経営支援

唐揚げ専門店が急増中!人気の理由を徹底解説

開店ポータル編集部
2021/06/02

唐揚げ専門店が人気を集めており、唐揚げブームと言っても良いほど各地で専門店が急増しています。

 

経営者や飲食店開業検討中の方のなかには「唐揚げ専門店」に注目されている方も多いのではないでしょうか。
 

今回は、唐揚げ専門店が人気の理由や人気店の特徴をご紹介いたします。これから開業をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

 

唐揚げ専門店が急増中!

唐揚げマーケットは前年比23.1%増

 

コロナ禍で、飲食業界全体が大きなダメージを受けている中で、着実に市場拡大しているのがテイクアウトやデリバリーです。

 

マーケット調査会社の富士経済が昨年2020年に発表した外食産業国内市場調査によると、「唐揚げ」をメインとしたマーケットは、前年比で23.1%増というデータが発表されています。

 

これは、同調査の対象となったハンバーガーや宅配ピザなどを凌ぐ数字となっており、売り上げ低迷が続くコロナ禍にあって、際立って好調だと言えるでしょう。


 

 

2019年

2020年見込

2019年比

ハンバーガー

7,060億円

7,302億円

103.4%

宅配ピザ

1,421億円 

1,492億円 

105.0%

回転ずし

6,700億円

6,790億円

101.3%

唐揚げ

853億円

1,050億円

123.1%

 

【参考 株式会社 富士経済 業態の外食産業国内市場を調査

https://www.fuji-keizai.co.jp/file.html?dir=press&file=20062.pdf&nocache

 

チェーン店やフランチャイズ店の増加

 

唐揚げ専門店は昭和30年から「唐揚げの聖地」と呼ばれてきた大分県から、有名店が誕生しています。

 

その唐揚げ専門店のノウハウを生かし、大手外食チェーン店もメニューの参戦に乗り出し、全国的に拡大を続けています。

 

テイクアウトに注力しているのが、フランチャイズの唐揚げ専門店です。

低コスト、フランチャイズ本部によるノウハウ支援が拡大の後押しとなっています。

 

唐揚げ専門店が人気の理由

 

唐揚げは優秀メニュー

「唐揚げ」はお弁当の定番おかずになっているほど、幅広い世代に人気のメニューです。
 

単体でもおかずになり、おつまみや脇役的な位置づけとしても存在感を出します。
 

ご馳走とは言えませんが、よく食べられるメニューであり、嫌いな人が少ないのも特徴です。

 

低価格設定が可能

唐揚げでよく使用される若鶏(ブロイラー)は比較的安い食材として流通しています。
 

柔らかくて唐揚げのようなしっかり味をつけられるメニューには向いているのです。
 

輸入ブロイラーを使用することで低価格設定を実現できることが魅力です。

 

原価率の低さ

飲食店の重要な指標に「FLRコスト」があります。
 

  • F food(材料費)
  • L labor(人件費)
  • R rent(家賃)


食材料費を抑えることができる鶏肉は魅力的な食材といえます。
 

 

初期投資の安さ

唐揚げはフライヤーがあればつくることができます。

また物件も、10坪もあれば店舗運営が可能なので家賃を安く抑えることができます。


 

運営しやすい

メニュー作りに関してノウハウをあまり必要としません。

そのため、新規開店からのオペレーションを軌道にのせるのも短期間で可能となります。
 

仕込みから提供までを専門性のいらないパートやアルバイトで運営しやすいのです。

 

食の外部化

唐揚げは人気がある一方で、揚げ物の煩わしさから、嫌煙されがちなメニューでもあります。
 

高齢者にとって揚げ物による火災のリスク、女性の社会進出の影響も食の外部化も進んいます。
 

こうした背景も、手軽に購入できる唐揚げ専門店が注目される理由となっているでしょう。
 

 

味付けのバリエーションが可能

唐揚げは香辛料を含めた味付けのバリエーションが豊富です。
 

これをお店のカラーとして打ち出すこともできるでしょう。
 

味付けのバリエーションを増やしやすいため、集客や差別化に繋げやすい商品なのです。。

 

成功している唐揚げ専門店の特徴

人気となっている唐揚げ専門店の特徴をまとめてみました。

 

  • 味が良い
  • 味のバリエーションなどに特化している
  • 経費を抑えた経営をしている
  • 駐車場も含め良い立地を確保している
  • イメージ戦略で売っている
  • 客単価を上げる工夫をしている
  • 並ばなくてもいいテイクアウト方式がある
  • LINEや公式HPなどでブログの更新をしている
  • Twitterを運用している
  • 唐揚げの生産量に比例して顧客の回転率がいい
  • 食べログの情報に掲載している
  • 地域の雑誌に載せている
  • フランチャイズ店も多い
  • 狭小物件の特性を生かせている

 

唐揚げの専門店は個人経営の専門店ばかりではなく、大手飲食チェーンも続々と参入しています。

 

成功している店舗の特徴をよく分析して取り入れるようにしましょう。
 

唐揚げ専門店開業に必要な許可や届出

食品衛生責任者

飲食メニューを販売するには、店舗に1人配置が必須の資格です。

申し込みが多ければ、締め切りが早くなる可能性もあるため、注意が必要です。

 

取得方法:都道府県開催の講習会を受講

申請場所:保健所で申請

申請のタイミング:店舗が完成する10日程度前までに手続きを行う
 

飲食店営業許可

店内で飲食もするケースでは、保健所からの承認を得る必要があります。

申請費用は、16,000~19,000円程度かかります。

 

必要準備書類

  • 飲食店営業許可申請書
  • 店や厨房の間取り図
  • 資格証明書 など
  

防火管理者の選任

建物内で火を扱い、収容人員が30名以上のケースでは選任が必要です。

防火管理では、火災発生を防止し、火災発生時でも被害を最小限にする対策を実行します。

 

防火対象物使用開始届出書

建物の一部をテナント使用するケースでは、消防署に防火対象物使用開始届出が必要となります。

誰が物件を使い、何の機器を使用するのかなどの旨を知らせます。
 

移動販売車許可

保健所の許可:給排水タンクの容量など、移動販売車に営業許可が必要
 

道路使用許可:道路上で販売する場合は、警察署から道路使用許可を得る必要もある
 

深夜酒類提供飲食店営業開始届出書

店内飲食で深夜0時以降もお酒を提供する場合には、警察への届出が必要でとなります。

 

唐揚げ専門店のフランチャイズ化

 

フランチャイズ

個人店

メリット

・未経験でも成功しやすい

・ブランド力を武器に集客見込める

・広告宣伝の費用を節約可能

・商売のみに集中できる

・店舗の収益は全て自社収益

・自由な経営ができる

デメリット

・ロイヤリティの支払い義務

・マニュアルに従い運営

・契約期間中は自由がきかない

・契約終了後、同業種での出店が禁止の場合もある

・資金調達力がなければ将来的に多店舗展開は困難

開業資金

約300~500万円

約700~1200万円

補助金や助成金の活用も!

唐揚げ専門店の開業を検討中の方は、補助金の活用もをおすすめします。
 

「小規模事業者持続化補助金」など、開業に活用できる補助金もあります。まずは情報収集からはじめましょう。

 

【2021年最新版】飲食店向け開業時に使える助成金・補助金!申請すべきなのはどれ?


 

開店ポータルBizでは
 

  • 補助金の申請支援
  • 売り上げ施策のご提案
  • 新規納入ルート開発に役立つITシステムの導入


のサポートをしております。

 

是非、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。

開店ポータル編集部
2021/06/02