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飲食店経営 決済方法の種類・キャッシュレス決済を充実させるメリットについて考えよう

開店ポータル編集部
2020/03/19
 飲食店は現金商売といわれ、支払いは現金のみというのが一般的でした。しかし現代では、クレジットカードや電子マネー、QRコードと、お店・お客さま双方の利便性を考えたさまざまな決済方法が登場しています。

 政府は「2025年までにキャッシュレス比率を40%にする」という目標を掲げ、飲食店や小売店のキャッシュレス化を推進しています。
 本記事で、飲食店が導入できる決済方法にはどんなものがあるのか、そして、決済方法を充実させるとどんなメリットがあるのか、考えていきましょう。

決済方法の種類


①現金

 紙幣や硬貨のやりとりによって、お客さまから直接代金をいただく方法です。目に見えるかたちでの支払いであるため、お店にとっては安心です。しかし、お釣りを用意するための両替の手間がかかる、売上金の管理に困るといったデメリットもあります。
 

②クレジットカード

 クレジットカードに登録した銀行口座から、後日代金が引き落とされる「後払い」の決済方法です。
 「決済端末の導入にお金がかかる」「決済手数料が高い」「すぐに入金されない」といった不安から、クレジットカード決済の導入に踏み切れないお店もあるでしょう。
 しかし「キャッシュレス・消費者還元事業」がスタートした現在では、政府の補助金により、実質無料でカード決済端末を導入できます。また、『Square(スクエア)』という決済代行会社では手数料が3.25%と安いうえ、条件を満たせば最速で即日入金が可能です。


③デビットカード

 デビットカードはクレジットカードと混同されやすいですが、決済をするとその場で口座から代金が引き落とされる「即時払い」の決済方法です。
 海外では利用率が高いものの、日本ではクレジットカードほど普及していません。しかし「クレジットカード=借金」という感覚があるためか、クレジットカードではなくデビットカードを日常使いしている人も多いです。

 代表的なデビットカードは、『J-Debit』。手持ちの各金融機関のキャッシュカードをそのままデビットカードにできるサービスで、申し込みや年会費の支払いなどは不要です。
 

④電子マネー

 電子マネーには、『Suica』や『PASMO』といった交通系電子マネーや、『nanaco』や『WAON』、『楽天Edy』といった一般的な電子マネーがあります。

 電子マネーは、Suicaやnanacoのカード(または、各電子マネーの専用アプリ)に現金やクレジットカードでチャージ(入金)し、その範囲内で支払いをする「前払い型」の決済方法です。
 手持ちのiPhoneにSuicaやクレジットカードを登録し、専用端末にかざして支払う『Apple Pay』も、電子マネーに類似したサービスです。


⑤QRコード決済

 QRコード決済は、現在もっとも推進されている決済方法です。『LINE Pay』『PayPay』などさまざまなQRコード決済サービスが生まれ、各社がしのぎを削っています。
 QRコード決済には、現金を電子マネー化してアプリにチャージしておく「前払い型」の方法と、アプリに登録したクレジットカードから後日引き落とされる「後払い型」の方法があります。

 最大の強みは、その手軽さ。お客さまにアプリで専用QRコードを読み取ってもらうか、お客さまが提示したQRコードやバーコードをお店側で読み取るだけで、会計は終了です。

★PayPayに関する記事はこちら★
加盟店・加盟希望店向け「PayPay」ガイド!導入費用・申し込みについてまとめてみた!

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決済方法を充実させる5つのメリット

 現金以外の決済方法(クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済など)は、総じて「キャッシュレス決済」と呼ばれます。
 キャッシュレス決済サービスの導入によってさまざまな支払い方法が選べるようになることで、お店にはどのようなメリットがうまれるのでしょうか。

①キャッシュレス払いを希望する層にアピールできる


 現金以外の支払い方法を充実させることで、クレジットカードや電子マネー、スマートフォンなどで素早く会計を済ませたいお客さまにアピールできます。
 飲み会やパーティーなどのシーンでは、会計金額が大きくなり、大人数で割り勘するのがかなり面倒。そんなとき、幹事がクレジットカードやQRコードでスマートに支払いを済ませれば、もたつきません。QRコード決済アプリには割り勘機能や送金機能がついているため、メンバーから後日会費を徴収するのも簡単です。
 「キャッシュレス決済可」は、いまやお客さまにとって、お店選びの重要なポイントになっています。

