コスト削減

飲食店で非接触オーダーがコスト削減に!どんなシステムがあるの?

開店ポータル編集部
2020/10/22

飲食店の多くは、新型コロナウイルス対策に追われています。例えば消毒や検温を実施している店舗は多いでしょう。しかしいくらコロナ対策をしても、客足が戻らず、店舗の売り上げが回復しない店舗は多いはずです。

そこで注目したいのが「非接触オーダー」による新しい接客方法です。非接触オーダーを導入することで、感染症対策・コスト削減・業務効率化と多くのメリットが見込まれています。本記事では飲食店の現状から、非接触オーダーの必要性について解説していきます。


 

新型コロナウイルスの影響で飲食業界は大打撃


2019年末から、流行が始まった新型コロナウイルスは、世界中に広がり、世界経済に大きな影響を与えました。日本では、外出自粛要請や緊急事態宣言が発表され、とくに飲食業界への打撃が問題となっています。特に、予約システムの大手「TableCheck」では、昨年5月と比較し、飲食店1店舗あたりの来客数が90%以上落ち込んだと発表されました。

(参考資料:データに見る新型コロナウイルスが飲食店に及ぼす影響と支援について Table Check

 

また、昨年の売上に対する回復率に関しても、日本フードサービス協会による外食産業市場調査(8月度)によれば、全飲食業界の回復率は84%となっているものの、居酒屋・パブ業態の回復率は、41%と苦しい状況が続いています。

(参考資料:外食産業市場動向調査 日本フードサービス協会

 

飲食店で取り組まれているコロナ対策

緊急事態宣言解除後も、客足が戻らない飲食業界では、新型コロナウイルス対策を行いながらの営業が続いています。こちらでは飲食店で取り組まれているコロナ対策について、解説していきます。

 

・飲食店のコロナ対策①:消毒

店舗の入口に置かれるようになったのが、アルコール消毒です。手についたウイルスは、目や口、鼻といった粘膜に触れることでウイルス感染しますから、消毒は重要といえるでしょう。アルコール濃度70~90%のエタノールを、手によく刷り込むことで、無毒化が行えます。

 

また「次亜塩素酸水」によるテーブルやドアノブの消毒も、コロナ対策に有効です。次亜塩素酸水をヒタヒタに濡らして使うことで、新型コロナウイルスを無毒化します。アルコールなどの消毒液よりも、強い殺菌効果を持っていることが特徴です。

 

・飲食店のコロナ対策②:検温

飲食店は、大人数が集まる場所であり、万が一クラスターが発生すれば、更に感染拡大に繋がるリスクがあります。新型コロナウイルスの感染源を絶つために、検温を行っている店舗は多いでしょう。新型コロナウイルスの感染を確認する基準として、37.5度以上の発熱が4日間続くと発表されていますから、37.5度以上のお客様は、入店を拒否する場合もあります。


 

・飲食店のコロナ対策③:席数を減らす

飲食店では、飛沫感染対策として、お客とお客の間を保つソーシャルディスタンスが取り組まれています。席数を減らしたり、席と席の間を開けたりなど、お客様同士の距離を保っている店舗は多いでしょう。またお客様同士の飛沫感染対策として、テーブルにアクリル板を設置している場合もあります。

 

・飲食店のコロナ対策④:スタッフにマスクをさせる

従業員の感染症対策として、マスクやフェイスガードをつけている店舗もあります。マスクなどをしていないと、お客様に飛沫を飛ばしてしまったり、お客様が持っているウイルスを吸引してしまったりするリスクにつながります。

また、マスクをしていたとしても気を付けたいのが、マスクを付けたり外したりする場合です。付け外しを頻繁に繰り返すと、マスクに付着したウイルスが、手に移り、目や鼻に入る可能性もあります。1度マスクを付けたら、外さないようにするか、新しいマスクに交換するようにしましょう。

 

・飲食店のコロナ対策⑤:テイクアウト&デリバリーへの参入

感染予防の観点から、店内飲食が減少している昨今、テイクアウトやデリバリーサービスを利用する飲食店が増加しています。株式会社プレシャスパートナーズによれば、5割以上の飲食店が、新型コロナウイルスの影響でテイクアウトを始めたと回答しており、今後もテイクアウトの売上が落ち込むことはないとしています。

「Uber Eats」・「出前館」・「menu」などのテイクアウトサービスも、重要が急激に伸びたことから、店内飲食とテイクアウトの2軸での集客対策が重要となっています。

 

飲食店で注目が集まる非接触オーダーとは

新型コロナウイルスの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つと発表されています。そのため消費者は、外出を自粛し「3密」を避ける動きが高まっています。飲食店では感染予防の対策をいくら取っていても、客足が戻らず、経営の苦しさを感じている店舗も多いでしょう。

この状況を打開するべく、注目されているのが「非接触型オーダー」です。非接触型オーダーを活用することで、お客様と従業員の接触を減らし、感染症対策に効果が見込まれます。

 

