集客方法・HP制作

コストを抑えた飲食店の「インバウンド集客方法」とは?

開店ポータル編集部
2019/09/01
 いま日本では、海外から訪れる観光客を飲食店などへ集客する「インバウンド集客」が注目されています。日本政府観光局の調べによれば、2018年1月から8月までの訪日来客数は約2,100万人。中国や韓国などアジア圏から数多くの人が訪れていることが伺えます。

 また、2017年の1年間における訪日来客数が約2,800万人であったことや過去のデータから、訪日来客数は増加し続けていることがわかります。日本人客をターゲットとした店づくりだけではなく、外国人を店に呼び込む「インバウンド集客」が求められているのです。

外国人観光客に来店してもらうために

 店に数多くの外国人観光客を呼び込むためにはどうすればよいのでしょうか。ポイントはふたつあります。
 ひとつは、まず外国人観光客に店の存在を知ってもらうこと。ふたつめは、外国人観光客が求めるサービスを提供することです。

 それぞれにどのような方法があるのか、ご説明します。

1.外国人観光客に店の存在を知ってもらう

 外国人観光客に店の存在を知ってもらうためには、まず、日本を訪れる外国人が日本の情報を入手する手段を知る必要があります。もちろん、インターネットを利用した情報収集は万国共通です。ですが、日本人が情報収集に利用するサイトを海外の人が利用しているわけではありません。利用している情報収集のサイトは、国ごとに異なります。

 では、日本を訪れる外国人は、どこの国が多いのかみてみましょう。2018年1月から8月までの訪日来客数の1位は中国で約570万人です。そして2位が韓国で約520万人、3位が台湾で約330万人です。ここで着目しなければならないのが、中国と韓国を合わせると約1,090万人に及ぶ点です

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 これは、2017年の1年間における訪日来客数の約半数を占める結果となります。そのため、中国人や韓国人が日本を知るために利用しているサイトに店の情報を掲載することで、店の存在を多くの訪日観光客に知らせることができると言えるのです。中国人や韓国人が、日本の情報を知るために利用しているサイトとしては、「大衆点評」や「トリップアドバイザー」などがあります。

大衆点評とは?

 「大衆点評」は、主に中国人が飲食店を探すさいに利用しているサイトです。登録数は6億人。サービスの範囲は、中国国内はもちろん、日本や韓国など、1,000を超える国と地域に拡大しています。

 日本の「食べログ」のように、口コミの投稿や店舗評価ができるようになっています。大衆点評に登録し、口コミが掲載されると、中国国内で知名度が上がります。すると、日本に訪れる中国人の多くが、その飲食店を利用するようになります。

 実は「かに道楽」と「一蘭」はこの「大衆点評」に登録したことで中国国内において有名になり、インバウンド集客に成功していると言われています。

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トリップアドバイザーとは?

 「トリップアドバイザー」は、世界において49の国と地域でサイトを展開しています。世界各国の宿泊施設のほか、航空会社、観光名所、レストランなどが掲載されており、約6億件以上の口コミが寄せられています。

 ちなみに、2018年外国人に人気の日本のレストランの1位は「ヤキニクバル 韓の台所 カドチカ店」で口コミ数は913件です。2位は「鍋ぞう 新宿東口店」口コミ数591件、3位は「ハンバーグ&ステーキ専門店 听 梅小路店」で口コミ数は637件です。

 トリップアドバイザーのよさは、登録から掲載まで無料でできること。また、店が高く評価され、優良な口コミが増えるとサイトの上部に表示される特徴があります。

★「トリップアドバイザー」について詳しく知りたい方はこちら★
飲食店のインバウンド集客「トリップアドバイザー」に登録するべき理由

2.外国人観光客が求めるサービス

 外国人観光客に来店してもらうためには、外国人観光客が来店したくなる店づくりが必要です。観光庁の調査で、多くの外国人観光客が、飲食店で料理を注文するさいのコミュニケーション不足や、メニューが多言語に対応しておらず、よくわからないという悩みを抱えていることがわかっています。

 メニューは、英語だけでなく、中国語、韓国語に対応し、写真などもそえるとわかりやすいです。なかには、無料で多言語に対応したメニュー作成サービスをおこなっている自治体もあります。例えば、千葉県の千葉市や船橋市では、飲食店の多言語メニュー作成支援のほか、会話ツールなどを無料で提供しています。

 また、店内に無料Wi-Fiを設置しておくと、外国人観光客がその場で料理の写真をSNSにアップできるため、SNSマーケティング効果が期待できるでしょう。ほかにも、外国人観光客は、クレジットカードやQRコード(バーコード)で決済することが多いです。さまざまなキャッシュレス方法に対応できるよう、決済サービスを導入しておきましょう。

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訪日外国人観光客が日本の飲食店に求めていることとは?

まずは無料でインバウンド集客対策を

 インバウンド集客は、英語や韓国語、中国語が話せなくても可能です。もしまだインバウンド集客に関する対策を何もしていないのなら、まず「大衆点評」や「トリップアドバイザー」へ登録してみましょう。そして、訪れたお客さまが安心して食事を楽しめるように、多言語に対応したメニュー表の作成やカード決済端末の見直し、無料Wi-Fiを設置するなどのサービスを整えることも大切です。

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開店ポータル編集部
2019/09/01