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飲食店経営|パート・アルバイト面接時の採用のコツ・見極め方とは?

開店ポータル編集部
2020/08/17
 飲食店にとって、人材の確保は重要事項であり、大きな課題でもあります。昨今の人材不足は、一向に改善の兆しはありません。自店で働いてもらうパート・アルバイトの方には、長く戦力として活躍してもらいたいものです。では、採用に際して気を付けるポイントにはどんなものがあるでしょう。どのような人材を採用すればいいのか、応募書類や面接でのチェックポイントをご紹介します。

飲食店採用|応募書類(履歴書など)で見るべきポイント

 人材の募集を行う際、必ず応募書類や履歴書は持参してもらうようにしましょう。書類の書き方ひとつをとっても、採用のポイントがあります。

■見た目の印象

 まずは書類全体の見た目から判断しましょう。美文字とまでいかなくとも、癖字であっても丁寧に心を込めて書かれているかを冷静に見極めましょう。修正ペンや修正テープで直されていないか、二度書きしていないかなどの点で、応募者の性格や本気度が見えてきます。
 また、顔写真はビジネス用に撮影されたものか、きちんと枠内からはみ出さずに貼り付けられているかなど、仕事の丁寧さに通じる部分をチェックしましょう。

■学歴・職歴

 経験してきた仕事内容を見ましょう。これまでの経験で自店に有益な経験を持っているか、新卒や学生の場合はどんな勉強をしてきたのかが大切です。転職回数が多い場合、採用してもすぐに辞めてしまう可能性があります。どんな理由で転職してきたのか面接で確認しましょう。また無職期間が長い場合も、その期間どう過ごしてきたのか確認しておく必要があります。

■志望動機

 自己アピール欄は、どの企業にも使いまわせそうなテンプレート文でないかどうかはチェックすべき項目です。自店のために心を込めて書いているか、よく見極めましょう。当り障りのない文章、熱意の感じられない文章の場合は、面接で本気度を確認する必要があります。

飲食店採用|面接で見るべきポイント

 どのような仕事でもコミュニケーション能力は重要になってきます。特に飲食店は、お客様とのコミュニケーションはもちろん、スタッフ同士のコミュニケーションも求められます。会話がスムーズにできるか、こちらが求めている質問に対してきちんと答えられているかなど、コミュニケーション能力を発揮する場として、面接での対応を見ていきましょう。

■第一印象
 第一印象は、お客様と接することが多い飲食店にとっては、とても重要なチェックポイントです。店舗スタッフは、清潔感、明るいイメージ、TPOに応じた身なりができているかが最低条件です。初対面の人に対しての印象は、態度や振る舞い、服装などの見た目の印象が半分以上と言われています。スタッフへの第一印象は、そのままお店のイメージに繋がります。面接時の第一印象で、自店のカラーに合うか合わないかをしっかりと見極めましょう。

■所作・動作・笑顔・言動

 歩き方、椅子の座り方、身振り手振りなどを見ることで、キビキビしているかやる気があるかを判断できます。店舗スタッフは肉体労働でもあるので、動作が緩慢でだらしがないようだと、仕事についていくのは厳しいでしょう。挨拶や返事に明るい印象があるか、声のトーンや大きさにも注目しましょう。言葉遣いが乱暴、または敬語が適切に使えていない場合は、お客様とのトラブルの元になりかねません。慎重に見極める必要が必要あります。

■ルールを守れるか
 働くうえで、さまざまな基本的ルールを守れるかどうかも重要なポイントです。面接時間に遅れてくるなど、時間を守れない人は、採用後の勤務態度にも不安を感じるものです。遅刻や無断欠勤、せっかく採用したのにすぐ辞めてしまうなどの可能性が高い人材と言えるでしょう。これまでのアルバイト経験や社会人経験など、どのような働き方をしてきて、どうして辞めたのかなど細かく聞くようにしましょう。

■長期で働いてくれる人材か

 人材確保が難しい昨今、採用したスタッフには長期で働いてもらうことが、お店にとっては大きなメリットとなります。パート・アルバイトであっても、飲食店の仕事は多岐に渡り、覚えることもたくさんあります。入ってきたばかりの新人が半人前なのは当たり前。膨大なメニューを扱うお店では、各料理を覚えるだけでも時間がかかるものです。オーダーの取り方や配膳、飲み物の提供の仕方などお店によって違うので、最初の数ヶ月はさまざまなことを覚えてもらう教育の期間です。戦力が増えれば、周りのスタッフへの業務負担も軽減でき、働きやすい環境が生まれます。採用の際には、長期で働いてくれる人材が望ましいでしょう。

■最初の段階で伝えるべきこと

 面接の結果に関わらず、採用後の時給や条件、働くうえでお店として守って欲しいことは最初の時点で伝えるようにしましょう。採用後に「聞いていない。」との理由から、お店を辞めるなどのトラブルを防ぐためです。採用後は、教育や訓練など一人前に育てるための投資をすることになります。最初の段階でそれに見合った人材かどうかを見極めることが大切です。

 第一印象だけではなく、総合的に働いてもらって大丈夫かどうかを判断しましょう。給与面やシフトの要望、服装、髪、メイクなどに不都合はないか、応募者の話もよく聞いたうえで、自店のカラーに合うかどうか、よく考えましょう。

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飲食店採用|不採用の場合の対応方法


 残念ながら自店のカラーに合わない場合や、条件が合わないなどの理由で不採用を通告しなければならない場合もあります。その際には決してぞんざいに扱ってはいけません。

 自店で働きたいと応募をしてきてくれたわけですから、最大限の礼儀を尽くしてお断りの連絡をしましょう。それがきっかけとなり、お客様として通ってくれる場合もあります。SNSが盛んな現在、お店のイメージや印象は容易に拡散され、それによってお店の人気は左右されるもの。口コミであっても同様です。お互い気持ちよく面接を終えましょう。

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飲食店採用|お店の色に合った人材を


 店舗スタッフは、お店の顔になります。「人手が足りなくて、応募してくれるだけでありがたい」という場合でも、人をよく見てから採用することが重要です。飲食業は決して楽な仕事ではありません。それはパートやアルバイトの方も同じです。他のスタッフとの相性やターゲット層のお客様との相性なども見極め、自店に合った人材を採用していきましょう。

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開店ポータル編集部
2020/08/17