経営支援

無断キャンセルの防止策と損害を最小限に抑える方法を知ろう

開店ポータル編集部
2019/12/17
 社会問題となった飲食店の無断キャンセル問題。予約日時になってもお客さまがあらわれず、電話をかけても無反応…。そんな事態に困り果てたことはありませんか?

 食材が無駄になる、新規のお客さまを案内できないなど、無断キャンセルによるお店の損失ははかり知れません。本記事では、無断キャンセルを防ぐための方法と、万が一無断キャンセルをされたときの損害を小さくする方法をまとめました。

 あわせて、大手の飲食店が導入している予約台帳システム「TableSolution(テーブルソリューション)」を徹底解剖。「こんなシステムが欲しかった!」を叶える夢のシステムです。

なぜ無断キャンセルは起きるのか

 経済産業省のレポート(2018年11月発表)によると、無断キャンセルによる飲食店の年間損害額は、2,000億円にのぼるとされています。2019年秋には、居酒屋に偽名でウソの団体予約を入れ、無断キャンセルをしてお店に損害を与えた男が逮捕されました。

 このような悪意あるケースではないにしても、軽い気持ちで無断キャンセルをする人があとを絶ちません。無断キャンセルの背景には、どのような理由があるのでしょうか。

①簡単に予約ができるグルメサイトの普及

 株式会社テーブルチェックが20~60代の男女を対象におこなった、「無断キャンセルに関する意識調査」があります。これによると、無断キャンセル時に利用された予約手段は、半数以上がグルメサイト(50.8%)です。
 高級店や人気店でも、画面をタップするだけで簡単に予約ができる時代。お店探しから予約までスマートフォンひとつで完結できることが、安易な無断キャンセルを増やしていると考えられます。

②宴会幹事による「とりあえず予約」

 テーブルチェックの調査では、無断キャンセルをした理由も調べられています。資料によると、無断キャンセルの理由のトップ2は「とりあえず場所を確保するために予約」(34.1%)、「人気店なのでとりあえず予約」(32.5%)。いわゆる「とりあえず予約」が、無断キャンセルのおもな原因となっています。
 この傾向は、とくに宴会の幹事に見られます。人気店を何軒か予約しておき、日時が近づいてきたら参加メンバーに希望のお店を選んでもらう。そして、選んだお店以外の店舗にキャンセルの連絡をし忘れる、というパターンです。

③「予約=契約行為」という意識の欠如

 飲食店に予約を入れ、お店がそれを受けた時点で、予約者とお店の間には「契約」が生じます。無断キャンセルは、その契約を一方的に破棄し、お店に損害を与える行為。当然、予約者には損害賠償の義務が生じますが、そのように認識している人はほぼいません。
 「予約=契約行為」。これを一人ひとりが意識しないことが、無断キャンセルの原因になっていると考えられます。

無断キャンセルの損害を最小限に抑える方法

 無断キャンセルをされると、入るはずの売上が丸々無くなるばかりか、仕込みにかけた時間も食材もすべて無駄になります。お店の経営状況によっては、死活問題です。

 無断キャンセルはお店との契約を一方的に破棄する行為ですが、訴訟を起こすオーナーはほとんどいません。裁判にはお金も時間もかかるうえ、お店の印象が悪くなりかねないからです。

 無断キャンセルをされた場合には、慌てず、損害を最小限に抑えるための行動をとりましょう。たとえば、次のような対処法があります。

①SNSで空席案内をする

 キャンセルされた予約が大人数であるほど、空席が多く出て売上のロスになってしまいます。お店のSNSがあるなら、「今夜、空きあります!」と情報をシェアして空席を埋めましょう。来店を考えていたけれど、予約が入っているから…とあきらめていたお客さまが来てくれるかもしれません。

②余った食材でつくれるメニューを考えておく

 コース予約の場合、キャンセルによって大量の食材が余ってしまうことも。鮮度が命の野菜やお肉、魚などは、その日のうちに調理して新規のお客さまや常連さんにふるまいましょう。

 慌てないためには、キャンセルが発生した場合を想定し、その食材で作れるメニューをいくつか考えておくことが重要です。お客さまに積極的に声をかける、SNSで拡散するなどして注文をうながし、食材を使いきれるようにしましょう。

③無断キャンセルの全額保証サービスを利用する

 毎月10,000円未満の保証金を支払うことで、無断キャンセルが発生したときのコース料金などを全額保証してくれるサービスがあります。
 それが、ガルディア株式会社のNo Show保証サービス。飲食店のほかにも、美容室や宿泊施設にも導入されており、キャンセル料請求のサポートもしてくれます。10名以上の大人数のキャンセルを保証するパッケージもあるため、飲食店には特におすすめの無断キャンセル対策サービスです。

