店舗設計

飲食店の売上を左右するキッチンレイアウト「設備配置のポイント」とは

開店ポータル編集部
2020/03/01
この記事の目次 [表示する]
 飲食店にとって、「キッチンのレイアウト」は、非常に重要なポイントです。もちろん、フロアの空間デザインにこだわり、お客さまの居心地の良さを追求するのも大切ですが、キッチンが整っていないことで、混雑時にトラブルを招いてしまうこともあります。

 キッチンのレイアウトは、作業効率を良くするだけでなく、売り上げにも大きく関わります。
 この記事では、キッチンのレイアウトや設備の設置に関して、押さえておきたいポイントをまとめました。

キッチンレイアウトには、どんなパターンがある?

 キッチンは、そのお店の顔となる商品やメニューを生み出す場所です。
 まずは、どんなメニューを提供するかによって、「限定型」と「フルライン型」の2つに分けることができます。

①限定型

 こちらは、限られたメニューに特化したキッチンになります。ラーメン店やハンバーガー専門店などで採用されているスタイルです。
 居抜き物件を検討している場合、前店舗が限定型のキッチンだと、改修工事が必要になる場合があるので注意したいところです。同じ業態で営業する場合には、工事にかける費用を少なく済ませられるでしょう。
「新規開業したい!サポートしてほしい」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<
 

②フルライン型

 さまざまな種類の調理に対応することができるため、レストランや居酒屋などで多く採用されるスタイルです。ほとんどの飲食店はフルライン型を基本としています。店舗規模や従業員数などによって、必要な設備や機材を選定、配置しましょう。

 スタッフをあまり雇わない飲食店がキッチンを広くとってしまうと、無駄な動きを増やすだけでなく、客席を狭くした分の売り上げを落とすことに繋がります。また、キッチンを狭く作ってしまったために、スタッフを増員したさい、動線がぶつかり効率が落ちてしまうことも。

 まずはお店の規模、スタッフの人数、提供するメニューについてよく計画してからレイアウトを決める必要があります。
「事業計画の立て方を教えてほしい!」
>>開店ポータルBizに無料相談する<<

厨房機器を配置するさいのポイント

 大まかなキッチンのレイアウトが決まったら、次に各設備の配置を考えましょう。
 厨房機器の配置次第で、業務効率をさらにアップさせることができます。

■食器棚 

 食器を収める棚は、頭がぶつからない程度で手が届く高さに配置しましょう。155~170cmの高さに食器棚を配置すると、作業の邪魔にならないうえ、取り出しやすくなります。

■調理機器

 包丁は安全かつ取り出しやすい場所に配置します。よく使うまな板を置くためのスペースも確保しましょう。
 忘れがちなのが、フードプロセッサーなど電化製品を使うためのコンセントの位置です。コンセントに水が跳ねると漏電し危険なので、防水コンセントを用意すると安全です。

 「煮る・焼く・蒸す・揚げる」をこなす熱機器は、なるべく1ヶ所のダクトフードにまとめて配置しましょう。そうすることでダクト工事にかかる費用を安く抑えることができます。

 調味料の置き場所は、調理中に手の届きやすいところに配置しましょう。基本的なことを確実におさえることで、メニューの提供スピードも変わります。細部にまでこだわりを持って配置しましょう。

■ディッシュアップ台

 配膳をするためのディッシュアップ(デシャップ)台は、料理を出すための動線と下膳するための動線がぶつからないように、一方通行になるよう配置しましょう。複数の料理を同時に配膳できる広さがあると時短になります。

■洗い場

 フライパンや鍋釜を洗うシンクの大きさは、鍋釜を洗うのに小さすぎない広さを確保しましょう。洗い場は、食洗器用と洗い用シンクと、それぞれに湯沸かし設備があるとよいです。食洗器と洗い用シンクはお湯の熱さが異なり、お湯の量もそれぞれに確保する必要があるためです。下げたお皿をためておくためのスペースも確保しましょう。ランチの終わり時間や閉店間際に洗い場が溢れかえらないよう、十分なスペースが必要です。

★関連記事★
飲食店開業前に揃えるべき厨房機器・調理器具について調べてみた

★関連記事★
飲食店開業のために必要な手続き「営業許可」【保健所編】

 間違ったキッチンレイアウトで厨房を完成させてしまうと、保健所の営業許可が下りない場合があります。キッチンレイアウトを考えるさいには、プロに頼ることが大切です!

新規開業のサポートは、開店ポータルBizにお任せください!


 キッチンのレイアウトにおける、さまざまなポイントを見てきましたが、常に清潔に保つことを忘れてはいけません。余ったスペースに物を乱雑に置いてしまうと、カビや虫が湧くほか、食中毒の原因にもなりえます。効率を重視した無駄のないレイアウトにプラスして、清潔感の維持が可能となるようなレイアウトを考えましょう。

★おすすめ記事★
UberEatsへの出店で赤字脱却!売上・集客力向上の仕組みと注意点【ご相談無料】

 開店ポータルBizでは、飲食業界に強い税理士探し、店舗運営にかかるコスト削減のほか、資金調達サービス、地域やお店にあった集客方法・HPやSNS運用についてのご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!

開店ポータルBizへ無料相談する

お困りごとはありませんか?お気軽にご相談ください。
*は必須項目です。
*
*
*
都道府県*
*

お問い合わせには、当社の「プライバシーポリシー」への同意が必要となります。

開店ポータル編集部
2020/03/01