調理機器・器具

リース・割賦・レンタルそれぞれの違いは?飲食店開業の豆知識

開店ポータル編集部
2018/06/05
 店舗を経営するのに欠かせないさまざまな設備。特に飲食店は、厨房用の特別な設備や道具も必要となります。それらを一からすべて購入するとなると、費用がかさみ大きな負担となってしまうことも。そうした事態をさけるため、ほとんどの店舗でリース割賦レンタルを使い分けて設備を揃えています。この3つは、それぞれに特徴があり仕組みも異なります。
 本記事では、リース、割賦、レンタルそれぞれの特徴や違いについて説明していきます。

リース・割賦・レンタル それぞれの特徴を知ろう!



リース
 リースとは、導入したい設備をリース会社に代理購入してもらい、月々リース料を支払いながら借りる取引を指します。比較的長期で借りる場合に利用されることが多く、契約内容によっては、満額支払った後にリース品の所有権がリース会社から店舗に変わることもあります。リースは、オペレーティングリースファイナンスリースの2種類にわけられます。
 オペレーティングリースは、リース品の所有権がリース会社にあるため、契約満了時にリース品を返却しなければなりません。もしその後も使用したい場合には再リースをする必要があります。また、リースの保守やメンテナンスにかかる費用はリース会社が負担します。
 ファイナンスリースは、リース期間の途中で契約を解除することができず、また、故障費用などは、店舗側の負担となります。さらに、契約満了後に所有権が店舗側になる所有権移転ファイナンスリースとリース会社のままの所有権移転外ファイナンスリースの2種類にわけられます。

割賦
 割賦とは、2カ月以上の期間にわたり、3回以上に分けて代金を支払う契約です。一般的には“分割払い”と言われる方法で、クレジットカードでの分割払いやリボルビング払いを含みます。主に一括での購入が難しい高額な買い物の時に利用されることが多いです。“借りる”ではなく“買う”にあたるので、契約途中での解約はできませんが、終了後の所有権は店舗にあります。

レンタル
 レンタルとは、レンタル会社が用意している中から、必要なものや期間を自由に選んで借りるものです。ただ借りているだけなので、レンタル品の所有権はレンタル会社になります。購入やリースに比べて割高になる場合がありますが、短期間での利用に適しています。
 

それぞれの異なる点はどこにある?

 割賦やレンタルは日常生活でも利用する機会があるものなので、イメージがしやすいのではないでしょうか。リースは契約内容によって大きく変わってしまうので、契約時に内容をしっかりとチェックする必要があります。それでは次に、3つの異なる点を確認していきましょう。

【設備の選択】
リース:欲しいものを選んで契約をする
割賦:欲しいものを選んで契約をする
レンタル:レンタル会社が所有しているものの中から選んで契約をする

【契約期間】
リース:通常3~10年ほど
割賦:通常5年以内ほど
レンタル:短期間から可能

【所有権】
リース:リース会社(契約内容によっては所有権を移転できる場合もある)
割賦:店舗(購入者)
レンタル:レンタル会社

【中途解約】
リース:原則できない
割賦:原則できない
レンタル:できる(各レンタル会社の規定による)

【会計処理】
リース:原則リース料全額を損金処理
割賦:減価償却で処理
レンタル:レンタル料全額を損金処理

【期間満了後の流れ】
リース:所有権を移転、またはリース会社に返却、または再リース契約で延長利用
割賦:購入者の資産となる
レンタル:レンタル会社に返却、またはレンタルの延長をする

 それぞれに少しずつ異なる点があります。必要な設備や道具へのこだわりはどれほどか。使用期間は短期なのか長期なのか。店舗の所有物にしたいものかどうかなどを踏まえたうえで選びましょう。

会計上の取扱いに気を付けて!

 上記にもあるように、リース、割賦、レンタルのどれを利用するかによって会計処理の方法が異なります。もし経費とみなされるなら、そのまま計上すれば問題ありませんが、資産であれば、定められた償却期間に従って数年に渡り経費を計上する必要があります。資産のなかでも償却資産に該当する場合は、あわせて固定資産税がかかることもあります。償却資産税の対象例としては、車両や機械装置、事務机、看板、パソコンなどが挙げられ、固定資産税の対象例には、土地や建物、償却資産が該当します。
 全く同じ設備や道具を用意する場合でも、利用するもので計上の方法が変わるので注意が必要です。

それぞれの特徴やメリットを理解して、正しい選択を

 リース、割賦、レンタルにはそれぞれ特徴やメリットがあるため、一概に”この方法が一番良い”とは言えません。営業を続けていれば、利用期間や所有権の希望などの希望がどんどん変わっていくこともあるでしょう。もしものことを想定したうえで、それぞれに適したものを選択する必要があります。考えなしに選択をしてしまうと、資金繰りが困難となり、時には経営を圧迫してしまうことも。それぞれの特徴をしっかりと理解し、順調な店舗経営を目指しましょう。

 
開店ポータル編集部
2018/06/05