④弁護士にキャンセル料回収を依頼する

 無断キャンセルをした予約者に対し、弁護士がお店の代理人としてキャンセル料を請求するノーキャンドットコム。東京弁護士会の北周士弁護士が立ち上げたサービスです。

 使い方は簡単です。まずは、会員登録(無料)を済ませましょう。無断キャンセルが発生したら、キャンセルが起きた日時や予約人数、予約者の氏名や電話番号、損害額などを申し込みフォームから入力します。すると、弁護士が無断キャンセルをした人にショートメールで連絡をし、損害額の支払いを督促します。
 申込金や着手金はかからず、損害額を回収できたさいに、回収金額の30%の手数料を支払うシステムです。キャンセル人数1名分から、数百円単位の損害額からでもサービスを利用できるのがありがたいところです。 

無断キャンセルを未然に防ぐTableSolution


公式HP:https://www.tablesolution.com/jp

 「TableSolution(テーブルソリューション)」は、株式会社TableCeckの予約台帳システム。世界的に有名な一流ホテルや、星付きレストランも利用しています。

 複数のグルメサイトや自社HPなどさまざまな媒体からの予約を一元管理してくれます。飲食店にうれしいのは、電話の受付を自動音声ガイダンスがおこなってくれるということ。18ヶ国語に対応しているので、インバウンド対策にもなります。
 またドタキャン対策も万全で、自動でキャンセル料を徴収してくれるのもうれしいポイントです。

TableSolutionの充実した機能


 「TableSolution」の機能を見ていきましょう。

ネット予約「TableCeck」

 自社のネット予約ページを用意し、複数の媒体から入る予約を受付・管理します。予約がいっぱいで受付できない場合には、予約可能な代替時間や系列店を提案し、予約の取りこぼしを削減。「TableCeck」への誘導により、グルメサイトの手数料を下げることができます。

みせばん(電話自動応答)

 24時間365日、自動応答で予約を受け付けてくれるサービスです。繁忙時間帯や営業時間外の予約でスタッフが電話をとれなくても大丈夫。オンライン予約をしたいお客さまへはSMSでURLを送信、そのまま電話で予約を完了したいお客さまには、音声ガイダンスでダイヤルを押していただき、予約時間を設定してもらうことができます。これまでは取りこぼしていた予約を獲得できるうれしいサービスです。

キャンセルプロテクション

 電話、またはWEBからの予約時にクレジットカード情報を入力してもらうことにより、ドタキャンが発生した場合でも、確実にキャンセル料を請求することができます。
 お客さまには、予約時に決済まで済ませる「事前決済型」と、カード情報のみ入力する「与信型」を選んでもらえます。

スマートチェックアウト

 予約段階でカード情報を入力してもらうことにより、支払い時にカードを用意する手間やサインをもらう手間をカットできます。

CTI連携(オプション)

 お客さまの電話番号から顧客情報を自動検索。入電と同時に顧客情報をTableSolution上に表示します。登録情報に該当がない場合は、新規としてデータを入力します。

POSシステム連携(オプション)

 POSシステムと連携して、顧客情報を蓄積・参照できます。

グルメサイト連携(オプション)

 20サイト以上の大手グルメサイトと連携し、一元管理できます。

特長


 主な機能は既出のとおり。さらにTableSolutionには、以下の特長があります。

対応デバイスを選ばない

 導入に大掛かりな専用デバイスは必要ありません。PCはWin/Macともに対応、iPadはもちろん、iPhone、Androidなどのスマートフォンからも管理することができます。

18ヶ国語対応でインバウンドもOK

 世界中で利用されている「TableSolution」はワンタッチで言語を切り替えることができます。

SNS認証

 お客さまが予約時にSNSと連携することにより、顧客情報が自動で作成されます。

気になる利用料金は?


 利用料金はお店の規模によって変わります。
 また、「みせばん」などの自動応答やSMSには、別途電話料金がかかります。

【利用料金】

【基本機能料金】

【オプション機能料金】

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 予約の取りこぼし、電話応答、ドタキャンなど、さまざまな問題を解決する画期的な予約台帳システム「TableSolution」。星付きレストランも導入している確かな実績のあるサービスです。料金やサービスについて詳しく知りたい方は、お気軽に開店ポータルBizまでお問い合わせください。

ドタキャンに悩んだら開店ポータルBizに無料相談!

 無断キャンセルがこれまで大々的に取り上げられてこなかったのは、オーナーが「キャンセルされたのは、料理の味が劣っているから」と恥じて、表に出さない風潮にあったことが理由のひとつ。しかし、SNSで無断キャンセルの実状が拡散されるにつれ、「無断キャンセルは迷惑行為」という意識が一般に広まり、多くのお店が声を上げるようになりました。

 無断キャンセルはいまや社会問題。TableSolutionの導入を検討するなどして防止策を打ったり、損害を少なくするための行動を学んでいくことが大切です。
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開店ポータル編集部
2019/12/17