」「アボカドとハーブチキンのサラダ」など思わず頼みたくなるインパクトのある名前がつけられています。

 

またオノマトペを活用するのも飲食店ではよく使われています。「ふわとろオムライス」だったり「パリパリ野菜」といった匂いや音を伝えるオノマトペは、料理のイメージを伝えやすいはずです。

メニュー開発のコツ④コスト計算を忘れずに!

メニュー開発を行う場合、忘れてはいけないのがコスト計算です。新しいメニューを作るときには、コストを減らし少しでも利益率をアップできるよう、原材料費と売上のバランスを取りましょう。とくに、健康メニューを開発するときに欠かせない『野菜』は近年価格高騰が続いています。そのため他のメニューでも同じ食材を使えないか検討することをおすすめします。
 

【売上に直結する販促ツール】メニューブックの作成時に気を付けたい4つのポイント

SNSを使って告知しよう

せっかくメニューを開発できたら、周囲に新メニューの告知をしなければもったいありません。時間をかけずに情報を発信するなら、SNSがおすすめです。そのなかでもインスタグラムは、写真中心の投稿ができることから、料理の写真を載せたい飲食店アカウントが急増しています。投稿をきっかけに店舗を訪れる消費者も多いので、集客ツールとしてインスタグラムを積極的に使っていきましょう。
 

Instagramを活用した集客法と効果的な運用ツール【相談無料】
 

売上管理にPOSレジの導入もおすすめ

新メニューを開発するのであれば、この機会に「POSレジ」を導入してみてはいかがでしょうか。POSレジでは会計機能以外に「何が・いつ・何個・いくらで」売れたかを分析できるマーケティング機能がついています。そのため人気メニューの傾向が掴みやすく、新メニュー開発のヒントになるはずです。またPOSレジでは、在庫管理や会計ソフトとの連携が可能なので、飲食店の業務効率化に効果的でしょう。

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まとめ

消費者が飲食店に求めるものや、『トレンド』は日々変化しています。飲食店が、コロナ禍でも営業を続けていくためには、常にお客のニーズをキャッチし、それをサービスに反映していくことが重要です。

 

そうした意味では、今回ご紹介した『健康』というトレンドは、今後確実に伸びていくといえるのではないでしょうか。そして健康メニューを開発した矢先には、それが本当に利益に繋がっているのか、お店を良い方向にすすめているのか、分析することももちろん大切です。

 

日々急速なスピードで移り変わる消費者のトレンドを上手くキャッチし、コロナ禍でも売り上げアップを目指せるよう、施策を行っていきましょう。

開店ポータルBizでは、売上アップの施策を始めとしてコスト削減や資金調達など、飲食店のお困りごとを徹底サポートいたします。ご相談は無料ですので、下記のお問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください。
 

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