施工

店舗内装工事を任せる「施工会社」 連絡から引き渡しまでの流れとは?

開店ポータル編集部
2019/08/09
 店舗づくりのさい、一般的に内装の工事は施工会社に依頼することになります。多くの会社の中から、理想の店舗づくりを目指すためのパートナーを選ばなくてはなりません。では、どのような工程で進めていくのでしょうか。

 この記事では、施工会社への連絡から引き渡しまでの流れについてご紹介します。

「依頼」から「引き渡し」の流れ

 開業を決めたら、次のステップはお店づくりです。
 以下に、連絡から引き渡しまでの流れをまとめてみました。

1.気になる施工会社に連絡をする
2.物件選び・現地調査をおこなう
3.平面プランや基本設計の作成
4.見積もりを出してもらう
5.契約を結び、施工・確認・修正をおこなう
6.引き渡し


 一つずつ見ていきましょう。

1.気になる施工会社に連絡をする

  開業を決意したにもかかわらず、「具体的なコンセプトが固まらない」「何から手を付ければいいか分からない」そんな気持ちから、施工会社への連絡も二の足を踏んでしまっている方は、すぐに動きだしましょう。

 なかには、お店のトータルプロデュースをしてくれる会社もあるので、さまざまなアドバイスをもらうことができます。施工会社はまさに、開店に向けた自分だけのアドバイザーなのです。

 気になる会社を見つけたら、メールや電話で連絡を入れましょう。ここで、担当者との打ち合わせがセッティングされます。打ち合わせでは、どのようなお店を持ちたいのか、予算はいくらなのかなどの詳細なヒヤリングがおこなわれます。

2.物件選び・現地調査をおこなう


 施工会社によっては、不動産会社と繋がっていることもあるので、まだ物件が決まっていない場合は希望に沿った物件探しからお手伝いをしてもらうことも可能です。既に物件が決まっていれば立地や間取り、寸法、設備などを確認する現地調査を行います。

 飲食店を開くにあたって重要な電気やガス、水道ですが、建物によってはこれらが十分に使えないところもあります。後になってその事実が発覚し、営業に差支えるといったことがないようしっかりと調べていきます。
 内装のイメージを既に決めていても、物件の構造上実現できない場合も。施工会社の担当者立ち会いのもと、しっかりと物件を見ることで、思い描いた内装が現実的に可能なものなのかがわかるようになります。

 書類だけではわからない点にも気づくことができるので、この過程はとても重要です。

3.平面プランや基本設計の作成

 ヒヤリングや現地調査を基に、デザイナーが平面プランやパースなどの作成をおこないます。この時に、できるだけ希望を伝えて、イメージを具体化していきましょう。
  ここではデザイナーとイメージを共有できるかどうかが重要となります。イメージを絵に描いてみたり、参考写真などを用意して、認識の相違を防ぎましょう。

   また、デザイン面だけではなく、お店のコンセプトやターゲット層などを伝えることも重要です。例えば回転率の良いお店にするのか、ゆっくり過ごしてもらうお店にするのか、男性と女性どちらをメインターゲットにしているのかなど、目指しているお店のイメージによってデザインも異なってきます。
 納得のいくものにするため、可能な範囲で妥協せずに進めていきましょう。この工程までは無料でおこなってくれる会社が多いです

4.見積もりを出してもらう


 出来上がったデザインや設計書にプラスして、見積もりを出してもらいます。

 ここまでに少なくとも3社以上は声を掛け、見積もりを見比べることをおすすめします。開業にはとてもお金がかかるので、少しでもコストを抑えるために比較をすることが大切です。

 見積もり金額が出たら、信頼のおける第三者に客観的な意見を仰ぐのも良いでしょう。また、会社によっては完成後の修正に追加料金が発生する場合もあるので、その際の費用相場をあらかじめ確認しておきましょう。

 値段が安いからといった理由だけでなく、イメージ通りのデザインか、設計・サイズ感は希望に沿っているか、アフターケアはどこまでしてもらえるのか。過去の施工実績など、さまざまな点を慎重に精査して納得のいく会社を選びましょう。 

5.契約を結び、施工・確認・修正をおこなう

  納得のいくパートナーが決まったら、いよいよ契約です。後になってトラブルが起こらないよう、施工業者から工事の流れや期間、注意事項など細かな説明や最終確認を受け、合意の上で契約を結びます

 資金の支援を希望するオーナーは、この段階で決定した開業資金の見積もりを基に事業計画書を作成し、金融機関に融資を申し込むことになります

 契約が完了したら、施工会社は工事に入ります。工期は店舗規模や、居抜きなのかスケルトンなのかによっても変わってきます。万が一工期が延びてしまっても問題がないように、オープンまで余裕のある日程計画を立てることが大切です。

 店舗が出来上がったら、修正が必要ないかどうかの確認作業に入ります。使い心地や内観、外観のイメージをよく確かめましょう。

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6.引き渡し

 工事が完了したら、いよいよ引き渡しです。内装や設備に問題がないかどうかの最終確認を行います。工事中に追加費用が発生した場合には、その請求もあります。

 問題無く引き渡しが完了したからといって、ここで施工会社との関係が終わりというわけではありません。
 開店後に疑問や問題が生まれた際にも対応してもらうことになるため、今後も引き続きお付き合いをしていくことになります。

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 以上が連絡から引き渡しまでの流れになります。大まかな流れのイメージは掴めたでしょうか。
 施工会社によっては、物件探しやお店のコンセプトづくり、ロゴや看板の制作、ユニフォームデザインなど、トータルで請け負ってくれる会社もあります。

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2019/08/09