②売上金の管理に気を遣わない


 現金払いのみのお店は、売上金の管理に非常に気を遣います。一日の終わりに帳簿上の金額とレジの金額が合わないと、「誰がレジを打ち間違えたの?」と犯人捜しがはじまり、スタッフ同士がギスギスした雰囲気に…なんてことも。

 キャッシュレス決済の導入は、その悩みを解決してくれます。クレジットカード決済やQRコード決済での売上はお店の口座に自動入金されるため、店頭に現金を保管する必要がありません。「会計ミスでレジが合わない」というトラブルも、盗難のリスクもなくなります。

③会計業務の効率化につながる


 現金払いの場合、直接的なお金のやりとりが生じます。会計ミスがないよう、お札の種類を確認したり、お釣りを数えたり…と気を遣いますが、忙しいとミスが発生しがちです。

 クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などの場合、カードをスキャンするだけ、QRコードを読み取ってもらうだけで簡単に会計が終わります。会計時間が短いのでお客さまを待たせませんし、レジ業務に割く時間が減るので人件費のカットにもなります。一日の売上金を、毎日(毎週)銀行に持っていく手間がなくなるのもうれしいですね。

④インバウンド集客に有利になる


 海外では、日本よりキャッシュレス決済が普及しています。特に、韓国や中国でのキャッシュレス決済比率はそれぞれ96.4%、60.0%と、日本の19.8%という数字をはるかに上回ります。

 日本政府観光局がおこなった2018年の調査によると、日本に訪れた外国人の約半数は中国・韓国からの観光客でした。飲食店はキャッシュレス決済を導入することで、インバウンド集客に有利になるといえるでしょう。日本人よりも日常的にクレジットカードやデビットカードを使う、訪日外国人に向けたサービスを提供できるからです。

⑤お釣りを用意する必要がない


 お店が混んでくると、忙しくてなかなか銀行に両替に行けません。小銭が不足し、お客さまに渡すおつりが足りない…そんなトラブルは避けたいもの。両替後の硬貨の枚数に応じて取られる手数料も、頭の痛い出費です。

 現金以外の決済方法を充実させれば、おつりが必要ないので小銭が減らなくなり、銀行にに走る手間やムダな手数料をカットできるでしょう。
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まずはQRコード決済の導入がおすすめ


 決済方法を増やすメリットはたくさんありますが、クレジットカードも電子マネーも一度に導入するとなると、手間やコストがかかってしまいます。
 キャッシュレス決済を導入するなら、QRコード決済からはじめるのがおすすめです。その理由を以下に挙げました。

初期費用がかからない

 決済用のスマートフォンやタブレットがすでにお店にある場合、初期費用は基本的にかかりません。『Origami Pay』『楽天ペイ』など各社から送られてくるQRコードを設置し、手持ちの端末に専用アプリをダウンロードするだけでOKです。
 決済端末を購入する場合も、数千~10,000円程度で済むため、大きな出費にはなりません。『Square』、『Airペイ』などでは、決済端末が無料となっています。

手数料が安い

 どのお店も、原価率などを考慮してメニューの価格を決めているでしょう。会計のたびに高い決済手数料を取られていては、その意味がなくなってしまいます。
 しかしQRコード決済の手数料は、ほとんどが3.24%程度と低く抑えられています。また、キャッシュレス・消費者還元事業がおこなわれる2020年6月末までは、国が決済手数料の1/3を負担してくれます。

入金サイクルが短い

 キャッシュレス決済の導入で気がかりなのは、入金がいつなのかということ。手元に現金がないと、各種業者への代金やスタッフの給与を支払うことができません。
 『Square』『楽天ペイ』といったQRコード決済サービスは、翌日入金に対応しています。各種支払いのために手元にお金を準備する必要があるため、資金繰りのズレがなくなるのはありがたいですね。

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 クレジットカードやデビットカード、電子マネーなどの普及で支払いニーズが多様化し、現金以外の決済方法が選べる飲食店が増えました。「導入費用や手数料が高い」というイメージから、キャッシュレス決済の導入に踏み切れていないお店も多いでしょう。いまは、国全体でキャッシュレス化が推進されており、クレジットカード決済やQRコード決済を導入するお店に補助金を支給する制度もあります。政府のサポートを活用しながら支払い方法を充実させ、お客さま満足度を高めていきましょう。

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開店ポータル編集部
2020/03/19