・非接触オーダーの取り組み

非接触オーダーとは、お客様と従業員の接触をしなくても注文できる仕組みのことです。ITの技術を活用することで、注文だけでなく、決済や配膳まで非接触を実現しています。

これまで必要だった従業員数を減らすことで、感染症対策や人件費を削減、利益率の向上に期待できるでしょう。

 

・モバイルオーダーの利用

大手飲食店を中心に導入が進むのが「モバイルオーダー」です。タブレットなどのデジタル端末から注文を行えるため、お客様と従業員の接触を0に出来ます。またこれまで必要だったホールスタッフを減らすことも可能となります。

また個人のスマートフォンを使ったQRスキャン型のオーダーも増えています。個人のスマホであれば、タブレットの消毒も必要ありません。また紙の印刷をする必要もないため、新メニューの登録も簡単に行え、コピー用紙やインクの代金もカットできるでしょう。

 

・キャッシュレス決済の導入

従来採用されていた「現金の手渡し」は、接触感染のリスクがあることから、非接触の決済に注目が集まっています。そのため飲食店では、クレジットカードやQRコードによる「キャッシュレス決済」対応の店舗が増加中です。

キャッシュレス決済は、決済時の情報がデータ保存されるので、売上管理やレジ締めが簡単です。またおつりの管理も必要ないため、会計スピードがアップするでしょう。

消費者の中には「キャッシュレス対応不可の店舗は使わない」という声もあり、飲食店の必要設備として、キャッシュレスが普及していく見込みです。

 

キャッシュレス決済の導入がお済でない飲食店様に関しては開店ポータルBizでも、ご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

 

・配膳ロボットの登場

注文と決済が非接触で完了する動きの中で、商品のお届けも非接触で行えるようになってきました。大手飲食店を中心に「配膳ロボット」の導入が進んで来ています。配膳ロボットは、主に店内飲食での利用を想定したロボットです。テーブルを選択すれば、障害物をよけながらお客様の元まで商品を届けてくれます。配膳ロボットの登場によって、ホールスタッフとお客様の接触を0に出来るでしょう。

 

・テイクアウト&デリバリー

消費者の外食する機会が減っている中で、お店の味を家で楽しめるテイクアウトの利用者が増加しています。そのため飲食店でも、コロナの影響によって下落した売上を補てんするべく、テイクアウトサービスを利用し始めた店舗も多いでしょう。

 

テイクアウトサービスは、消費者と店舗の従業員が接触することなく、注文・決済・受け渡しを可能としています。配達も非対面で、家の前に「置き配」してくれるので、感染リスクを限りなく0にすることができるでしょう。新型コロナウイルスがいつ落ち着くか見通しの立たない現在では、テイクアウトによる売り上げ確保が重要です。

 

飲食店における非接触オーダーのメリット

非接触オーダーのメリットは、新型コロナウイルスの感染症予防の効果だけではありません。コスト削減や業務効率化にも、効果が見込まれています。

 

・非接触オーダーのメリット:コスト削減

非接触オーダーを導入することで、これまで必要だったホールスタッフや、レジスタッフなどの人件費を削減することが可能になるでしょう。例えばモバイルオーダーと配膳ロボットを利用すれば、注文を聞きに行くことも、料理を届ける必要ありません。ホールスタッフを0にすることも可能となります。ホールスタッフを減らせば、人件費が減り、その分利益率が高めることもできるかもしれません。

またテイクアウトが増えれば、ホールの電気代や、トイレの水道代を削減することも見込めます。最近では、店内飲食を0にした「テイクアウト専門店」も増えてきています。店内飲食用のスペースが不要なため、毎月かかるテナント費を削減できるでしょう。

 

・非接触オーダーのメリット:業務効率化

これまで人がやることが当たり前だった業務を、IT技術を使って効率化できるようになりました。例えばキャッシュレス決済を導入すれば、お釣りのやり取りをする必要がなく、会計の手間を効率化できます。

日本は少子高齢化と、労働人口の減少が問題と指摘されています。非接触オーダーの導入によって業務効率化を進められれば、これらの課題の解決に一役買うことが出来るのではないでしょうか。

 

非接触オーダーでコロナを乗り切ろう(まとめ)

飲食業界において注目が集まっている非接触オーダーについて解説いたしました。

コロナ禍において新しい生活様式が推進される中、今後ますます非接触オーダーへの取り組みが重要になっていくことでしょう。更には、近年コロナ対策の観点だけでなく、国を挙げて企業や事業のデジタル化が推進されています。ITシステムを利用した業務効率化やコスト削減などを行うことも必須となってくるかもしれません。

 

もちろん導入時はコストがかかるシステムもあるかもしれませんが、今後必要になってくることを考えれば、早めに導入しておくことで将来的なコスト削減率も変わってくるはずです。

 

開店ポータルBizでは非接触オーダーへの取り組みをはじめ、コストカット術に関するご相談を無料で承っております。是非下記のお問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください。



 

開店ポータル編集部
2020/10/22